ドイツが大学本科卒看護経験1年の中国人介護ヘルパーに提示した月給は初任給1900ユーロ(25万5000円余)その後2300ユーロ(31万円弱)
少子高齢化社会に突入している日本は、すでに
介護従事者の人数が足りない
問題を抱えている。介護従事者が不足している理由の一つは
劣悪な労働環境
だ。何より
介護では生活していけない低賃金
が、介護の現場から介護従事者が立ち去る大きな要因だ。
それなら、低賃金でも働いてくれる筈の「外国人労働者」を導入する
というアタマが、行政にも、「識者」にもあるようなのだが、
介護従事者不足は世界のあちこちで喫緊の課題
なのだ。
で。
ドイツは看護経験のある介護従事者を好待遇で中国から受け入れる
ことにした。
中国だって、
少子高齢化社会で、介護従事者は必要な国
だけれども
北京の看護職の平均賃金の4倍の初任給を提示
した。その内
5倍近くまで昇給する
という。ライブドアニュースより。
中国人看護師はドイツに、月給は中国の5倍-ドイツメディア2015年2月15日 12時0分 新華ニュース
【参考消息】ドイチェ・ヴェレ12日付報道によると、ドイツは万で数えるほどの介護者不足問題を解決する必要がある。そのため、東欧、イタリア、スペインからのヘルパーは大歓迎を受けた。現在、ドイツ介護機構は2015年末までに中国人ヘルパーを150人を迎え入れることを決め、その中の50人はすでにドイツのバーデン・ヴュルテンベルク州で働き始めている。
上記の中国人ヘルパーはすべて大学本科卒業生で、1年の看護経験を持つ。ドイツ経営者団体連盟(BDA)のシュテフェン・リッタースポークスマンは、彼らは介護者のアシスタントから始まり、月給は1900ユーロ前後となり、その後は2300ユーロに昇給すると語った。一方、北京市の正規の看護師の月給は500ユーロ前後だ。業界関係者は、中国人介護者に頼まねば、ドイツの介護者不足問題を解決できないと示した。調査によると、2030年までに、ドイツは介護者を17万5000人新規増加が必要だ。どうすれば、介護分野に人が集まるかを考えねばならない。たとえば、更に高い給与を提供することや、介護改革計画を検討課題に入れることなどが挙げられる。
(翻訳 王琬璐)
看護職というと、大抵国家資格だろうから、中国で大学の看護学部を卒業し正規の看護師資格を得た上で、1年間の看護経験がある若い看護師を
ドイツの看護師資格は不要として、介護職に就かせる
ってことかな。看護師の経験はあるから、医学的なトラブルが起きた時は、ドイツの法律内で最低限の処置ができるということだろう。
日本の介護従事者不足の議論では
日本の魅力に惹かれて、外国人労働者が簡単に安い給料で集められる
と疑っていないようだが、上記ドイツの施策を見る限り
日本は、介護労働市場では「全く魅力がない国」
だ。
賃金は安い、外国人は差別される
のだから、誰がわざわざ言語障壁の高い日本にやってくる? それこそ
日本のアニメ等が好きな若者が短期間だけ働く
くらいじゃないの? それだって、
いま日本より母国の賃金が安いからやってくる
わけで、ドイツのようにきっちり計画をたてて
労働者を「招聘する」システム
を作らなければ、
日本国内の介護労働者だって、海外流出する可能性はある
のだ。
まあ
医師を招く場合だって、「確保」
とマスコミが言いつのる国で、看護職・介護職の人達がそうそう大事にされるとも思えないからな。
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