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2014-04-30

「美を探る医術」 共同研究班A「東アジア伝統医療文化の多角的研究」第1回討論集会@5/10 京都大学人文科学研究所本館4階大会議室

今年度から、京大人文研で、大阪府立大学の大形徹教授を班長とする
 人文研拠点研究プロジェクトA伝統医療文化研究班
が始まる。テーマは
 東アジア伝統医療文化の多角的研究
で、3年間。今年度は
 奇数月の第一日曜日に開催予定
の予定。第一回研究班の内容はこちら。


共同研究班A「東アジア伝統医療文化の多角的研究」第1回討論集会
日時:2014年5月10日(土)、14時~18時
        (終了後に懇親会)
場所:京都大学人文科学研究所本館、4階大会議室
総合テーマ「美を探る医術」
14:00-14:40 美容医術に関する東西文献選読(担当:武田時昌)
14:40-16:10 王財源先生(関西医療大学准教授)
「中国伝統医療文化における鍼灸と美容の共生」
16:30-18:00 中江彬先生(大阪府立大学元教授)
「ルネサンスの美人論―15・16世紀の西洋肖像画に見られる美人観の変遷―」

 関心のある方であれば、どなたでも歓迎
とのこと。

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2014-04-18

1000年掛けて間延びしちゃった雅楽を元のテンポで演奏してみたよ@京都市立芸術大学日本伝統音楽研究センター

奈良には、春日大社がある。春日大社には
 南都楽所(なんとがくそ、と読む)
があり、日々、雅楽が伝承されている。南都楽所が置かれたのは、一条天皇の長保3年(1001)で、以後受け継がれ、明治維新後、一時廃絶するものの、紆余曲折を経て、現在の形で継承されることとなる。この辺りは
南都楽所 プロフィール
を是非ご一覧下さい。なんせ
 雅楽といえば大仏開眼(天平勝宝4年(752))の時に演奏されたアジア各国の音楽
なわけで、そこから数えてもすでに1262年経つ。

ま、そんなこんなで、他の地域よりは
 雅楽に触れやすい環境
ではあるのだが、実際に雅楽を聞いたことがあれば誰しも思うのは
 何を聞いても同じように聞こえる
のと
 ともかくテンポが遅い
ことだろう。
ところが
 雅楽のテンポは、元はちゃんと今の音楽のように速く、旋律もはっきりと理解出来るものだった
のが
 1000年掛けて「超間延び」して現在の演奏スタイルになった
という
 音楽学者ローレンス・ピッケン(Laurence Picken,1909〜2007)の唱えた説
がある。その説を踏まえて
 1000年掛けて「間延びした」雅楽を元のテンポに戻して演奏する企画

 2012年度から2013年度にかけて京都市立芸術大学日本伝統音楽研究センター
で行われた。
その記録がこちら。
平家物語の音楽その1─平安・鎌倉時代の雅楽はこんな曲!? ─
平家物語の音楽その2─平安・鎌倉時代の雅楽はこんな曲!? ─
源氏物語の音楽─平安・鎌倉時代の雅楽はこんな曲!?─

上記企画では
 現行の「眠くなる、止まりそうな」演奏法での演奏

 平安・鎌倉時代の「旋律がはっきり聞こえる、速い」演奏法での演奏
との両方が映像としてアップされている。

たとえば、有名な
 蘭陵王
だけど、天平8年(736)に南天竺婆羅門僧の菩提僊那と共に日本にやって来た、林邑(現・ヴェトナム)の僧仏哲により伝えられた「林邑八楽」の1つといわれる。京都市立芸術大学日本伝統音楽研究センターの復元演奏では、現在では演奏しないけど、平安・鎌倉時代には演奏されていた
 蘭陵王 荒序

同じく
 蘭陵王から、入破

どうです? なるほど、これなら
 勇壮な蘭陵王
と言われても、まだ納得するよね。

いずれも
 残っている古楽譜から奏法を復元したり推定したり
して
 A Tempoした雅楽のメロディー
だ。

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2014-04-14

鳥インフルエンザ 熊本で高病原性のH5型鳥インフルエンザウイルスが検出される(その3)鳥インフルエンザは渡り鳥と共に外からやってくる可能性があるが折しも渡りの季節

