旧版『アリストテレス全集』が破格値な件
アリストテレスといえば
万学の祖
と称されるわけで、毎年、必ずどこかで扱うことになるのだが、思い立って
旧版『アリストテレス全集』岩波書店
を手元に置くことにした。まあ、どこの大学図書館にも普通に置いてある書物なのだけど、手元にあった方が何かと便利だ。
ところで、
旧版
と書くわけは
新版
があるからで、旧版と同様、岩波書店から
若い読者に読みやすいこなれた訳の新版『アリストテレス全集』
が出ている。
これまでの古典学の成果
も盛り込まれているので、そっちを買ってもいいのだが
過去の論文や書籍との術語の摺り合わせ
の問題があるので、古い方にした。
で。
わたしが良く使うのは
動物学上下(7/8巻)
動物運動論・動物進行論・動物発生論(9巻)
なんだけど、amazonで買うととっても廉い。今回は「日本の古本屋」とヤフオクと眺めて、一番安価なところから購入したのだが
1冊300〜600円程度
で買えてしまうわけだ。
その昔、
高くて買えなかった『アリストテレス全集』
が、こんなにあっさり、破格値で入手できてしまうのは、うれしいような悲しいような。
古本価格がここまで崩壊してるのは
新版が出た
上に
「大きな物語」崩壊後の世界
では
読者層が限られる
からだろう。
面白いんだけどね、アリストテレス。
さすがにギリシャ語で読む元気はないので、それは後回し。
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