上代文学会『上代文学』萬葉学会『萬葉』、発行から一定期間後にwebで公開
古代日本を相手にしていると、業界誌である
『上代文学』上代文学会
『萬葉』萬葉学会
を参照しなければならない時がある。わたしは諸般の事情で、上記学会には入会していないので、手元にバックナンバーはない。比較的新しいものであれば、普通の大学の図書館に所蔵されていることが多いが、欠号があったりして、大変悩ましいことになる。全巻揃っているところは、閉架に入っていて、なかなか出てこない。
などというのは、過去の話。
現在、『上代文学』も『萬葉』も一定期間を経たバックナンバーは、web上で公開している。
『上代文学』は、発行後5年を経過すると、web上で公開する。
機関誌『上代文学』目次(創刊号~最新号)
『萬葉』は、発行後3年を経過すると、web上で公開する。
学会誌『萬葉』アーカイブ
いずれも、検索が可能だ。
ありがとう、上代文学会&萬葉学会。
ところで、我が日本中国学会も、一応、バックナンバーの中で、執筆者の許可を得たものは公開している、と銘打っているのだが、実際は寥々たる有様。
日本中国学会報 論文目録
実は、最近、海外の日本古代文学・古代史研究者が、『上代文学』や『萬葉』をよく引用しているので、一体どうしているのだろうと思ったら、上記のような
世界への発信を怠らない努力の賜物
だったのだな。
国文が次々潰れている現状からすれば、上代文学会も萬葉学会も、危機感は凄まじいはず。そうした状況で、次世代への発展も考慮した上で、
世界中の日本研究者に情報を提供
する姿勢は、見事だと思う。
萬葉学会のサイトは、お洒落なデザインだしな。
海外からのアクセスを増やすには、
見た目
も大事。
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