旧軍将官だって統帥(軍隊の統率と指揮)で「必要な条件を満たしてやらないで要求し、あるいは干渉するのは愚劣であって統帥ではない。」と認識
戦後日本は
旧軍の理不尽な竹槍精神主義からは脱却
したと思っていたのだが、最近は、
精神一到 何事か成らざらん
と、間違った方向の精神主義で
国家の貧困を隠蔽する
のが流行している。たとえばこれだ。
船田元衆院議員の8/13付メールマガジン「サマータイム制度の導入について」より。
コンピュータなどの時間設定の変更は、律儀で真面目な国民ならば十分乗り切れるはずだ。
アホか、俺たちを殺す積りか、とIT業界からは怒号と悲鳴が上がっている。
21世紀に竹槍でコンピュータの時間管理切り替えが出来ると思っている
のかと。
ところで、
悲惨な敗戦を経験した旧軍の将官
は、
実戦経験に鑑み、竹槍精神主義の愚劣さを指弾
している。
戦後台湾で「白団」の外籍教官として軍を指導した日本旧軍将官達は次のような報告をしている。
民国40(1951年 昭和26年)年6月20日
陸軍第32師民国40年度第1期教育全般的訓練経過の概況報告
陸軍第32師 外籍教官室
(略)
統帥の要訣は部下に戦勝条件を付与すると共に、部下の職責・人格を尊重して不当な干渉をしないことである。必要な条件を満たしてやらないで要求し、あるいは干渉するのは愚劣であって統帥ではない。
(以下略)
1951年からすでに半世紀以上を経過した今
日本の指導者層は、旧軍将校の反省すら知らず、ひたすら統帥の名を借りた愚劣に走っている
ということだろう。
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