美術手帖最新号はBL特集
まずは表紙を見て欲しい。
今月号の美術手帖の特集は「BL(ボーイズラブ)」。内容の紹介はこちら。
美術手帖2014年12月号 ボーイズラブ
ボーイズラブ
"関係性"の表現をほどく主に女性作家が創作する、男性同士の愛や絆の物語であるボーイズラブ(BL)。
1960年代末の少女マンガにその原型が萌芽して以来、ひとつの物語ジャンルとして成熟を続けている。BLのどこに魅力を感じるかは十人十色だが、特筆すべきは"関係性"の表現にあると言えるだろう。
恋愛を描くことに主眼を置くBLにおいて、「攻め」「受け」という用語から、男性身体像の描き分け、「行間」を読ませる繊細な心理描写にいたるまで、数々の画期的な表現が登場人物の"関係性"を表すために生み出されてきた。
描き手/読み手の心を時に癒し、時に興奮させ、ジェンダーやセクシュアリティーに対する固定概念を揺さぶり、愛することや欲望の発露について思考をめぐらせるきっかけとなる。
そんなBLならではの表現を、作家はどのように描いてきたのか?【特集】 ボーイズラブ
ILLUSTRATION
スペシャル描き下ろしイラスト!
ヨネダコウ/宝井理人/えすとえむ/岡田屋鉄蔵/トウテムポール/雲田はるこ/腰乃INTERVIEW
10人のマンガ家が語るインタビュー
雲田はるこ ヤマダトモコ=聞き手
ヨネダコウ 川原和子=聞き手
よしながふみ 松井みどり=聞き手
中村明日美子 千田有紀=聞き手
こだか和麻 山本文子=聞き手
宝井理人 平松梨沙=聞き手
鳥人ヒロミ 千田有紀=聞き手
トウテムポール 横井周子=聞き手
はらだ 金田淳子=聞き手
田亀源五郎 エスムラルダ=聞き手イラストポスター 中村明日美子=イラストレーション
SPECIAL WORK
描き下ろしマンガ
中村明日美子「ボーイズラブ」CROSS TALK
座談会:金田淳子 福田里香 山本文子
熱きボーイズラブの表現を語る!
[コラム]ボーイズラブの歴史 金田淳子=文
[コラム]ボーイズラブ世界一周 長池一美=文
必ず読みたいBLマンガ20 金田淳子=文ESSAY
論考:ボーイズラブから考える
松井みどり 「少年の器、少女の愛」
暮沢剛巳 「趣味の共同体の外側で」
泉信行 「恋の心のシミュレート」
(以下略)
BLというと、今や一大産業を成すほどの隆盛を誇っているけれども、長く
表だっては語れないジャンル
とされていた。
BLを扱う商業誌といえば、古くは78年の「JUN」、そしてそれを受け継いだ79年の「JUNE(ジュネ)」辺りが嚆矢になるか。JUNEと同じ頃には「ALLAN(アラン)」もあり、双璧だった。
少女マンガの男性同性愛描写というと、萩尾望都(「トーマの心臓(1974)」「ポーの一族(1972-76)」)と竹宮恵子(代表的なのは「風と木の歌(1976-84)」)にまず指を屈するだろう。こうした有名作家がメジャー誌で堂々と連載する作品とは別に、マイナー誌では、男性同性愛に焦点を当てた作品が発表されていた。これが現在のBLの母胎となる。
美術手帖はまだ手元に届いてないので、どういう分析をしているか楽しみだ。
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コメント
いや、まさか、このブログでBLという単語が出てくるとは。多分違う意味なのかとおもったらまさにガチでした。
>よしながふみ 松井みどり=聞き手
さっそく購入します。
投稿: 麻酔科医 | 2014-11-22 19:46
麻酔科医先生、コメントありがとうございます。
その「まさか」の「まさか」です。
手元に届いたのを一読しましたが、いや〜、充実していますね。
投稿: iori3 | 2014-11-28 13:09