鬼怒川堤防決壊 堤防が切れた「若宮戸」付近とは、ソーラーパネル設置を昨年に決めて、無堤地帯の実質的な自然堤防を2m削った部分か?
今回の関東の大水害、まだ避難できなかった方を懸命に救出中だが、どうかみなさま御無事でありますようにお祈りしています。
午後2時過ぎに、T研究員から
NHK見てますか?
とメッセージを貰った。TVの画面に展開されたのは
21世紀とは思えない大水害の様子
で、常総市を流れる鬼怒川の堤防が決壊していた。21世紀になっても、日本の治水事業はダメだったのかと暗然となる。
自衛隊のヘリが、取り残された被災者の方々を1人1人吊り上げて救助している。
なんか邪魔なヘリがいるぞ。
テレ朝
かい。何度も言うが
救難ヘリの邪魔をするなよ、報道ヘリ
ヘリは1台でも風圧等で、地上/被災者に影響を与えるというのに、もう1台、ただ
被災者や自衛隊員の生命はどうでもいいから、イイ映像を撮りたい
という
人命軽視のマスコミ万能主義
で突っ込んで行くんじゃないぜ。
ところで、今回堤防が切れた辺りなのだが
若宮戸地区
という名前が出てくる。NHKより。
茨城・鬼怒川で堤防決壊 濁流のなか懸命の救助
9月10日 16時26分茨城・鬼怒川で堤防決壊 濁流のなか懸命の救助
茨城県では常総市で鬼怒川の堤防が決壊し午後4時現在も、濁流が激しい勢いで住宅街に流れ込んでいます。
NHKのヘリコプターの映像では決壊した堤防の周辺では多数の住宅が流されたり傾いたりし、取り残された人が助けを求めている様子が確認できます。消防や自衛隊がヘリコプターで救助にあたっていますが、地上からは近づくのが難しい危険な状況が続いています。
茨城県の災害対策本部によりますと午後3時半現在で、茨城県の災害対策本部によりますと午後3時半現在で、常総市では、鬼怒川で70代の男性が流されているという通報のほか、午後1時40分に三坂町で60代の男性が屋根から落ちて流されているという通報が寄せられているということです。
県内では、救助の要請が相次いでいます。県の災害対策本部によりますと、午後2時半までに常総市、結城市、つくばみらい市、それに下妻市から住民の救助要請が来ているということです。常総市によりますと午後0時半現在、浸水の被害が起きている本石下地区と若宮戸地区を中心に39件の救助の要請があり、少なくとも合わせて80人が身動きが取れなくなっているということです。常総警察署には、住民からの通報が相次いでいるということですが、浸水が広い範囲に及んでいる上、流れ込んでいる水の勢いが強く、多くの場所で警察官が現場まで近づくことができないため市内での被害の全容の把握が難しい状況が続いているということです。
このほか、結城市では10日正午ごろ、結城市の中地区と山王地区で住宅の周りが浸水し、合わせて4人が取り残されているという連絡がありました。また、下妻警察署によりますと鬼怒川の堤防が決壊した常総市に隣接する下妻市の原地区でも住宅の周りが浸水していて住宅2棟が水に浸かり、子ども6人を含む11人が孤立しているということです。国土交通省関東地方整備局によりますと、常総市では鬼怒川の堤防の決壊で、周辺の建物への被害は最大で6900棟に上るとみられるということです。
ほかの市や町でも浸水被害が相次いでいます。古河市では西仁連川の堤防が決壊したということです。また、石岡警察署によりますと、石岡市を流れる恋瀬川の水が堤防を超えてあふれ、一部の店舗で床上まで水につかる被害がでているということです。さらに、桜川市にある桜川警察署によりますと、市内を流れる桜川で堤防を越えて水があふれ、川沿いの市道や農道など13か所が通行止めになっているということです。
この若宮戸地区は
鬼怒川の無堤地帯
に当たるのだが、
昨年、民間業者が、無堤地帯の背後にある、通称十一面山の丘陵を2m削った
のが発覚し、同年6月2日に開かれた第2回の常総市議会5月定例会議で取り上げられた。質問は風野芳之議員(現議長)。
◯15番(風野芳之君)(略) かつて若宮戸地区というのは、私どもが子どものころ山がございまして38メートルくらいあったというように聞いております。そんなことで大変きれいな場所でございました。昭和40年代、高度成長時代に当時良質の砂がそこから取れたものですから、砂を運び出して開発というか山が低くなっちゃったような状況でございまして、その山が鬼怒川の土手のかわりをしてみんな安心して住んでいられたというような地域でございます。昭和40年、東京オリッピックのころからでしょうか、運び出したのが。そういうことで、今ほぼ平地に近いものになっております。
