色覚にトラブルのある学生/生徒に配慮して板書していますか? 文字に使っていいのは白と黄色、赤は枠で囲う時のみ→道教委の教員採用試験では「板書に白、黄、赤を使え」としてるらしいぞ 全然色覚にトラブルのある生徒に配慮がないじゃん
色覚にトラブルのある学生/生徒というのは、一定数存在する。一般には
赤と緑が見えない、見えにくい
青と黄が見えない、見えにくい
という形で知られている。小学校の同級生に赤緑の色覚が弱い子がいたのだが、
机の位置を床にマークしたクレヨンが緑
で、掃除の度に、机をきちんと置けなくて困っていた。
こうした生徒のために、以前は
初等教育の教員は、色覚にトラブルのある生徒がいる前提
で
板書
を行うのが普通だったという。ところが、現在、学校で
色覚検査
が行われなくなったのと並行して
色覚にトラブルのある生徒への配慮
そのものも
雲散霧消
しつつあるという。
@Pontamama12345さんのtweetより。
昔は入学時に色覚検査を行っていた。今はやらない。でも、クラスには一人二人居ると思って指導する。
— ぽんた (@Pontamama12345) 2017年9月14日
「緑色の黒板では、赤色や緑色で文字を書くな」と初任者の頃厳しく指導された。「使うのは白色か黄色のチョーク。赤色は枠で囲む時だけ使う」などは常識だった。
今その常識すら失われつつある…
検査をしないから見つかっていないだけで、居ない訳ではないのだ。クラスの中に黙って困っている子がいるかもしれない。
— ぽんた (@Pontamama12345) 2017年9月14日
描く図画の色使いを見ていく。色使いがユニークだと、心理状態云々を考える前に、色の区別がつかないのかもしれないと考える。
保健室で簡易検査をしてもらい、保護者へ連絡する
校内の全体研修で「学習中のきまりの中に『良い発言は緑色で書く』を入れましょう。校内で統一しましょう」と提案があり、ひっくり返りそうになった。
— ぽんた (@Pontamama12345) 2017年9月14日
緑色の黒板に緑色のチョークで文章を書く?本気で良い事だと思ってる?「校内に色覚異常の児童はゼロなのですか?」と言うと「何ですか、それ?」
若い世代どころか中堅も知らないぞ?嘘でしょ…
— ぽんた (@Pontamama12345) 2017年9月14日
「今は入学時検査をしませんが、一定数いるんです。把握もされていない状況で、子供を困らせることはしてはいけないと思います」
「赤い文字でまとめを書くことは…」
「赤と緑の区別がつかない子がいます。ピンクと紫も分かりづらいそうです」
2年目の先生「昨年度の初任者指導訪問で、市の指導主事から『だいじな事は赤色で書きなさい』と指導を受けました」
— ぽんた (@Pontamama12345) 2017年9月14日
なんですってー!大切な若手の大切な時期に、なんという指導をしてくれる(怒)
「そのだいじな部分が読めない子もいたかもしれませんよ?」
友人に色覚異常の人がいて「じいちゃんからの遺伝なんだよ~ホント恨むよ~みんなが区別出来てることが想像つかないよ~」と言っていた。「以前はさ、赤と緑の区別がつかないから運転免許も持てなかったんだってさ。でも、どの信号が光ってるかなんて、位置で分かるよ」だよねえ。免許も取得できたよ。
— ぽんた (@Pontamama12345) 2017年9月14日
そして彼は小学校の教師になった。「でも図工は他の先生に教えて貰っているんだ。色はどんなに努力しても区別できないもんな」そりゃそうだ。
— ぽんた (@Pontamama12345) 2017年9月14日
彼も「赤や緑のチョークなんか要らない」と言っている。「緑の黒板に赤いチョークで書かれる度にさ、先生読めません、と言うのが面倒でさ」
彼は明るい性格で何でも素直に言える人だから「先生読めません」と言えたのだろう。でも、子供達の中には、言えなくて、黙って困っている子がいるかもしれない。
— ぽんた (@Pontamama12345) 2017年9月14日
「いるかもしれない」という認識を持つのと持たないのとでは、指導が変わってくる。
若い先生達に伝えていかねば、と強く思った。
今はチョークが良いから、「多数派の生徒にはいろいろな色が見えて、少数派の生徒にも文字を読むことはできる」ように書くことはできる。 pic.twitter.com/wn0yQc7fgD
— aromatic Kam (@aromaticKam) 2017年9月14日
最近は色々なチョークがあり助かりますね。ただ、通常学級の中に発達障害児が多いという我が校の実態から、コントラストの強すぎる物は使えないのが辛いところです。刺激が強く集中できなくなるからです。カラフルすぎるのも集中を削ぎます。左側だと1/3の子は勉強が頭に入らない。難しい問題ですね
— ぽんた (@Pontamama12345) 2017年9月15日
ソレキツいですね.ぜんぶ白だとわかりにくいだろうし(ぜんぶ白で書いてる私).