いつもながらのことなんだけど、経験上
 新聞休刊日の前日には結構な大事件・大事故が起きてることがある
わけで、今回は
 熊本の高病原性鳥インフルエンザウイルス検出
がそれにあたる。

現在、防疫のため、感染が疑われる養鶏場と関連する養鶏場の2箇所で鶏の殺処分が進められているところだ。

しかしながら、平面的な対策だけでは、鳥インフルエンザは防げない。
渡り鳥が日本にやってくる今の時期、
 鳥インフルエンザを運んでくるのは、渡り鳥の可能性
が考えられる。
 空から鳥が運んでくる
わけだ。大体、今回検出されている
 H5型鳥インフルエンザ

 一番日本から近い所では朝鮮半島で流行中
である。

NHKより。


専門家「渡り鳥が持ち込みの可能性」
4月13日 19時04分

鳥インフルエンザに詳しい京都産業大学鳥インフルエンザ研究センターの大槻公一センター長は、今回の感染は、この時期、南半球からシベリアなどに向かう渡り鳥などが途中で鳥インフルエンザウイルスを体内に取り込むなどして日本に持ち込んだ可能性があると指摘しています。

大槻センター長によりますと、渡り鳥は毎年秋になると、シベリアなどからインドネシアやオーストラリアなどの暖かい南の国へ移動します。
そして春になると、再び北へ向かって移動を始め、大型連休の時期までは、渡り鳥が日本などに立ち寄る時期に当たるということです。
このルートには、ベトナムや中国、韓国などH5型の鳥インフルエンザによる感染が発生している地域があり、大槻教授は、これらの地域で渡り鳥がウイルスを体内に取り込むなどして日本に持ち込んだ可能性があると指摘しています。
大槻センター長は「渡り鳥は日本を縦断していくので、熊本だけでなく今後、どこで感染が起こっても不思議ではない。渡り鳥の移動が終わる大型連休の時期までは厳重な警戒が必要だ。もし死んでいる野鳥などを見つけても、近づいたり触ったりせずに保健所などに連絡してほしい」と話しています。

「渡り鳥がウイルス持ち込みの可能性も」
熊本県の養鶏場からH5型の鳥インフルエンザウイルスが検出されたことを受けて、農林水産省は、13日午後、専門家の会議を開きました。
この中で専門家からは「感染の拡大を防ぐためウイルスが検出された養鶏場周辺の消毒を強化するほか、ほかの養鶏場でも発生がないかどうか確認してほしい」といった意見や「野鳥が鶏舎に侵入した形跡があるかどうかなど感染経路の特定を急いでほしい」といった意見が出されました。
委員長を務める鳥取大学の伊藤壽啓教授は、ことし1月以降韓国でH5N8型の鳥インフルエンザウイルスによる感染が広がっていることに触れ、「渡り鳥がウイルスを国内に持ち込んだ可能性は十分考えられる。渡り鳥が完全に帰って行く5月の中旬ごろまでは警戒が必要だ。衛生管理を徹底してほしい」と話しました。

環境省は野鳥の監視を強化
熊本県の養鶏場で、H5型の鳥インフルエンザウイルスが検出されたことを受け、環境省は、死んだニワトリが、周辺の「野鳥」を介してウイルスに感染した可能性があるとみて、養鶏場周辺で野鳥の監視を強化することにしました。
環境省は、今回死んだニワトリは、養鶏場の周辺に生息する野鳥を介して鳥インフルエンザウイルスに感染した可能性があると見ています。
このため14日以降、現地に専門家による調査チームを派遣するとともに、熊本県に対し、指定した区域の中で死んだり弱ったりした野鳥が見つかれば、ウイルスに感染していないか調査を強化するよう指示しました。
(以下略)

環境省は
 当面、熊本県の当該養鶏場周辺での監視を強める
としているが、上記ニュースで専門家が指摘しているように、はなはだ残念ながら、
 日本全国、どこで「次の鳥インフルエンザが発生」してもおかしくない
のである。

