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2018-03-18

毎日新聞東京学芸部の内藤麻里子記者の内田康夫評伝が「出落ち」な件@毎日新聞

内藤麻里子記者ってどんな人かと思ったら
 詰め込み教育まっただ中の1959年生まれ
だそうな。毎日新聞講師派遣 なるほど先生より。


内藤 麻里子 東京学芸部
プロフィル
1959年長野県生まれ。慶応大学法学部卒。87年毎日新聞社入社。宇都宮支局、地方部地方版編集を経て92年から学芸部。書評面、宗教面、日曜版担当などを経て2000年から文芸を担当。エンターテインメント小説を中心に取材を続ける。
(以下略)

決して
 ゆとり教育世代
ではなく、
 小中では、月〜土までびっちり学校があった世代
である。小学校高学年なら
 月〜金 6時間 土曜日 4時間
かな。中学高校では
 文学史
は必修だった。ついでに言えば
 共通一次試験直前世代
で、その頃は
 旧課程
と呼ばれていた世代だ。高校在学中は
 落ちると、次は共通一次だぞ
と、散々脅されていたはず。この「世代の教育課程の断絶」は割と大きい。浪人すると不利、と言われていた。

で。
小説家の内田康夫氏が亡くなった。
合掌。
内田康夫氏は、絶筆となる作品(でいいのか)を毎日新聞紙上に連載、未完のまま、病に斃れた。
そうした
 毎日新聞にとってはかけがえのない作家の評伝
なのだが、
 いきなり「出落ち」という豪快な出だし
である。
毎日より。


内田康夫さん死去未完「孤道」 次代に託す
評伝
 「江戸っ子は五月のコイの吹き流し口先ばかりではらわたはなし」

 こんな川柳をひき、肩に力の入った物言いはしない自身の姿勢を笑ってみせた。「靖国への帰還」「遺譜(いふ)」などから響いてくる社会への憂いについて尋ねると、「生意気なことを言う知識も思想もないけど」と必ず前置きした。それが内田流のダンディズムだった。趣味の囲碁は文壇で一、二の実力。ピアノも弾きこなす。陰でどれほどの精進を重ねたか。
(以下略)

ええっと
 川柳
って
 五・七・五
なんですが。川柳というと
 前句付から独立した文芸のジャンル
で、基本は
 五・七・五の17音
だ。前句付というのは
 七・七
が指定されていて、その七・七に合う
 五・七・五
を付ける。
で、これはどう数えても
 五・七・五・七・七
なんで、強いて文芸の1ジャンルでいうなら
 狂歌
だろうし、俳句の仲間として扱いたくて、なおかつ
 七・七を付けたい
なら、
 雑俳
とでも言っておけばいいんじゃないの。
確かに
 江戸っ子は五月の鯉で口ばかり
という
 古川柳
はあるらしいのだが、今のところ探し切れていない。でも、これだって五・七・五の形で、七・七はついていない。
七・七がついたら「川柳」とは言いにくいんじゃないの。こういう面倒な話の時には、特にジャンルを指定せず
 慣用句、言い回し
くらいにしとけばいいのに。
なお、日国には
 えどっこは五月の鯉の吹き流し[=鯉で口ばかり]
という項目があるが、出典は「吹き流し」の方だけでしかも
 初代三遊亭遊三の落語「厩焼失」の筆記(1890)
からだ。川柳としての出典は見当たらない。

川柳について。日国の説明はちとわかりにくいかもなので、日本大百科全書から。


江戸中期に始まる17音の短詩。雑俳の一様式である前句付から付句の五・七・五だけが独立して詠まれるようになったもの。(略)(岩田秀行)

狂歌について。一応、日国を引く。3番目の定義になりますがね。


構想、用語などに滑稽、諧謔の意を盛りこんだ短歌。「万葉集」の戯咲(ぎしょう)歌や「古今集」の誹諧歌の系統をひくもので、特に、江戸中期以降盛んになり、大田南畝、朱楽菅江などの著名な作者が出た。狂言歌。

江戸時代に
 おかみをしゃれのめす手段
としても使われたのが、風刺性の高い狂歌だ。
松浦静山『甲子夜話』は文政4年(1821)11月甲子の夜に、友人林述斎の勧めで始まった随筆だが、狂歌の黄金時代、天命狂歌の担い手の1人にして幕臣の四方赤良こと大田南畝(蜀山人)は、文政6年に亡くなっている。その報を聞いた記事が巻60に見える。


蜀山人の狂歌は自ら一家を為せり。ただ恨む其人適用の才なきことを。因て予が得し所の歌を輯録して、聊吊意を寓す。
世に謂ふ富士見西行の絵に
   此山ありて此人あり、此人にあらざれば此山に向かふことあたはず
 ふじのねのおもては駿河うらは甲斐
   前は北面後は西行
(以下略)

なお、内藤麻里子記者の得意な演題は、上記「毎日新聞講師派遣 なるほど先生」によると、


「現代小説を読む」
「時代・歴史小説のニューウエーブ」
「現代作家気質」
「大震災と文学」

で、ご自身のコメントは

最近、小説を読む人が減っています。けれど又吉直樹さんの「火花」が注目されたり、東野圭吾さんの衰えない人気など話題作は次々と登場しますし、目が離せない作家は大勢います。取材を通して知った作品や作家の血の通った姿をお話しすることで、文学、物語の面白さ豊かさから、せちがらさまでも知っていただければと思います。

時代小説が得意分野で
 川柳と雑俳と狂歌の区別も付かない
って、どうなの? てか
 校閲、仕事しろよ
ですがね。ま、
 書いたご本人も毎日新聞の校閲

 川柳と雑俳と狂歌は似たような物
と思ってるんですかね。こういう
 定義が面倒な言葉は、誤解をしないような表現にする
のが、普通なんじゃないのかしら。それとも
 七・七が付いてても「川柳」と言いたい理由
があるんですかね、毎日新聞校閲部。

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