— 野島 高彦【化学】 (@TakahikoNojima) 2017年9月15日
確かに 私もたくさんのチョークを持っていますが メーカーによって色は様々で 人によっては見づらいという方もいらっしゃるのかなと考えていました。
— ♪Ryoma♪ (@penpen0729) 2017年9月14日
最近は色覚障がいの方向けのチョークが羽衣文具さんから出たのを筆頭に日本理化学さんなどが積極的に取り入れていますが教員側の配慮も必要ですね pic.twitter.com/z9evbACeRC
すごいコレクションですね!ありがとうございます!
— ぽんた (@Pontamama12345) 2017年9月15日
ただ、通常学級の中に発達障害児が多いという我が校の実態から、コントラストの強すぎる物は使えないのが辛いところです。刺激が強く集中できなくなるからです。カラフルすぎるのも集中を削ぎます。実際に使って児童の感想を聞く必要がありますね。
なるほど そうだったのですね
— ♪Ryoma♪ (@penpen0729) 2017年9月15日
以前、そのような学校の方で ダストレスeyeチョーク(色覚障がいの方用のチョーク)など数色を使って黒板に書き、見えにくい色アンケートを行っている方がいらっしゃると聞いたことがあります。
やはり今の学校ではこのような配慮に欠ける部分が結構ありますね…
勝手にフォロー失礼します!
— つちのこ2nd (@2nd15123410) 2017年9月14日
知らない人にとってはカラフルな黒板が良しとされるんですね┐(゚~゚)┌
新任の時の学年主任が色覚色盲だったので、授業で使うチョークは白と黄色(蛍光)のみでした。ちゃんと文科省から通達あるので伝えるべきですね! pic.twitter.com/O4T857tgaW
まったくです!常識だと思ってきました。知らないまま指導しているなんて、怖いことです。
— ぽんた (@Pontamama12345) 2017年9月14日
校長教頭まで「へえ~」と言った時、キレそうになりました。
ましてや、市の指導主事!若い先生達を間違った方へ指導するなんて!
┐(´д`)┌ヤレヤレ
— nn (@wanoomoi1000785) 2017年9月14日
常識ましてや、職業としての常識を知らない奴がその職に就けるような時代になったとは呆れた(# ゚Д゚)
色覚検査がないということは
色覚にトラブルのある生徒がいない
ってことじゃないのだけれども
配慮が出来ない教員が、指導主事クラスにも増えている
って、どんなことですかね、文科省。もう一度、
色覚にトラブルのある生徒への配慮
を
重ねて通達
した方がいいのでは?
ところで
北海道教育委員会(道教委)の教員採用試験
では
模擬授業
があるようなのだが、
板書は白、黄、赤で
書かないと
合格し辛い
らしいぞ。
相変わらず
少数派である、自分ではそのハンディを言い出しにくい生徒への配慮を著しく欠いてる
じゃん、道教委。
おまけ。国立遺伝学研究所に「色覚問題に関する指導の手引き 平成元年3月 文部省 (平成6年増刷版)」のhtml版がある。
板書をするすべての人は、ぜひご一読を。
色覚問題に関する指導の手引き 平成元年3月 文部省 (平成6年増刷版)
| 固定リンク
« JR京都伊勢丹食料品売場が暴走している件 | トップページ | 中島長文校・伊藤令子補正『魯迅『古小説鈎沈』校本』(全780ページ、10.99 MB)のデータを公開@京都大学学術情報リポジトリ紅 »
コメント