ショパンコンクール2015 ファイナリスト10名発表 日本からは小林愛実さんが進出
YouTubeで配信されている
The 17th International Fryderyk Chopin Piano Competition
は、本日(現地時間)、20人によるセミファイナルが終了。ファイナリスト10人がいま発表された。
Seong-Jin Cho (South Korea)
Aljosa Jurinic (Croatia)
小林愛実 Aimi Kobayashi (Japan)
Kate Liu (United States)
Eric Lu (United States)
Szymon Nehring (Poland)
Georgijs Osokins (Latvia)
Charles Richard-Hamelin (Canada)
Dmitry Shishkin (Russia)
Yike (Tony) Yang (Canada)
出身国は合わせて8か国で、
カナダ 2人
アメリカ 2人
日本・韓国・クロアチア・ラトビア・ポーランド・ロシア それぞれ1人
といった内訳。
チャイコフスキーコンクールが同年に開催された影響
は大きいようだ。中国出身者がいない代わりに
カナダとアメリカから3人の中国系ピアニスト
が選ばれている。従って
10人のファイナリストの半数は東アジア勢
ということになる。
ファイナリストの使用するピアノは
ヤマハ 7台
スタンウェイ 3台
と、ヤマハの圧勝。前回のショパンコンクールで優勝したユリアンナ・アヴデーエワはヤマハを使ってたのだけれども、今回もヤマハはショパンコンクールで弾きやすいように調整してきたのかな? ちょっと前までは、スタンウェイばかりだったことを考えると、ヤマハの躍進ぶりには驚かされる。
ファイナルは、ショパンのピアノ協奏曲の1番か2番を選択して演奏する。
協奏曲はオケと合わせる必要があるので、ファイナルの開始は現地時間10/18午後6時。10/20まで続く。そして10/20夜、結果が発表される。
演奏順は、上のリストに従う。
合わせるオケは、ワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団、指揮者はヤツェク・カスプシク(Jacek Kaspszyk)。ともかく、ポーランドの英雄ショパンの演奏にかけては、魂を捧げるので、ファイナリストにとっては怖いオケだろう。(ロシアのオケなんかだと、気合いがイマイチだったりする)
韓国のチョ・ソンジンくん、トップバッターですか。今回の優勝候補の1人と何年も前から噂されているのだけど、演奏順はラッキーではないかもね。
最終奏者の中国系カナダ人Yike (Tony) Yangくんは、まだ16歳。審査員の1人であるダンタイソンの弟子だ。
小林愛実さんは、子どもの頃から名声を恣にしてきた早熟のピアニスト。池田卓夫編集委員(当時)による2011年3月16日付の日経のコラムはこちら。
強運を背負ったピアノ少女、小林愛実 「大人をぞくっとさせる音楽」への道は…… 2011/3/16 7:00
現在、アメリカ・フィラデルフィアのカーティス音楽院に留学。
セミファイナルの演奏はこちらに。
Stage III of the 17th International Fryderyk Chopin Piano Competition
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