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2016-03-09

ジカ熱 じわじわと感染地域を拡大(その4)性的接触によるジカウイルス(精液に含まれるジカウイルス)感染は従来考えられていたよりも一般的に起きるとWHO事務局長がコメント 妊婦は感染地域への渡航自粛を

蚊が媒介するジカ熱に関して言えば、わたしたちは
 正体がはっきりしない相手と闘っている
状態だ。
 なぜ、妊婦がジカウイルスに感染すると、胎内の赤ちゃんが小頭症になることがあるのか
 なぜ、成人がジカウイルスに感染すると、複数の末梢神経に不具合が起きるギラン・バレー症候群になることがあるのか
いずれも、まだ医学的な決着は付いていない。
ともかく、現在できることは
 ジカウイルスに感染しないよう、心がける
ことだけだ。

これまで
 主に蚊が媒介し、たまに人間の精液内のウイルスが性的接触によってパートナーに感染する
と考えられてきたジカ熱なのだが、南米の大流行のために症例研究が少しずつ積み上がってきた。そして、今日、WHOのチャン事務局長は
 性的接触によるジカウイルス感染は、従来考えられていたよりも、一般的に起きる
とコメント、WHOは
 妊婦は、流行地域への渡航を自粛するよう勧告
した。共同より。


ジカ熱でWHO緊急委勧告 妊婦は流行地へ渡航自粛を
 【ジュネーブ共同】世界保健機関(WHO)は8日、ブラジルなど中南米を中心に広がるジカ熱について専門家による2回目の緊急委員会をジュネーブで開催、妊婦に流行地域への渡航を自粛するよう勧告した。またチャン事務局長は終了後の記者会見で「性交渉による感染がこれまで考えられていたより一般的」との見解を示した。
 ジカ熱が流行するブラジルでは小頭症の新生児が急増、妊婦の感染と小頭症との関連が疑われている。
 またWHOは8日の声明で、ジカウイルスと小頭症や、手足のまひなどを伴う難病ギラン・バレー症候群との関連性を示す「証拠は増えている」と指摘した。

う〜む。妊婦の場合、これまでは
 ジカウイルス感染は蚊が中心
と考えられていたのだが、
 ジカウイルスに感染したパートナーとの性的な接触も大いに感染源になり得る
ってことだな。簡単に言うと
 パパがジカ熱に感染して、身体にウイルスがある状態で、妊娠しているママと性的な接触を持つと、お腹の赤ちゃんにジカウイルスが悪さをする危険がある
ってことだ。面倒なことに、ジカ熱は
 不顕性感染
が多い。つまり
 ジカ熱になったかどうか自覚がないまま、性的接触によってパートナーに感染させる恐れがある
わけなのだ。このような事情だから、
 現在ジカ熱流行地域に在住、もしくは最近渡航したことのある男性
が、パートナーと性的な接触を持つ際には
 コンドームが必須
だ。ジカ熱に感染後しばらくの間は、体内にウイルスが残る。その時期に、妊婦と性的接触を持つ場合、
 無防備な性行為が、お腹の中の赤ちゃんに一生しんどい思いをさせる危険性を持っている
のだ。
ジカ熱では、胎児に小頭症よりも更に重度の中枢神経形成不全を起こす可能性が報道されている。2/26付ロイターより。


ジカ熱、水無脳症の原因にもなる可能性=研究チーム
[シカゴ 25日 ロイター] - 米エール大学の熱帯病研究チームが中心となって行われた研究で、ジカ熱に感染した母親から死産で生まれた胎児が、脳の組織が無く液体が貯留する水無脳症だったことが分かった。単独の症例であることから一般化は難しいものの、ジカウイルスの影響が、生まれつき脳が小さい小頭症にとどまらない可能性が示唆された。
今回対象となった胎児の場合、体内の液体を制御できなくなる胎児水症も発症しており、肺や腹部など、体の他の部分にも異常な液体貯留が見られたという。中枢神経の外の組織に対するジカウイルスの影響が指摘されたのは初となる。
さらにこの胎児には、関節が動かなくなる関節拘縮も見られたという。
これまでのところ、ジカ熱と異常出産の関係が指摘されているのはブラジルにほぼ限られている。
研究結果は、「PLOS Neglected Tropical Diseases」に掲載された。

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