米食品医薬品局(FDA) 有効性・安全性が確認されず「殺菌作用」を謳った、トリクロサン・トリクロカルバンを含む手や身体を洗うためのいわゆる「薬用石鹸」の販売を差し止める(その2)日本でも厚労省が動き、業界が応じる→普通の石鹸で「正しい手洗い(つけ爪・アクセサリー・時計等を外して洗う おむつを替えたり、ペット等に触ったら手洗い)」を
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米食品医薬品局(FDA) 有効性・安全性が確認されず「殺菌作用」を謳った、トリクロサン・トリクロカルバンを含む手や身体を洗うためのいわゆる「薬用石鹸」の販売を差し止める 1年以内にトリクロサン・トリクロカルバンの添加中止を求める→追記あり
http://iori3.cocolog-nifty.com/tenkannichijo/2016/09/fda-1-93da.html
の続き。
いわゆる
抗菌作用を謳う薬用石鹸
で
トリクロサンとトリクロカルバンを含む薬用石鹸の日本国内での販売
について、厚労省が動き、業界が応じた。
まずは、上記リンクのアメリカでの動きを受けて、4週間ほど後の9/30、厚労省が次のようにアナウンスした。
トリクロサン等を含む薬用石けんの切替えを促します
本年9月2日、米国食品医薬品局(FDA)が、トリクロサン等19成分(注)を含有する抗菌石けんを米国において1年以内に販売を停止する措置を発表しました。
米国での措置を踏まえ、日本化粧品工業連合会及び日本石鹸洗剤工業会は、これらの成分を含有する薬用石けん※に関し、これらの成分を含有しない製品への切替えに取り組むよう会員会社に要請しました。
※ 国内ではこれらの成分を含有する薬用石けんがこれまで約800品目承認されています(注:現在流通していない製品も含む。)が、これらの製品 に関連した医薬品医療機器法上の健康被害は報告されていません 。
これを受けて、厚生労働省としても、この切替えの取組みを促すため、別添のとおり、製造販売業者に対して、流通する製品の把握と、製品を1年以内に代替製品に切替えるための承認申請を求めるとともに、その際の承認審査を迅速に行うことを通知しました。
なお、製品の流通状況等は、今後、薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会に報告する予定です。
別添: 平成28年9月30日付薬生薬審発0930第4号及び薬生安発0930第1号「薬用石けんに関する取扱い等について」(PDF:127KB)
(注) トリクロサン等19成分は次のとおりです。
成分名
1 Cloflucarban ( クロフルカルバン、ハロカルバン)
2 Fluorosalan (フルオロサラン)
3 Hexachlorophene ( ヘキサクロロフェン)
4 Hexylresorcinol ( ヘキシルレゾルシノール)
5 Iodophors (Iodine-containing ingredients)
Iodine complex (ammonium ether sulfate and polyoxyethylene sorbitan monolaurate)
6 Iodine complex (phosphate ester of alkylaryloxy polyethylene glycol)
7 Nonylphenoxypoly (ethyleneoxy) ethanoliodine
8 Poloxamer-iodine complex
9 Povidone-iodine 5 to 10 percent
10 Undecoylium chloride iodine complex
11 Methylbenzethonium chloride ( メチルベンゼトニウムクロリド、塩化メチルベンゼトニウム)
12 Phenol (greater than 1.5 percent) ( フェノール)
13 Phenol (less than 1.5 percent) ( フェノール)
14 Secondary amyltricresols
15 Sodium oxychlorosene
16 Tribromsalan (トリブロムサラン)
17 Triclocarban ( トリクロカルバン、トリクロロカルバニリド)
18 Triclosan ( トリクロサン、トリクロロヒドロキシジフェニルエーテル)
19 Triple dye
で、昨日付のNHKのニュースより。
米で販売停止のせっけんと同成分 日本でも230種類流通
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