江戸城 夏の正装は「裸足」
城中で座布団なんてものは使わない。
という話を読んだのは何でだったか。
江戸幕府は
武家の政権
というわけで、幕末に掛けても
割と真面目に武を押し出す傾向
がある。
『徳川制度史料』より。
四月朔日 御城揃 五ツ時
(略)
御城中ハ勿論老中方ヘ囘勤其外式立候ノ時共、今日ヨリ九月八日迄ハ足袋不用候事、但若シ痛ミ所等有之足袋ヲ不用シテ不叶候節ハ、前廉ニ届出候事 夏足袋願ハ三月末ニ月番迄指出セバ附札ニテ相濟ムナリ。
尤モ長袴着用ノ時ハ足袋勝手次第ナリ、足ノ見得ザルニ因ル故ナラン、
というわけで
旧暦の四月一日から九月八日までは正装では「足袋は穿かない」
ことになっていた。もし
足が痛いなどの不都合があって足袋を穿く必要があれば、事前に月番に届け出て許可をえなくてはいけい
のだった。
夏期は足袋は穿かない
というのが、武士の嗜みのようだが、大体時代劇というと
官僚は特に季節構わず足袋を穿く
のが通例。
しかし
足が見えないからじゃないかな
というコメントと合わせて、
長袴を着けている時は、足袋を穿いても構わない
というのが面白い。
長袴というのは、
浅野内匠頭 殿中松の廊下で刃傷に及ぶ
シーンで、みんなが穿いている、あの裾のうんと長い、重い儀式用の袴だ。ま、たしかに
足は見えない
よね。
おまけ。日テレニュース24に上がっていた
アニメでみる“忠臣蔵” 2分でわかる物語
http://www.news24.jp/articles/2017/12/14/07380512.html
松の廊下のシーンも収められている。
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