ドイツのパンは美味しい(その5)ドイツの犬たち
今回ドイツでは
たくさんの犬たち
を見かけた。それもジャーマン・シェパードやラブラドル・レトリーバーなどの
大きい犬
が多かった。小型犬は、あまり見なかった。2匹で散歩している、ちょっと太り気味で、今にもお腹を地面にこすりそうにしている黒いロングコート・ダックスフントと、キール駅の大通りを飼い主と横断する
ペキニーズ
を見たくらい。
こちらはラーボエで歩道を散歩していた2匹の犬。1匹だけでなく2匹もしくはそれ以上を連れて散歩する飼い主が多かった。中には、大きい犬2匹を1人で連れている女性も!
白いサモエドを激写! 毛が厚すぎて、日本の内地で飼うのはかわいそうなサモエドだけど、北ドイツの気候なら問題なし! もう1匹黒い犬もいるのだが、犬種を確認出来ず。
ラーボエは、フィヨルドの沿岸では珍しく砂浜がある。地元の人も、観光客も、短い夏の浜辺を楽しみにたくさんやって来ているのだったが、犬たちは騒ぎもせず、お利口に散歩していた。
これはドイツで見たどの犬たちにも言えることなのだが
外で散歩している犬たちは、おとなしく、よく飼い主の言うことを聞いて、決して他人にじゃれついたりしない
のだった。
時には、バスに犬連れで乗ってくる人もいるのだが、乗客は気にしないし、犬たちもおとなしくしていて、迷惑を掛けることはない。
リードを付けず、放し飼いにして散歩している飼い主もいるが、犬が誰かに襲いかかったりすることはない。
どうやら
人の言うことを聞けない馬鹿犬は散歩に出さない
もしくは
犬はちゃんと教育する
のが徹底されているようだ。
犬が迷惑なのではなく、きちんと躾ができない飼い主が悪い
という意識をみんなが持っているのだろう。
犬を飼う以上、他人に迷惑を掛けず、飼い主の言うことを聞くように躾ける
のが、
ドイツで犬を飼う時の最低条件
らしい。
帰国の日、ハンブルク国際空港で、2匹の犬を連れている家族に出遭った。1匹は茶色のラブラドル・レトリーバーで、もう1匹は黒いジャーマン・シェパード。見ると、ラブラドル・レトリーバーは
かなりの老犬
で、白髪交じりになっていて、しんどいらしく、すぐ床に腹ばいになっている。誰かが犬を置いて出かけるのだろう。見送りに来たのだ。
犬を連れているのは、若い男性なのだが、ラブラドル・レトリーバーが待っている人はどうやら違うらしい。ちょっと悲しげな表情で、誰かを待っている。
しばらくすると、若い女性が、カウンターの手続をしているのが見えた。すると、ラブラドル・レトリーバーが、そっちに顔を向けて、ふんふん鼻を鳴らしている。
ああ、おかあさんを待ってるんだ!
と言い合っていたら、犬を連れていた若い男性がニコニコしながら
彼女がママなんだ! もうね、ママのことが大好きなんだよ! 大変さ!
と教えてくれた。きっと、うんと小さい子犬の頃から、その女性に飼われて、一緒に過ごしていたのだろう。ひょっとしたら、すっかり大きくなった今でも、同じベッドで寝るような犬かも知れない。
ラブラドル・レトリーバーの大好きな「ママ」はまだ手続があるらしく、私達が席を立つまでは、戻ってこなかった。心残りなのは、ママに「再会」したラブラドル・レトリーバーがどんなにうれしそうな顔をしたかを、見届けられなかったことだ。
大きな犬はあまり長生きできない。それでも短い時間に、濃密な関係を築くことが出来たあの女性もラブラドル・レトリーバーも、なんと幸せなことだろう。
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