ピアノから遠ざかっている大人のあなたへ
忙しいのに、うっかり
全音ピアノピース一覧
のサイトを見てしまう。
最近の全音は、一部の楽曲の動画を提供してるのだけど、気が付いたことが。
NHKが番組でよく使う劇伴の「クラシック」って、全音のピアノピースで選ばれていて、しかも動画がついている曲が多い
ぞ。恐らくは、担当PDは子どもの頃ピアノをやっていて(NHKに入局する局員は、学歴から勘案して、ピアノ履修者の割合が多いだろう)、全音のピアノピースには
発表会に併せて、数ヶ月練習した時の汗と涙と喜び/悲しみ
が詰まっているんじゃないかな。あるいは
あんなに練習させられて!
という怨みか、それとも
簡単だったよね
というちょっとした自慢かが。
全音のピアノピースのサイトの動画の更に一部は
楽曲に併せて、楽譜が表示
されるので、見ていると
あ、ここは赤で直された
とか
いくら練習してもうまく弾けなかった
とか、ピアノに費やした子どもの頃の時間が走馬灯にように甦る。
忙しい時にはお勧めしないけど、閑な時に
子どもの頃ピアノを習っていて、今は鍵盤から離れている大人のみなさん
は覗いてみて下さいね。
ところで。
これだけ
ピアノ履修者
がいても、
日本の大学では、音大へ進学しない限り、積極的にピアノを評価される
ことはない。
アメリカ辺りだと
副科
として、音楽があって、ピアノの技術が優秀だと、それも卒業単位に繰り入れられるし、もちろん、レッスンや試験もある。
どうやったって
芸術系実技科目は色物
という眼鏡で見ている日本では、そんなことはムリかもしれないけど、少なくとも
保育士・幼稚園教諭養成課程
がある大学では、保育士・幼稚園教諭の免許取得のために、ピアノを練習するので
ピアノ室
がある筈だ。
保育士・幼稚園教諭課程のピアノ室というと
子どもの頃、ピアノを全然やらなかった人向け
という印象が強いけれども、
大学の副科でピアノがあってもいい
んじゃないかな。
これから少子高齢化は進み、今は待機児童対策もあって募集人数の多い
保育士・幼稚園教諭養成課程もやがては縮小
されることになるだろう。でも、募集停止のその前に
音楽を副科として認める
ことにすれば、ピアノ室は利用が続き、大学の単位取得は自由度が増し、子どもの頃から積み上げた音楽の技術も生かすことができるだろう。普通の大学では
スポーツ推薦
はあっても
音楽推薦はない
のだけれども
音楽も勉強も好きで能力が高い学生
というのは
一定数存在
する。そうした
今は見過ごしている能力を積極的に評価する
のが
少子高齢化時代の大学の行き方
としては、必要だと思う。
何より
音楽は世界共通の言語
だ。そんなに上手でなかったとしても、
何か楽器を演奏
できれば、それだけでコミュニケーションは図れる。
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