機械翻訳「みらい翻訳」試用版が凄い件
21世紀の研究者は
グローバル化
のかけ声と共に、毎年のように
国際学会・シンポジウムの開催や参加
がほぼ「義務付」けられるようになっている。
20世紀の恵まれた研究者には
有能な秘書(書類等作成担当)
がいたり、研究室に
優秀な留学生(下訳やネイティブチェック担当)
がいたりして、学会への参加申込、発表の題目・梗概・発表本文・スライド/ポスター作成などを手伝ってくれたのだが、昨今の
大学への予算削減
によって、常勤研究者も研究室のスタッフは減り、非常勤の研究者は増加、それほど予算に恵まれない研究分野では
ワンオペ研究室/者
の状況かと思う。こうなると、
国際シンポジウム・学会の参加
においても、
外国語のフォーマットに不馴れなまま応募
することになったりするわけだ。
勝負は発表内容
だとしても、人文系では、その前のApplication作成は気が重いと感じる、普段はApplicationの要求する外国語で論文を書いていない研究者は結構いるかも知れない。
そんなあなたに
救世主
の如く登場したのが
みらい翻訳の試用版 である。
現段階では
2000字以内の字数制限あり
だが、web上で
日本語→英語、中国語
英語、中国語→日本語
の翻訳が可能。
翻訳精度だが、プレスリリースによれば、英語は
機械翻訳サービス 和文英訳がプロ翻訳者レベルに、 英文和訳 TOEIC960 点レベルを達成 ビジネス文章?和文英訳能力がプロ翻訳者に並び、TOEIC960点日本人ビジネスマンを超える
英文和訳能力 TOEIC960点日本人ビジネスマンと同等レベルを達成
中国語は、
日中翻訳は、プロの翻訳者とバイリンガルビジネスマンの翻訳能力に到達 日中翻訳は、プロの翻訳者とバイリンガルビジネスマンの翻訳能力に到達
という実力とのこと。
実際に、日中翻訳を使ってみたが、
実務文書の下訳としては十分な出来で、自分で手を入れて使えば大丈夫
というレベルだった。書類作成の一番のボトルネック
下訳を作る時間が節約できる
のがいいんじゃないかな。もちろん
手は入れないとダメ
だけど。
スライドやポスター作成の下訳にも使えると思う。
中国語は、ちょっと文章が長くなると、時々おかしな訳を吐き出すので、その辺りは要チェック。
研究者だけでなく、
外国人との接触がある機関
でも試用してみるといいんじゃないかな。機関によってはネイティブがいないとか、いても実務文書作成には馴れてないとか、そうした問題がある場合は、是非お試しを。もし気に入ったら、製品版を買ってあげて下さい。
twitterには賛辞が。
うわさの #みらい翻訳 を使って藤野氏@fujinoyukoの名言を英訳&中訳にかけてみた。 日→英の精度も話題だが、日→中もすばらしいと思う。最後の「在需要的时候买来读」の「来」とか、もうね pic.twitter.com/MjckZJZMfK
— chiba_cal@ベークラ中日・日中3/14発売! (@chibatch_) April 27, 2019
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