ともかく、まず普通の人が注意すべきは
 野外で鳥が死んでいるのを見つけたら、触らず、保健所等に連絡する
という辺りかな。
 絶対触っちゃダメ
ですからね。

おまけ。
今後随時更新されるはずだが
 農水省の鳥インフルエンザ情報
はこちらから。
鳥インフルエンザに関する情報

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2014-04-13

鳥インフルエンザ 熊本で高病原性のH5型鳥インフルエンザウイルスが検出される(その2)鷄11万羽を殺処分

熊本の鳥インフルエンザ発生で、迅速な処置が取られている。西日本新聞より。


熊本で鳥インフル11万羽殺処分 首相「防疫徹底」を指示
2014年04月13日(最終更新 2014年04月13日 13時41分)

 熊本県は13日、同県多良木町の養鶏場で鶏が大量死し、鳥インフルエンザの簡易検査で6羽が陽性となり、うち2羽は遺伝子検査で高病原性鳥インフルエンザウイルスH5型が検出されたと発表した。県はこの養鶏場と、経営者が同じ養鶏場(同県相良村)の計約11万2千羽の殺処分を始めた
 農林水産省によると、国内の養鶏場での発生確認は2011年3月の千葉市以来。県は両養鶏場から半径3キロ以内の計4万3千羽の鶏と卵の移動を制限し、半径10キロの計約39万8千羽と卵の搬出を制限した。
 安倍晋三首相は菅義偉官房長官を通じ、徹底した防疫措置を迅速に進めるよう指示した。

というわけで
 すぐに封じ込める態勢
を取っている。九州というと
 口蹄疫の封じ込めに失敗した苦い過去
があるわけで、今回は政府の対応も速い。

ただ、
 鳥は空を飛ぶ動物
なわけで、
 今後、他地域でも鳥インフルエンザの発生が起こりうる
ことは変わりない。

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鳥インフルエンザ 熊本で高病原性のH5型鳥インフルエンザウイルスが検出される(速報) 韓国ではH5N8型 北朝鮮ではH5N1型が鳥の間で流行→GWまでは渡り鳥によって日本に飛来する可能性あり

朝鮮半島では、このところ
 高病原性鳥インフルエンザH5型の大流行
が続いていた。
こちらは道新の3/15付記事。
韓国で流行していたのは
 人への感染は知られていない、H5N8型
である。


韓国、鳥インフル猛威 殺処分は最多1080万羽 渡り鳥飛来、日本に影響も(03/15 16:15)

 【ソウル松本創一】韓国で、毒性の強い高病原性鳥インフルエンザウイルスが猛威を振るっている。韓国政府は14日、感染拡大を防ぐために殺処分した家禽(かきん)が1千万羽を超え、過去最多になるとの見通しを示した。感染は1月に初確認され韓国全域に広がり、ソウル市内の動物園も閉鎖。過去には韓国で鳥インフルエンザが流行した後、本州や道内で感染が見つかった例もあり、日本への影響も懸念される。
 ウイルスは中国などでまん延するH5N1型とは別のH5N8型。韓国・聯合ニュースは14日、韓国中部の養鶏場で飼われているイヌ1匹からウイルスの抗体反応が出たと、韓国当局が明らかにしたと報じた。ヒトへの感染例はない
 韓国の鳥インフルエンザは、1月中旬に韓国南西部のアヒル農家で初確認された。韓国農林畜産食品省は14日、南部の済州(チェジュ)道を除く全域でニワトリやアヒルの感染が確認され、殺処分は432農家の1080万羽に上ると発表。1020万羽を殺処分した2008年を上回ることになる。韓国政府は畜産業者らの移動を制限している。<北海道新聞3月15日朝刊掲載>

