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2016-08-31

関空、従業員間の麻疹集団感染を発表@8/30 8/17以降に関空を利用した人で麻疹に罹ったことがないor予防接種を済ませていない場合、感染の恐れあり もし、体調に異変がある場合は事前に麻疹感染の可能性を告げて医療機関へ

関空、エラいぞ。
関西国際空港は、8/30付で
 従業員の間で麻疹の集団感染が発生
したことを告知した。
いま、日本は、WHOに
 麻疹の排除状態
と認められている。つまり
 日本土着の麻疹ウイルスはないが、海外からの麻疹ウイルスは輸入されている状態
だ。
 海外との人の行き来が多い夏
は、
 海外との玄関口である空港の職員や従業員に、海外から持ち込まれた感染症が発生しやすい
状況だ。
今回関空が発表した麻疹のように
 感染力の強い感染症が集団発生
した場合、
 事実を公表し、二次感染を防ぐ
のが、大切だ。

まずは、旅客向けの内容から。


空港内従業員の「麻しん(はしか)」感染について

関西エアポート株式会社
Pressrelease
2016年8月30日

関西国際空港内でハンドリング業務を行っている、CKTS株式会社(当社グループ会社)において、複数の従業員が「麻しん(はしか)」(以下麻しん)に感染、および感染が疑われる事例が複数あり、現在検査中となっております。
これを受け、関西エアポート株式会社は、速やかに空港内事業所に対して添付の文書を配布し、症状がみられる場合の勤務自粛と、医療機関を受診する際の注意点について周知いたしました。現在、大阪府泉佐野保健所や関係行政機関と協力し、感染拡大の阻止対策を敷いています。
麻しんが疑われる症状を発症した従業員には、接客業務に従事していた従業員も含まれています。麻しんはウイルスによって起こる感染症で、非常に感染力が強いといわれています。その潜伏期間は長くても2週間とされているため、8月17日以降に関西国際空港をご利用されたお客様で、下記の症状があらわれた方は、医療機関にご連絡の上、その指示に従っていただくよう、ホームページ等を通じてお願いしています。
関西エアポート株式会社は、この感染の拡大を最小限にとどめるために、随時お客様に情報を公開して参ります。
麻しんに関する詳しい情報は、厚生労働省のホームページをご参照ください。
http://www.mhlw.go.jp/qa/kenkou/hashika/index.html
【麻しんの症状】
・発熱、咳・鼻汁、皮膚の発疹、結膜の充血、口の中の斑など
・全ての症状が出現するとは限りません。
・発熱は、一旦下がっても半日から1日後くらいに再び高熱が出ます。
【本プレスリリースに関するお問い合わせ先】
関西エアポート株式会社コーポレートコミュニケーション部広報グループTel:072-455-2201

この次に
 空港内従業員向けのリリース
が続くのだが、
 こちらが実に教育的で、麻疹に対する備えがわかりやすい
よく出来た内容だ。
関空以外でも
 海外から持ち込まれた麻疹が発生している現状
では、
 まだ麻疹に罹ったことがないor予防接種を済ませてない人

 予防接種はしているが1回だけの場合
など
 麻疹に感染する恐れのある人
は、是非ご一読を。
 ここで示されている手順に準じて行動
すれば、大丈夫だ。
この告知にもあるように
 予防接種を済ませていても、麻疹に感染することはある
ので、その点は気をつけて欲しい。(麻疹に罹ったことがあれば、2度は罹らない。)


重要
2016年8月30日
関西空港内事業者従業員各位
関西エアポート株式会社「麻しん(はしか)」についてのお願い
現在、関西国際空港内の事業所の方から、複数の麻しん(はしか)の患者が発生しています。感染力の強い疾患ですので、麻しんと思われる症状がある方は、下記の【麻しんの症状】と【お願い】を御確認の上、まずは大阪府泉佐野保健所にご相談されますようお願いします。
【麻しんの症状】
発熱、咳・鼻汁、皮膚の発疹、結膜の充血、口の中の斑などがあります(全ての症状が出現するとは限らない)。
発熱は、一旦下がっても半日から1日後くらいに再び高熱が出ます。

○毎朝、出勤前に必ず熱を測ってください。熱が37°C以上ある場合出勤は控えてください。
○発熱した場合は、解熱した翌日最低1日間は出勤を控えて再び発熱しないか、発疹が出ていないか確認してください。
○医療機関に受診する場合、受診前に必ず以下の保健所まで電話をしてください。
○また、受診する医療機関にも電話を入れ、関西国際空港の事業所で勤務していて、一部の事業所では複数の患者が出ていることを伝えてください。
○麻しんと診断された場合は、解熱した翌日から3日間かつ、発疹が出現した日から5日間は、出勤や外出は控えてください。
○今後予防接種を希望される場合は、かかりつけ医やお近くの医療機関に事前にお問い合わせください(実施していない医療機関もあります)。

(※)日本における麻しん予防接種の歴史
・1966年(昭和41年)スタート→任意接種だったため接種率低い
・1978年(昭和53年)定期予防接種に組み入れられる→高度弱毒性ワクチンを使用
・1989年(平成元年)麻しん・おたふく風邪・風疹の3種混合ワクチンの使用が許可される→接種を受ける際、麻しん単独か3種混合ワクチンか選択できるようになる
・1993年(平成5年)3種混合ワクチンに含まれるおたふく風邪ワクチン株の副作用による無菌性髄膜炎が多発したため3種混合ワクチンの接種が中止される
・1994年(平成6年)予防接種法が改正され、予防接種は「努力義務」に変わる→3種混合ワクチンが導入された期間、副作用を恐れて予防接種を受けさせなかった親が多かったと推測される
・2006年(平成18年)新制度になり第1期(1歳から2歳未満)と第2期(小学校就学前1年間)の2回接種が始まる。当時の予防接種の対象年齢は生後12〜90か月であったため、現在10〜20代が成人麻しんの感染世代になっている。

というわけで
 (※)日本における麻しん予防接種の歴史
もきちんと挙げ、
 現在10〜20代が成人麻しんの感染世代

 注意を喚起
している。

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