偽カニピザ
北海道はカニの産地故、道民にとってカニは
ちょっとご馳走
位の位置づけである。今60代前後だと
子どものおやつが蟹缶
だったりする。あの忌まわしき
日ソ漁業交渉
のせいで、カニが高くなっていったあとに育った世代だと、さすがにおやつには食べてないかも知れない。
わたしはカニが好きだ。好きだから
カニはカニで食べたい派
だ。内地へ来て驚いたのは
カニすき
というジャンルがあることで、
カニ出汁は美味しいけど、カニはカニで食べられないものか
と思った。やはり
カニは浜茹で
に限る。水槽で、エサももらえずに身を細らせているカニを掬い上げて
新鮮
などというのは、ヒトを謀る商売だと思う。
で。冬になると
カニピザ
なるものが、各デリバリーピザ屋のメニューに上がるのだが、ほんのちょっとカニの身を載せたくらいで、
ほれ、カニだ
と威張られるのは、なんとも理不尽に感じる。ピザのように味の濃いものに、それ自体に深い味わいのあるカニを載せるのは、
そのカニだけ食べても今一なカニ
だからだろう。
カニを食べて、残ったカニの身をどうするかといえば、
芙蓉蟹(ほんのちょっとのカニの身であんなにおいしくなるのは凄い)
カニクリームコロッケかカニグラタン
辺りだろうか。まあ、ピザにはしないよね。
カニに対する
貪欲なまでな追求
が、バラエティ豊かな商品として花開いたのが
カニカマ分野
であろう。ちょっとしたスーパーなら、何種類ものカニカマが並んでいる。
わたしは、卵マカロニサラダにカニカマを入れるのが好きなのだが、
忙しい年末
は、
偽カニピザ
にすることもある。ピザ生地に、ピザソースを塗って、適宜ほぐしたカニカマを載せて、チーズをこんもり盛って、最後に太白胡麻油(いいオリーブオイルでも良い)をたらっと掛けて、予熱しておいたオーブンで焼く。ホントのカニではないが、これはこれでアリだと思う。
何より、あっという間にできる。
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コメント
自分はそれほどカニ好きではないのですが、「カニチャーハン」が好物です。カニのあのぱさぱさした触感とうまく炒めた米のハーモニーがなんとも言えません。中華系の店でもしカニチャーハンがあれば必ずオーダーします。たいてい値段が高いので、カニはきちんと入っていることが多いと思います。
投稿: suzan | 2018-12-23 15:08
suzan先生、コメントありがとうございます。
おお、カニ炒飯もなかなか魅力的ですね。
炒飯は、自作では、パラパラに仕上げるのが難しいメニューではあります。
投稿: izanro shujin | 2018-12-23 15:43