過去二千年の西暦・中国暦をwebで一発変換@台湾・中央研究院計算中心
東アジアの過去の歴史を扱っていると
日本の年号ではいつで、中国の元号ではいつで、西暦はいつか
という計算をしょっちゅうやる羽目になる。
で。
中国暦と西暦を一発変換してくれるwebのサービス
が、台湾・中央研究院の
兩千年中西曆轉換
だ。扱う範囲は
西暦1年2月11日から2101年1月29日まで
だ。
上の欄が
中国暦から西暦に直す
もので、国号を選び、皇帝が分かっていれば選び、年号を選び、その下の欄は
年 数字か干支を入力 「多年」という曖昧検索も可
月 閏月か否かをチェックして数字を入力
日 数字か干支を入力
して、しかるのちに
執行ボタンを押す
と、西暦換算された年月日が出てくる仕組み。
一番下の欄には
西暦年・月・日の数字
を入れてやれば、中国の年号等で表示される。もっとも
多数の王朝がある状態では、正統とされる「正」王朝の年号表示のみ
となる。
たとえば
西暦334年2月3日
と入力した結果がこちら。
1ヶ月分のカレンダーが出てくるのはうれしいけど、334年は
後趙・延煕二年
成漢・玉衡二四
前涼・太元十一(ただし実際の年号として使われたかどうかは確認されてない)
東晋・咸和九
と、五胡十六国の諸国の乱立していた時期で、四か国の年号があった。北方の異民族に中原を逐われ、長江流域に流れ着いた亡命政権東晋が
正
というわけなのだ。(正史『三国志』だと、正は魏、閏は呉や蜀という扱い。「皇帝」がいる王朝が「正」でそれ以外は「前主」などと呼び、決して皇帝の扱いにはしない。天下に皇帝はただ一人だけ、という建て前だからだ。)
その点は残念だが、分裂してない時代なら問題はない。
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