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2014-03-19

早稲田の博論審査はどうなっているのか(その2)副査の筈のVacanti医師「彼女の論文を読んでない」→追記あり(理工の博士論文審査過程)

え〜!!!!!!
natureがSTAP細胞に関するニュースを更新した。
Stem-cell method faces fresh questions

この記事では、小保方晴子ユニットリーダーの「師匠」の1人、Harvard Medical School in BostonのCharles Vacanti医師にインタビューを行っている。その中にこんな発言が。訳は例によっていい加減なので、間違っていたらごめんなさい。


To add confusion, the first 20 pages of Obokata’s thesis, completed in 2011 at Waseda University in Tokyo, were found by Nature News to be taken from a US National Institutes of Health primer on stem cells, and one image in the results section has been reproduced from a commercial website without a citation. Moreover, Vacanti, who was listed on the thesis as a member of the examination committee that approved it, told Nature News: “I was not presented with or asked to read a copy of her dissertation.”(さらに混迷を深めるのは、東京の早稲田大学が2011年に受理した小保方氏の学位論文の最初の20ページでは、アメリカのNIHの幹細胞の基礎から取られ、結論部分の画像の1つは、商業サイトから無断で改変されたものであることをNature Newsは発見している。その上、論文を認めた、審査委員会のメンバーに名を連ねているVacanti医師は、Nature Newsに対し、「わたしは彼女の論文の写しを貰っていないし、読んでほしいと頼まれてもいない。」と語った。)

えっと、これが早稲田の学位論文審査報告書ね。


博士論文審査報告書(PDF)

論文題目
Isolation of pluripotent adult stem cells discovered from tissues derived from all three germ layers
三胚葉由来組織に共通した万能性体性幹細胞の探索
申請者
Haruko OBOKATA
小保方 晴子
生命医科学専攻 環境生命科学研究
2011年2 月
(略)
審査員(略)
ハーバード大学教授 MD(Nebraska 大学) Charles A. Vacanti

って明記してあるんだけど、一体どうなっているの?
もし、サインがあるんだったら、誰がサインしたんだ?

なお、Vacanti医師は、4/1にアメリカで講演を行う。ボストン近郊の日本人で興味のある人達は挙って聴きに行くらしい。


BRI Leaders in Regenerative Medicine Seminar Series

This new seminar series co-sponsored by the BWH Regenerative Medicine Center and Harvard Stem Cell Institute will showcase the cutting edge regenerative medicine research taking place at BWH and other local area institutions such as MGH and HSCI.

The seminars will provide a platform for regenerative medicine researchers at BWH to come together, network with each other, learn about the latest findings in regenerative medicine and explore potential collaborations. The center will also focus on funding opportunities and one of its goals is to strengthen ties with MGH and HSCI and prime future collaborations around program project grants with these institutions.

This event will take place on the first Tuesday of each month beginning October 2013 from 3:30pm – 5:00pm, in the Anesthesia Conference Room, unless otherwise noted.

Upcoming Seminar:
Tuesday, April 1st, 4-5 PM, Bornstein Amphitheater

Featuring:

Charles Vacanti, MD
Anesthesiologist, BWH & Vandam/Covino Professor of Anaesthesia, HMS

(追記 3/20 19:14)
で、不思議なのは
 博論って普通は公聴会を開く
筈なんだけど、早稲田のシステムはどうなっているのだろう?
一般的には
 公聴会は外部から聴きに来る人がいる
わけで、
 事前に質問を準備して通告しておく等のシステム
のところもある。
下のリンク先が、今回の博論を受理した、生命医科学専攻を含む、早稲田の理工学術研究院の博論審査手続に関する、現在の説明。
博士学位申請 課程内申請に必要な書類
これを見ると
 公聴会を開いている
ようなんだけど、
 副査が「論文を見てもいない、読めとも言わなかった」と明言
しているのは、どう考えても
 おかしな話
だよね。こちらは
 2014年度 部科主任会・研究科運営委員会開催日程および学位授与式日程表(PDF)
で、2011年(2010年度)とはやり方が若干変わっているかも知れないが、
 少なくとも2ヶ月前には書類を揃えて提出する必要
がある。
で、最初の段階として、
 学位申請に必要な書類として本人が主任会議の2週間前までに博士論文概要(和文用word file (ver. 20130626))(原本1部、そのコピー1部 提出)と申請時フォームを提出
し、
 専攻主任または主査

 課程内受理申請書(ver. 20130626) (原本1部提出)
を提出する。

その後
 主任会議で、学位審査に値する研究かどうかの判定
を行い、
 学位審査に値する研究
と認められれば、
 公聴会の開催を学内外に告知した上(大体2週間前には告知が出る)
で公聴会を開催、口頭試問が行われ、その後すぐに
 学位審査の会議
が開かれ、
 合否が決定される
というのが、早稲田の理工の手順のようだ。この手順だと、Vacanti医師が主張するような
 副査として名前が挙がっている研究者

 脱落する可能性はほぼない
わけで、一体何が起きているのか、本当に謎。
(追記終わり)

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コメント

2ch情報では、先輩方のD論も"copy&paste"疑惑
出ていますから,彼女責めるの酷な気がしてきました。

そういう文化で育ったらそうなりますよ,,,,,,,

投稿: こん | 2014-03-19 09:05

こんさん、コメントありがとうございます。
基本的に
 学位論文は受理されたら、受理した機関の責任
になります。個人を責めているわけではありません。

投稿: iori3 | 2014-03-19 09:10

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