国会図書館デジタル化資料渡邉昶(奎輔)著『淡海魚譜』の書入の一部が撮影に失敗している件
国会図書館デジタル化資料には散々お世話になっている。
最近は一括ダウンロード機能も装備されて、使いやすくなった。
原色で写本や稿本、版本が見られるのはありがたい。
ところで、写本や版本には
書入
といって、その時の所蔵者が自分の意見を墨で直接書き入れていることがある。欄外に直接書く場合もあるし、別紙に書いたものを貼り付ける場合もある。国会図書館デジタル化資料として公開されている
渡邉昶(奎輔)著『淡海魚譜』
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2538222
は、小島宝素が自分で写した写本に、別紙に書いたコメントを貼り付けているのだが、
紙が折れたまま撮影されたために、書入が読めない箇所が4箇所
あるのを見つけた。
6葉裏〜7葉表
10葉裏〜11葉表
17葉裏〜18葉表
に当たる箇所に貼り付けられた4つの書入だ。
う〜ん、実に残念だ。すぐには再撮影はしないんだろうから、
見えないところを読みたい時は、直接国会図書館に行って、「紙が折れていて書入が読めないので、原本を閲覧させて欲しい」と請求
しないといけないじゃんね。ただ、web公開されているので、すんなり直接閲覧の許可が下りるかどうかは不明。
納品時の検品で見落としたのだと思うけど、
書入には重要な情報が含まれていることがある
ので、
業者の責任で、きちんとした撮影する/発注者もちゃんと確認する
ことを徹底して欲しいものだ。
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