歌舞伎座 三月大歌舞伎 午後の部 通し狂言 仮名手本忠臣蔵 Bプロ@3/25
さて、今日は
歌舞伎座 三月大歌舞伎
通し狂言 仮名手本忠臣蔵 後半 Bプロ
を観劇。
仁左衛門丈の大星由良之助
で、
五段目 勘平 勘九郎丈
斧定九郎 隼人丈
(暗闇の中、狩人の勘平が誤って斧定九郎を撃ってしまう。斧定九郎はその前に、勘平の舅、おかるの父与市兵衛を斬り殺して五十両を奪っている。ここからおかる勘平の悲劇が始まる。
斧定九郎は「五十両」と一言。隼人丈はこれが初役だそうだけど、色悪もいけそう)
六段目 勘平 勘九郎丈
おかる 七之助丈
(所謂「長い」六段目。勘九郎丈と七之助丈兄弟で夫婦を演じる。誤解が生んだ悲劇に翻弄される勘九郎丈の、生から死に至る演技が凄まじい)
七段目 由良之助 仁左衛門丈
おかる 七之助丈
足軽寺岡平右衛門(おかるの兄) 松也丈
(松也丈は儲け役かも。幸福の絶頂から絶望へたたき落とされる、七之助丈のおかるの表情の変化が素晴らしい。)
十一段目 由良之助 仁左衛門丈
(松竹一三〇周年記念公演らしく豪華顔寄せで割台詞)
力弥 左近丈
小林平八郎 萬太郎丈
竹森喜多八 橋之助丈
(高家方の小林、塩冶判官方の竹森の長く続く激しい立ち回りが見所の一つ。随処で拍手が沸き起こる)
服部逸郎 菊五郎丈
長いお芝居だけに、仁左衛門丈が通し狂言の忠臣蔵で、由良之助が出来るのはあと何回かと思うと、やはりこの目で舞台を見られたのは幸運だった。七段目の祇園で遊興に溺れたふりをする由良之助は仁左衛門丈ならでは。
全体に、勘九郎丈・七之助丈兄弟がよく古典の勉強をしていて、素晴らしかった。
隣に座っていた和服の奥様方は、仁左衛門丈のご贔屓。通し狂言で仁左衛門丈の大星由良之助とあれば、気合いも入りますよね。
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