今日被爆地広島に、オバマ大統領と一緒に広島級原爆の2万2000倍の威力を持つ核兵器起爆ボタン Football もやって来る JFK以来の伝統
Football。
ふざけた渾名だけれども、
アメリカ大統領の傍に常に随行している「核のボタン」
のことだ。"Defence One"では5/24付でJoe Cirincioneが
The Nuclear Football Goes to Japan
という記事を書いている。この記事の冒頭、
When President Barack Obama goes to Hiroshima May 27, it will also mark the first visit by the nuclear football. (5月27日、オバマ大統領が広島に行く時、「核のフットボール」も初めて訪れることになるだろう。)
としている。Smithsonianアメリカ歴史博物館には以前使われていた"Football"、黒い肩掛け鞄が展示されている、
現在の"Football"について、Joe Cirincioneは次のように続ける。
The “football”—officially known as the president’s emergency satchel—is the briefcase carried by military aides who follow U.S. presidents wherever they go. It contains the codes and commands for launching nearly 1,000 nuclear weapons within minutes. ("Football"、公式には大統領の有事の肩掛け鞄として知られているが、アメリカ大統領の行く先々に随行する軍事補佐官が運ぶブリーフケースのことだ。この中には、数分以内に1000個近い核兵器を発射するコードと命令とが入っている。)
つまりは
オバマ大統領
が
現役のアメリカ合衆国大統領
である以上、
被爆地広島
には
核のボタンも必ずやってくる
というわけだ。
ま、こんな事情を報道しないままで
オバマ大統領が広島訪問
と、
手放しで喜んでいるマスコミ
は、どうかしている。
核のない世界を実現したい
と言ったとしても
アメリカ合衆国大統領と核のボタン"Football"は不即不離
なのだ。この核のボタン"Football"の威力について、Joe Cirincioneは次のように書いている。
It took 5 hours and 30 minutes for a B-29 bomber to fly from the island of Tinian to Hiroshima, 71 years ago, and drop the first nuclear bomb in history. At Hiroshima this week, Obama will have at his fingertips the ability to launch the equivalent of 22,000 Hiroshimas in about 30 minutes. (71年前、テニアン島から広島へB29爆撃機が飛行するのに5時間30分掛かった。今週、広島では、オバマ大統領は、その指先に、広島級原爆の22000倍に相当する核兵器を発射する能力を備えているだろう。)
広島で
大統領に謝罪を求めるか否か
という話が出ていて、NHKはしつこくその話題を取り上げていたけど、
謝罪も何も、そのすぐ側にはいまでも「核のボタン"Football"」が控えている
んだぜ。
議論そのものが「現実離れしている」
ってことを、何故マスコミはスルーしまくっていたのかね。
"Football"について、Smithsonian博物館謹製の詳しい記事は以下に。
The Real Story of the "Football" That Follows the President Everywhere Take a peek at the mysterious black briefcase that has accompanied every U.S. president since John F. Kennedy
なるほど
「核のボタン"Football"」が大統領と不即不離
になったのは
JFK
からなんだね。
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