今回、ここに上げた無堤地域の今後についてということなんですが、質問の冒頭に申し上げるわけなんですが、今回のこの事業、太陽光発電が計画されているわけでございますが、この事業に私ども地域の人も反対をしたとか反対をしようとか、そういうことの質問ではございません。(略)地域の皆さんが一番心配しているのは、鬼怒川の増水時に水が堤防のない地域、この場所から洪水のおそれはないのかということについて、これからるる一問一答式で質問をしていきたい、そのように思っているところでございます。
この地域は、運び出した砂の残りと申しましょうか、丘のような状態、丘陵がありまして、それが今までは40年代当時の30メートルもあったときは違ってはおりますけども、今現在もある程度の高さのものはあるわけでございます。しかし、今回の状態の太陽光発電パネルの設置状況だと、これは見ますと平らに工事を進めております。そういう状況なものですから、それをぜひとも質問をしていきたいと。ただ、鬼怒川は一級河川でございまして、常総市の問題ではないだろうというようなことで、当然国交省河川のほうの問題なんだろうとそのようには感じておりますから、常総市のほうでどうするこうするということはできないし、答弁ももらえないことだろうなというようなことはよくわかっての質問でございます。ただ、常総市としてどのような要望を出し、地域の皆様方に安心して住んでいただけるか、そのようなことについて質問をいたしたいと思っているところでございます。(以下略)◯都市建設部長(飯田昭典君)(略) 鬼怒川左岸の若宮戸地区につきましては、堤防が築かれていない無堤部が約1キロメートルにわたり存在しておりますが、通称十一面山の丘陵部が自然の堤防の役目を果たしておりました。御指摘の若宮戸地先におきましては、ことし3月下旬に若宮戸地区の住民の方より丘陵部の一部が掘削されているとの通報があり、現地を直ちに確認し、鬼怒川を管理している国土交通省関東地方整備局下館河川事務所へ報告したところでございます。当該地区は民有地であったため、民間事業者の太陽光発電事業により丘陵部が延長約150メートル、高さ2メートル程度掘削されたものでありました。今年度の出水対策といたしまして、下館河川事務所で検討をしていただいた結果、太陽光発電事業者の土地を借りて丘陵が崩された付近に掘削前と同程度の高さまで大型土のうを設置することとし、現在常総市とともに交渉を進めている状況であります。(以下略)
◯15番(風野芳之君)(略)現在、この無堤地帯というのは下館管内から筑西市から守谷、利根川に落ちるまでの状況の中で、ここ以外にはないのかなというふうな感じもするわけでございますが、実際、常総市が把握している距離というのは何メートルくらいあるわけでしょうか。
◯道路課長(柴田 稔君) ちょっと今のところ、実際には全体を把握しておりませんが、常総市内においては若宮戸地区、先ほど申し上げましたように1キロ弱程度ですか、この地域が無堤地帯となっておりまして、一番危険な区域と判断しております。あと、他市町村では筑西市、結城市の一部、守谷市のほうにも無堤部が存在してございます。
◯15番(風野芳之君) (略) それと、さっきゲリラ的な集中豪雨というような話で出たわけなんですが、今国交省が河川で持っている状況というのは、例えば百年に一遍の洪水を想定しているんだとか、あるいは現在何年か前に起きた洪水を基準としているんだと、そういうもののデータはしっかりと常総市はキャッチしていらっしゃるのかどうか確認をしたいと思います。
◯道路課長(柴田 稔君) 鬼怒川の国の計画としての水位なんですが、それは百年に一遍達っするであろう水位、それをもとに河川計画を立ててございます。現在までは、今回削り取られた丘陵部なんですが、そこで約百年に一遍に来るであろう高さ、それを食いとめていた状態なんですが、今回削り取られたことによってそれを下回りましたので、今回は百年に一遍の水位、その辺まで土のうを積むということで河川事務所は考えているようでございます。
というわけで、
どうやら、百年に一遍の水害に間に合うような「補修」が出来ていたのか
というのが問題になってくる。
削っちゃったら、なかなか自然の力で元に戻すのは難しいですがな。
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