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2021-11-25

濱田麻矢『少女中国』岩波書店 令和3年11月刊 張愛玲への想いが結実した一般読者向け近現代中国小説に現れた女学生群像

Img_7651 うつくしい書物を頂いた。岩波書店から直接届いた
 濱田麻矢 『少女中国』
は、著者が京都大学に提出した博士論文を一般の読者向けにリライトしたものである。発行部数が限られているので、興味を持たれた方は是非書店で急いでお需めいただければ、と思う。

 

「各言志」というのは、『論語』公冶長篇に見える「盍各言爾志」を引いた言葉で、研究室では、毎週水曜午前に行われる専攻の論文指導のゼミで
 自分の希望を述べる
という意味で使われていた。
 志を言うばかりで、本来の目的に至らない
という理由で、学部生の「各言志」の機会は、3回生進学直後と4回生の初め、そして、卒論指導の3回ほどだった。
その年、中国語学中国文学専攻には、学部生は5人ほど進学してきた。「各言志」は、学年の若い順に始まる。とてもかわいらしい女子学生が
 わたしは張愛玲をやりたいです!
ときっぱり宣言した。張愛玲? 誰?
それは指導に当たる三人の先生方にもあった疑問のようで、川合康三先生は
 張愛玲ですか。以前、留学生で張愛玲という学生がいてねえ。
と同名異人の話を始めた。それくらい、古典中国文学研究と語学研究中心の研究室では、張愛玲は馴染みのない名前だったのである。

 

その張愛玲を愛してやまない、濱田麻矢さんが、初志を貫徹して、博士論文を完成させた。学術論文は読みにくい。
岩波書店の熟練の編集者が、それこそつきっきりのように熱心に助言して、このうつくしい書物がわたしの目の前に現れることとなった。
おめでとう、濱田麻矢さん。

 

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