一方、北朝鮮では、人への感染は多くないが致死率の高いH5N1型の鳥での流行が3月末に入って確認されている。4/9付聯合ニュースより。


北朝鮮で鳥インフル拡大 H5N1型で数万羽被害

【ソウル聯合ニュース】北朝鮮で1年ぶりに鳥インフルエンザが再発した。

 北朝鮮の朝鮮中央通信は9日、農業省局長の話として先月21日に平壌の兄弟山区域の養鶏場で鳥インフルエンザが発生し、他の養鶏場にも感染が拡大していると報じた。
 報道によると、毒性が強いH5N1型ウイルスに感染し、数万羽が死ぬか殺処分された。
 北朝鮮は感染拡大を防ぐため非常防疫委員会を設置。発生地域の交通を遮断し、感染した鳥を殺処分するなど、防疫作業を進めている。
 北朝鮮の公式メディアが鳥インフルエンザ発生を報じたのは今年初めて。ただ、1月に韓国で鳥インフルエンザが全国に拡大したため、北朝鮮でも発生する可能性が指摘され続けていた。
 北朝鮮では昨年4月にも平壌の農場のアヒルが鳥インフルエンザウイルス(H5N1型)に感染し、国際獣疫事務局(OIE)など関連国際機関に報告した。
 一方、朝鮮中央通信は同日、家畜伝染病・口蹄疫(こうていえき)が南部の江原道鉄原郡で先月14日に発生したと報じた。
 北朝鮮は牛の口蹄疫感染をOIEに報告していたが、公式メディアが報じたのは初めて。
 米国の海外向け放送ボイス・オブ・アメリカ(VOA)は今月5日、北朝鮮で豚に続き牛の口蹄疫が発生し、鉄原の農場で飼育されていた牛9頭が感染したと報じていた。

同じH5型でも、北朝鮮で流行しているのは
 人に感染することがあるH5N1型
だ。

そして、今日
 熊本でH5型鳥インフルエンザの鳥への感染が確認
された。NHKより。


熊本で鳥インフルエンザウイルス検出
4月13日 10時10分

熊本県南部の多良木町の養鶏場でニワトリが大量に死に、県が行った遺伝子検査で「H5型」の鳥インフルエンザウイルスが検出されていたことが分かり、熊本県は現場から3キロ以内の養鶏場に対してニワトリの移動を禁止するなど、ウイルスの拡大を防止する措置を取りました。

熊本県によりますと、県南部の多良木町の養鶏場で11日から12日にかけて飼育されていたニワトリ、およそ5万羽のうちおよそ270羽が死にました。
熊本県が簡易検査を行ったところ、鳥インフルエンザの陽性反応が出たため、県が詳しい遺伝子検査を行ったところ、10羽中2羽から「H5」型という鳥インフルエンザウイルスが検出されたことが分かりました。
熊本県は蒲島知事も出席してきょう午前9時半から対策会議を開きました。
これを受けて、熊本県は、この養鶏場と同じ人が経営する相良村の養鶏場の合わせて2か所からそれぞれ半径3キロ以内の養鶏場に対して、ニワトリや卵の移動を禁止し半径10キロ以内の養鶏場に対して搬出を禁止するとともに、この養鶏場で飼育されているすべてのニワトリを処分することを決めました。

専門家「警戒態勢を」
これについて、鳥インフルエンザに詳しい京都産業大学鳥インフルエンザ研究センターの大槻公一センタ-長は「韓国でも鳥インフルエンザが大流行していて、いつ国内で感染が広がってもおかしくない状態が続いていた。ゴールデンウイークが終わる頃までは渡り鳥の移動の時期で、感染がさらに広がる可能性がある。養鶏場や鳥を飼育している施設では、防疫対策の徹底など警戒をしてほしい」と話しています。

H5型までは分かっているが、H5N8なのかN1なのか。
まだ、
 渡り鳥が渡ってくる季節
である。
 飛んでくる鳥の移動は避けられない
から、今後は監視と、いったん発生が確認されたら徹底した防疫が大切だ。

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2014-04-12

浅田舞・真央姉妹 NHK「おはよう日本」 7時台に生出演@4/14

夕方、twitterで飛び込んできたニュース。




おおっ!
 五輪後初の姉妹生出演
ですか。これはビデオをセットしておかなくちゃ。

ただいま東京日本橋高島屋では
Smile 浅田真央23年の軌跡展
を開催中だが、凄い混雑だという。

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