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2020-01-12

優秀な外国人材は日本にやってこない(その2) 日本の低賃金がよく分かる「アメリカのタコベルのマネージャーの賃金」の件@twitter

サルタック/畠山勝太さんのtweetより。

 

タコベルというと、アメリカのモールに行くと必ずあるようなタコスのファーストフードチェーンで、日本には2015年に再上陸した。サルタック/畠山勝太さんが吉野家や松屋と比較しているが、そんな感じかもしれない。
日本で吉野家や松屋の店長というと、数多のバイトを取り仕切り、日々クレームに対応し、牛丼を始めとする多彩なメニューを滞りなく調理して提供する、なかなか面倒な役割である。リクナビをざっと見たら
 首都圏の吉野家の店長 600万円
 松屋のストアマネージャー 500万円
なんて数字が出ていた。
でもって
 アメリカのタコベルでは1000万円超のオファー
ですか。

元となった記事はこちら。

You Can Now Make $100,000 Working at Taco Bell

https://www.msn.com/en-us/finance/companies/taco-bell-offering-24100000-salary-amid-mounting-worker-shortage/ar-BBYMNIM

まあ
 人に来てもらいたかったら、応分の処遇を準備する
ってのは古今東西変わらぬ人材の迎え方だ。
 給料が安すぎるから、人が来ないのを「人手不足」と言い換える日本の慣習
では、お金にシビアな優秀なスキルを持つ外国人はやってこない。

でもって
 1000万円超の年収
なのだが、アメリカの医療制度と高騰する家賃を考えると
 地域によっては、家族持ちだとすれば、やっと暮らせていける程度の賃金
なのだ。
例を示そう。昨年のハワイ州ホノルルの場合。離島のハワイは物価が高いので有名だが、昨年5月に
  アメリカ住宅都市開発省(The U.S. Department of Housing and Urban Development, HUD)
が発表した報告書では
 ホノルルの低所得者を独身なら$67,500未満の年収(a single person earning less than $67,500 qualifies as a “low-income” individual in the urban Honolulu area)
としたことが、ハワイの地元紙"Star Advertiser" 5/28付の記事で報じられている。 
A single person earning less than $67,500 now qualifies as ‘low income’ in urban Honolulu
 以下 2人世帯  $77,150、3人世帯 $86,800、4人世帯 $96,400未満の年収世帯は「低所得者」に相当
 (2 person $77,150; 3 person $86,800; 4 person $96,400)
する。現在の為替相場で計算するとそれぞれの世帯の年収が
 単身者世帯 7,390,338.75円
 2人世帯 8,446,883.48 円
 3人世帯 9,503,428.20 円
 4人世帯(日本で言うところの「標準世帯」)10,554,498.60 円
未満であれば、
 低所得者
ということになる。
 年収1000万円越えでも4人世帯なら「低所得者」
だ。

失われた20年の間に、日本以外ではどんどん賃金が上がり、日本は世界でも有数の
 先進国なのに異常に賃金の安い国
に成り下がったのである。

昨日の話、大学院博士課程修了、学位ありで月給27万円というとボーナス等賞与込で大体年収500万クラスになるのだが、
 博士まで取って、首都圏の牛丼チェーンの店長レベルの収入
では、
 留学生は逃げていく
わけですね。何より
  学位に対して何のリスペクトも示さず、賃金に反映しない
のをこれほど露わにしている国も珍しい。

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