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2013-11-16

お帰り、プルシェンコ

もう氷の上には帰って来られないんじゃないか。
帰ってくるとしても、競技では滑らないんじゃないか。
満身創痍、12回の手術をしたエフゲニー・プルシェンコが、ソチ五輪出場の資格を満たすため、日本はNHK杯で沸き立っていた11/8-9、ラトビアの首都リガで開かれた小さな大会Volvo Cupに出場した。腰椎に人工椎間板を入れる手術を経て、10ヶ月ぶりに氷の上に立ったのだ。

涙なくして、プルシェンコの演技を見ることはできない。
こちらがSP。

SPでは、さすがに4回転ジャンプを回避してるのだが、FPでは最初の
 4T
を飛んで見せた。
こちらがFPの
 Best of Plushenko

だ。
FPは
 プルシェンコのこれまでの素晴らしいプログラムのつぎはぎ編曲
で、笑っちゃうけど、構成は
 4T、3A、3Lo (後半)3A-3T、3Lz-2T-2Lo、3Lz、2S、2A
 FCSp3、CSSp4、StSq4、CCoSp3、ChSq1

 鬼構成
になっている。
ジャンプだけではない。ステップもみっちり踏んでいる。

お帰り、プルシェンコ。
バンクーバー五輪で
 男子では4回転ジャンプを跳ばなくても勝てる風潮に体を張って挑んだ
のは、トリノ五輪で金メダルを獲得し、フィギュア界ではすでに「老雄」となっていたプルシェンコだった。その後の流れは、世界が知るとおりで、今や
 男子シングルでは、SPに1回、FPに2回は4回転ジャンプ、それも種類の違う4回転が入らないと勝てない傾向
になって来ている。
 バンクーバー五輪で、高い技術の必要なジャンプを跳んでフィギュアスケートをスポーツの領域に引き戻した
のは
 男子はプルシェンコ、女子は浅田真央
だった。

果たして、体の限界を超えて氷の上に立つプルシェンコが、地元開催のソチ五輪に間に合うかどうか、それは分からない。でも、
 ソチの氷の上に競技者として立つプルシェンコ
は見てみたい。

バンクーバー五輪当時の
 採点の風潮
については以下に。
2010-02-27 バンクーバー五輪女子フィギュア 「受験秀才」が勝つ採点システムに浅田真央は負けた→2/17付ニューズウィーク誌の記事は「新採点システムでは審査員の母国びいきと裏取引はむしろ悪化」と指摘→Nスペ「浅田真央 キム・ヨナ“史上最高”の闘い」@2/27 総合22:00〜22:50
http://iori3.cocolog-nifty.com/tenkannichijo/2010/02/post-261d.html

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