H7N9型鳥インフルエンザのヒトへの感染再び(その4)上海で救急外来勤務の医師(31)がH7N9型鳥インフルエンザに感染して死亡 17日に重症化してたった1日で死亡 感染経路は不明@1/18
これは結構うれしくない状況かも。
上海で救急外来に勤務する医師が
H7N9型鳥インフルエンザに感染して死亡
した。まだ31歳。しかも
感染経路は不明
だという。
中国はすでに
春節の大移動
が始まっている。恐らく
これからH7N9型鳥インフルエンザが拡散される恐れ
がある。
時事より。
医師が鳥インフルで死亡=感染経路は不明-上海
【上海時事】中国上海市の衛生当局などは20日、市内の病院に勤める31歳の男性医師がH7N9型鳥インフルエンザに感染し、18日死亡したと発表した。昨年3月に世界で初めて同型鳥インフルの人への感染が中国で確認されて以来、医師の死亡が伝えられたのは初めて。
死亡したのは「上海市浦東新区人民医院」の緊急外来に勤める張暁東医師。地元紙によると、数日前から熱があったが、薬を飲んだり、点滴を受けたりしながら勤務を続け、病状が重くなった17日、緊急治療室に入った。
病院は救命に努めたが、18日未明亡くなったという。感染経路は不明。
病院側は鳥インフルの患者はいないとして、院内感染を否定しているという。一部報道は、医師は鳥インフルの感染源とみられる家禽(かきん)類に接触したことはないと伝えている。(2014/01/20-18:59)
いやはや
H7N9型鳥インフルエンザに感染しつつ外来を担当
したって、
ヘタするとバイオテロ
じゃん。
しかも
重症化するH7N9型鳥インフルエンザ特有
の
きわめて進行が早い症例
だ。
数日前 発熱、点滴をしつつ外来診療
1/17 症状が悪化、緊急治療室へ入院
1/18 死亡
だもの。まさに
あっという間に亡くなった
のだ。
考えられるのは
不顕性感染の患者から感染
という
ヒトヒト感染が確立したのでは
という疑いだ。
これまで
H7N9型鳥インフルエンザのヒトヒト感染は極限られている
と言われてきたのだが、この冬、もし、
以前よりもヒトヒト感染の能力を高めたH7N9型鳥インフルエンザ
が出現すれば
人間が免疫を持たないタイプのウイルス
なので、
感染者・死者ともに増加の恐れ
がある。まだ、H7N9型鳥インフルエンザの場合は重症化すると、かなりの程度で助からない。
しかも
上海
って
日本と海を隔てた都市
じゃないか。
鳥には国境はなく、自由に空を飛んでくる。
日本の生活様式では、そうそうこれまで伝えられていた
生きている鳥類を捌いてその場で得る市場での感染
はあり得ないのだが、一部報道のように、この
死亡した上海の医師がまったく生きた鳥と接触しなかった
のであれば、日本もそうは安心できないだろう。
検疫したところで、水際で止めることはほとんど無理なのは、豚インフルエンザ発生時の例が示している。ヒトからヒトへ感染しやすくなったタイプのH7N9型鳥インフルエンザが発生するようなことがあれば、直ちに対処できるような態勢を組む必要がある。その備えはあるのかな?
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