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2015-11-04

体育館に鯨出現 Magic Leap社のヴァーチャルリアリティ(VR)が現実を超える日

昨日の朝、見かけて吃驚した映像。アメリカの Magic Leap社が
 体育館に鯨を呼び出す
というものだ。

大きな波しぶきと共に、巨大な鯨が躍り出て、水しぶきを上げて姿を消す。鯨の起こした大きなしぶきが余波となって足元に迫ってくる。

どうやらMagic Leap社の開発しているバーチャルリアリティグラスを用いた、VRシステムが、このような驚くべき
 幻視
を可能にしているらしいが、技術や装備の詳細は明らかにはなっていない。

まだ、バーチャルリアリティグラスは、大きめのサイズらしいが、その辺りのデバイスの改良は、瞬く間に進むだろう。

多くの人が、同じものを幻視する。いまは驚きが先行するのだが、脳にとってそれが幸福かどうかは謎だ。
視覚に欺かれ、聴覚に騙され、眼前に出現した幻視。それが習慣となった時、通常の思考は乱れるようになるかも知れない。「内的視覚・聴覚」というとおかしいけれども、普段、わたしたちが「想像」しているものやことだ。それが、他者によって供給され、消費される世界が、近い内に当たり前になっていくだろう。

「想像」を侵食され、奪われた時(しかも、本人はそのことに気づかず、嬉々として、他者の与える「幻視」に身を委ねる)、人間に残るものはなんだろうか。

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