体育館に鯨出現 Magic Leap社のヴァーチャルリアリティ(VR)が現実を超える日
昨日の朝、見かけて吃驚した映像。アメリカの Magic Leap社が
体育館に鯨を呼び出す
というものだ。
大きな波しぶきと共に、巨大な鯨が躍り出て、水しぶきを上げて姿を消す。鯨の起こした大きなしぶきが余波となって足元に迫ってくる。
どうやらMagic Leap社の開発しているバーチャルリアリティグラスを用いた、VRシステムが、このような驚くべき
幻視
を可能にしているらしいが、技術や装備の詳細は明らかにはなっていない。
まだ、バーチャルリアリティグラスは、大きめのサイズらしいが、その辺りのデバイスの改良は、瞬く間に進むだろう。
多くの人が、同じものを幻視する。いまは驚きが先行するのだが、脳にとってそれが幸福かどうかは謎だ。
視覚に欺かれ、聴覚に騙され、眼前に出現した幻視。それが習慣となった時、通常の思考は乱れるようになるかも知れない。「内的視覚・聴覚」というとおかしいけれども、普段、わたしたちが「想像」しているものやことだ。それが、他者によって供給され、消費される世界が、近い内に当たり前になっていくだろう。
「想像」を侵食され、奪われた時(しかも、本人はそのことに気づかず、嬉々として、他者の与える「幻視」に身を委ねる)、人間に残るものはなんだろうか。
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