「おふとん大好き」
大学の寮にいた頃、医学部の先輩が冬になると
おふとん大好き、朝起きるのがイヤ
と言っていた。寒い京都の冬、
木造築数十年、隙間だらけの学寮
は、とてつもなく寒かった。どのくらい寒かったかというと
たった一冬でひどい冷え症になる
くらい寒かった。
京の底冷えの意地悪さ
を若くして身体で知らされた。
当時の暖房器具というと
炬燵
という、これまた
全室暖房が原則の北海道ではほとんど普及してない暖房器具
で、
入ると眠くなるし、背中が寒くて仕方がない
のだが、
2人1室(個室は最上回生のみ)なので、片方の寝床兼昼間の居場所の畳に炬燵を拡げる
ことになっていた。それだけでは室内が暖まらないので、電気ストーブ等が各自の経済力に従って導入されていた。わたしの部屋はそれでも
南寮
と呼ばれている棟にあって、少しは暖かいはずなのだが、
炬燵を入れても、その下から隙間風が満遍なく吹き込んでくる
という環境では、どうしようもない。
冬の寒い朝
おふとん大好き
で、出られなくなるすべての人へ。
| 固定リンク
« 川合康三・富永一登・釜谷武志・和田英信・浅見洋二・緑川英樹訳注『文選』詩編(一)岩波文庫 2018年1月16日 | トップページ | Michel Foucault: Histoire de la sexualité, IV : Les aveux de la chair@2/9 »
コメント