台湾・台南で高雄市美濃区を震源とする大地震(その3)日本からの救援準備始まる
今回の台湾・美濃地震では
台南市で複数のビルが倒壊
している。時事より。
救助隊員、続々と倒壊ビル内に=「立っていられない」揺れ-台湾地震【台北時事】台湾南部で6日未明発生したマグニチュード(M)6.4の地震。台湾テレビ局は倒壊した台南市内の17階建てビルを映し出した。鉄筋がむき出しになり、ほこりが舞うがれきの間からわずかに見える窓から、レスキュー隊員が次々と内部に入り、必死の救命活動を続けた。
ビルは大通りをふさぐ形で横倒しとなり、周辺は交通規制が敷かれた。救急車がひっきりなしに現場に到着し、はしご車も出動して高所からも救助活動を展開した。毛布に包まれた高齢者がロープで地上に降ろされ、若い女性はぼうぜんとたたずんだ。
市内のマンション12階に住む東京都出身の会社経営、野崎孝男さん(41)は地震発生時に就寝中だったが、ベッドから飛び起き、揺れが収まると家族とともに階段を使って避難した。「立つことのできないほどの揺れを感じ、これはまずいなと思った」。室内の食器棚から皿が落下して割れ、低層階では外壁にひびが入ったという。野崎さんは「台湾に住んで8年で初めての経験」と驚きながら語った。(2016/02/06-11:57)
倒壊した家屋からは一刻も早い救出が必要だ。長い間
倒壊した家屋の一部等によって体表が圧迫
されると
クラッシュ症候群
になり、救出しても適切な手当をしないと助からないことが、1995年の阪神・淡路大震災以来、広く知られるようになった。『阪神・淡路大震災 整形外科治療の記録』より、大阪大学の杉本侃名誉教授による概説。
クラッシュシンドローム(Crush Syndrome) [PDF]
日本からの救援準備も始まった。
たとえば、ピースウィンズジャパンは
救助犬チームが出動準備を始めた
と発表した。
【台湾地震】情報収集開始、救助犬チームが出動準備中2016.2.6 緊急支援速報
台湾南部・高雄市で6日午前3時57分(日本時間同4時57分)に発生したマグニチュード(M)6.4の地震に関して、ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)は情報収集を開始しました。PWJの災害救助犬とレスキューチームは出動準備に入っています。尚、現在台湾駐在のPWJスタッフはおりません。
倒壊した家屋を捜索するのに、救助犬の役割は極めて重要だ。
日本政府の反応。時事より。
台湾にお見舞いメッセージ=安倍首相安倍晋三首相は6日、台湾南部で発生した地震を受け、馬英九総統に宛てたお見舞いのメッセージを送った。この中で首相は、「大きな被害が出ているとの報に接し、大変心を痛めている。必要な支援を何でも供与する用意がある」と伝えた。
岸田文雄外相も、林永楽外交部長に対して同様のメッセージを送った。 (2016/02/06-12:32)
日本と台湾は近い。是非、台湾の方々に最も役に立つ救援を。
続き。(15:12)
台湾でも地元の救助犬が出動している。自由時報より。
搶救受困者 台南出動搜救犬
2016-02-06 07:54
〔記者楊金城/台南報導〕永康永大路、國光五街維冠金龍大樓被強震震倒、60多戸、約200位住戸至早上7時10分、共救出127人(送醫29人、其中2名OHCA)、許多住戸生死未明、搜救人員出動搜救犬、希望找到生還者。(台南市の永康永大路、國光五街の維冠金龍ビルは強震によって倒壊、60数戸、およそ200名の住民は朝7時10分までには、全部で127人が救出(搬送29人、その内2人は心肺停止)、多くの住民の安否がいまだ判明せず、捜索隊員は救助犬を出動し、生存者を捜し当てたいとしている。)
現場醫護人員也進行檢傷分類、為被救出的住戸進行初歩檢査。支援的救難人員不斷的進入現場搜救和待命。(現場では医療スタッフもトリアージを行い、救出された住民のために、応急検査を進めている。被災者を救助するスタッフは絶えず現場に入って救助に当たり、待機している。)
只要有救出的住戸、圍觀民衆響起掌聲。(住民が救出された場合は、周囲で見守っている人々から、拍手が鳴り響く。)
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