ジカ熱 性交渉によって女性から男性へ感染か@米CDC
これまでジカ熱の感染ルートでは、
ジカウイルスを持った蚊に刺される
以外に、
ジカ熱に感染した男性との性交渉で体液を通して感染
することが知られていたけれども、
ジカ熱に感染した女性との性交渉によっても感染
した可能性のあることが分かった。NHKより。
ジカ熱 性交渉で女性から男性に感染か 初の報告
7月16日 7時16分中南米を中心に流行が続くジカ熱について、アメリカのCDC=疾病対策センターは、性交渉を通じて女性から男性に感染した可能性があるケースが初めて報告されたと発表し、性交渉による感染のリスクに注意するよう呼びかけています。
ジカ熱は主に蚊が媒介する感染症で、中南米を中心にこれまでに62の国と地域で感染の拡大が確認され、妊娠中の女性が感染すると、先天的に頭部が小さい「小頭症」の子どもが生まれるおそれが指摘されています。
CDCは15日、アメリカのニューヨーク市内で、ジカ熱を発症した女性との性交渉によって感染した可能性がある男性が報告されたと発表しました。
男性には感染が報告された地域への渡航歴はなく、感染が広がる地域から戻ったばかりのパートナーの女性と性交渉をして、1週間後にジカ熱の症状を訴え、感染が確認されました。パートナーの女性はニューヨークに向かう現地の空港で、すでにジカ熱の症状が出始めていて、その後、医療機関にかかり、感染が確認されたということです。
ジカ熱は、これまで性交渉を通じて男性から女性に感染することは確認されていましたが、女性から男性に感染する可能性が報告されたのは今回が初めてです。
CDCは「これまでは男性から女性への感染に注意を呼びかけてきたが、これからは逆のパターンもありうると認識してほしい」として、性交渉による感染のリスクに注意するよう呼びかけています。
体液内にウイルスが潜んでいると考えられているので、
女性から男性への感染の可能性
は、不思議でも何でもない。この点
HIV流行の初期には男性間の性交渉による感染
がクローズアップされていたのを思い出す。
リオ五輪で、ブラジルを始めとする
ジカ熱流行地域
に行く人も少なくないだろう。
ジカ熱は不顕性感染が多い
ため、
感染に気づかず、性交渉を持つ
ことになる恐れもある。
不顕性感染の場合、他人に感染するか
について、厚労省のジカウイルス感染症に関するQ&Aについてでは
問30 不顕性感染の患者から感染の可能性はありますか?
答 国立感染症研究所のリスクアセスメントによると、不顕性感染の患者が感染源となりうるかどうか(刺咬した蚊がウイルスを伝播しうるほどウイルスが増えるか、どのくらいの期間ウイルスが持続するかなど)については、わかっていません。したがって、国内の蚊の活動期においては、ジカウイルス感染症流行地域からの帰国者は症状の有無にかかわらず忌避剤の使用など蚊にさされないための対策を少なくとも2週間程度特に注意を払って行うことが推奨されます。また、問10にもあるとおり、流行地に滞在中は症状の有無にかかわらず性行為の際にコンドームを使用するか性行為を控えること、流行地域から帰国した男女は症状の有無にかかわらず最低8週間、パートナーが妊婦の場合は妊娠期間中、性行為の際に、コンドームを使用するか性行為を控えることを推奨します。
としており、
症状の有無に関わらず、パートナーが妊娠している場合 妊娠期間中
パートナーが妊娠しておらず、本人に感染が確認されていなくても、最低8週間
は
性行為を控えるよう
推奨している。
ともかくも
ノリで手軽にセックス
することが、
ジカ熱感染の拡大になりかねない
わけだ。
ジカ熱の最大の被害者はこれから生まれてくる赤ちゃん
で、ジカウイルスによって、将来を左右する重篤な先天疾患
小頭症
になる恐れがある。
今回の発表は
女性→男性→女性/男性
という感染経路があり得ることを示している。男女ともに感染源になるとすれば、
性感染症としての側面を持つジカ熱は、かなりの速さで感染を拡大する恐れがある
のだ。
交通機関の発達していない室町時代の日本であっても
梅毒は1年ほどで関西から関東に伝播
したことが分かっている。今は
あっという間に地球の裏に行ける時代
だ。
蚊の媒介するジカ熱が、性感染症として広まる速度
は、室町時代の梅毒とは比べものにならないだろう。
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