宮内庁書陵部図書寮所藏資料目録・画像公開システム始動@11/1
宮内庁書陵部というと
敷居の高さでは日本随一
であり、
宮内庁書陵部所蔵の書籍を閲覧
するだけでも、各種手続が大変だ。
その宮内庁書陵部が
図書寮文庫所蔵資料目録のオンラインデータベースを公開
した。こちらがそれだ。
図書寮文庫所蔵資料目録・画像公開システム
ギャラリーでは
琵琶譜・帝国議事堂写真・巴里万国博覧会写真帖・濃尾震災被害状況写真帖・大坂城櫓写真種板・磐梯山噴火写真
の6点が並んでいて、それぞれ写真をクリックするとデータベース本文へ。
画像 宮内庁
とある、その部分をクリックすると、図書寮文庫所蔵の画像が出てくる仕組みだ。
画像の中には、国文研にリンクされているものもあり、国文研のシステムへ移動して見ることが出来る。
画像なしでもいいなら、普通の図書データベースと同じ使い方だ。
江戸医学館関係の貴重な医書で宮内庁書陵部に引き継がれたものも少なくない。
たとえば、多紀元堅旧蔵の
真本千金方
と呼ばれる、
唐・孫思邈[バク]『千金方』の遣唐使将来本を原本とする室町期の写本(ただし1巻のみ)
が有名だが、書名検索で
千金
と入れてやると、6つの候補が出てくる。
宮内庁書陵部には
千金方(千金要方も同書)は5本
千金翼方が1本
所蔵されていて、その内『千金方』の写本と版本は
『真本千金方(1巻のみ)』原写本と江戸天保年間の模刻本
元版(16冊本)
米澤興譲館本(南宋本)の江戸医学館覆刻本
の4本あることがわかる。
で、『真本千金方』の詳細情報はこんな感じ。
函架番号 558・9
と
五五八函九号
であることが分かる。
『真本千金方』については、真柳誠先生と小曽戸洋先生の以下の解説を参照して下さい。
目で見る漢方史料館(108)-宮内庁書陵部所蔵の古鈔本『千金方』-遣唐使将来本による唐代旧態本
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