RWC2019 アイルランド対スコットランド戦@9/22 横浜国際総合競技場
アイルランドの強さが印象的な試合だった。
我が家は、2002年日韓共催ワールドカップ以降、
日本で開催されるフットボールのWCに出場するアイルランドの試合を、アイルランドのユニフォームを着用の上、応援
する習いになっている。アイルランドの熱狂的なファンである家人は全試合応援に行く。
WCでは、サッカーの場合は
アイルランドが勝ち上がるかどうか
がまず問題だ。その点ラグビーは全く心配ない。
2002年には新潟へ応援に行き、今回は新横浜の横浜国際総合競技場へ赴いた。2002年に新潟行きの新幹線に乗った途端
アイルランドの緑のユニフォームに身を包んだアイリッシュの皆さん
に囲まれたのだが、アイルランドサポーターの皆さんは、大量にビールを飲み、歌い、会場到着前に
一通り出来上がっている
という愉快な展開だった。
今回は、前日に新横浜着。旗幟を鮮明にするために
2015年のアイルランド代表のサードジャージ
に身を包み、横浜国際総合競技場の「予習」を行う。やはり遠来のアイルランドサポーターはちらほら姿が見えていて、お互いにアイルランドサポーターであることを確認すると、
See you tomorrow!
と声を掛け合った。翌日の対戦相手スコットランドのサポーターの中には
正装のキルト姿の紳士
もいる。日本だと
羽織・袴で応援
に相当するだろうか。
翌日、2時間前にスタジアムに到着。ソフトドリンクと食料を仕入れ、ゴール裏の2階席でじっくり試合開始を待つ。合間に、
公式スポンサー Heinekenの緑のタンクを背負った売り子のお兄さんお姉さん
がやってくる。ビールは飲みたいが、たくさん飲むと、必然的に生理的欲求が起こる。トイレは絶望的に混雑するだろうから、ここはぐっと我慢、試合開始30分前からビールを飲み始めた。徐々に席は埋まり、前後左右を
遠来のアイルランドサポーター
に囲まれた。まさに
アイルランドホーム
な雰囲気で、楽しく応援が始められた。
前半は目の前のゴールにアイルランドが攻めてくる。スコットランドのフィフティーンだって
日本の選手よりは遥かにデカい
筈なのだが、モールはアイルランドの好きに動かされ、スクラムを組めば崩され、ラインの裏に蹴り出せば、巨大なアイルランドの選手がボールのある地点を目指して猛然と飛び込んで来る。
デカくて速い
のだから、スコットランドはなすすべがない。
アイルランドの凄まじさ
が一番目立っていたのは、後半、アイルランドゴール手前5m地点で、アイルランドが
アイルランドボールの5mスクラムを選択
した時だった。普通は蹴り出す。しかし
スコットランドがスクラムを組んでも、俺たちは潰してやるぜ
という戦術で、そのとおりにゲームは進んだ。
結局、スコットランドは1つのトライも取れず、屈辱的な試合に終わった。
あまり報道されてないのだが、
攻撃の度に両軍に怪我人が続出
し、その度に試合が止まった。密集の中でどれほど凄まじい闘いが繰り広げられていたのだろう。
アイルランドサーポーターは、
自軍への溢れる愛
に満ちている。国歌代わりに歌われる、
Ireland's Call
が時に沸き起こる。プレースキックの前には
シーッ
という声が起き、アイルランドサポーターの席は静寂に包まれる。
そこまで過保護にしなくても
と思わなくはないのだが、アイルランドサポーターは母親のようにキッカーの環境を守る。チャンスと見るや、
Ireland ! Ireland !
の大合唱がスタジアムを包む。22日夜、新横浜のスタジアムはほぼ
アイルランドホームの様相
を呈していた。
試合後、雨が激しくなっていた。キルト姿のスコットランドの紳士達も、雨に濡れていた。帽子に差した羽から雨だれがポタポタ落ちるくらいの雨だった。
勝ったアイルランドのサポーターは、意気揚々とスタジアムを引き上げる。当然ながら
ビールを手に酔っ払いつつ退場
する陽気なお兄さんもいる。
新横浜の街には、緑のジャージのサポーターが溢れ、ともかく
ビール
を求めていた。ほとんどのコンビニには
アイルランドの魂のビール ギネス
は見あたらず、やっと
まいばすけっと
に、瓶ギネスを見つけた。酒飲みのアイルランドサポーター達は、ギネスバーの少ない新横浜で
酒屋やコンビニの軒下に雨宿り
しながら、酒を汲んでいた。
我が家は、
居酒屋・ビアホールは満員で入れないに違いない
と見て、
ビル地下の大戸屋
で夕食にありついた。何と、大戸屋は奇跡的に空いていた。しかも、アイルランドサポーターには敷居が高いのか、日本人しかいない。
食事を終え、階段を上ると、
アイルランドサポーターの大群
が、一散に地下に駆け下りていくところだった。良かったね、ビールにはありつけたかな。
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