バイアグラがもたらす女性への「見えづらい」被害
日本は、女性の健康維持にも使用されるピルの承認に44年掛かったにも拘わらず、男性の不能を改善するバイアグラの承認にはわずか6ヶ月しか要しなかった。
この辺りの話は、岩永直子記者のニュースレターの記事
スピード承認のバイアグラに対し、ピルは44年 「太陽戦略」で突破した日本のジェンダーバイアス に詳しいのだが、この中で
6ヶ月で承認されたバイアグラ
が、一体どんな
女性の身体への被害を齎らしたか
が端的に語られている。この女性の受ける被害については、これまでちゃんとメディアは扱ったことがなかったのではないか。
僕はバイアグラによって大変な目にあった女性たちをたくさん診てきました。膣が傷ついて血だらけなんです。
要するに、バイアグラ発売以降、アホな男たちがギンギンになったペニスを中年の女性たちに挿入するわけです。痛むし、傷ついて出血するし、ピル以上に性感染症に感染しやすい状況が広がっていたと思いますよ。
それなのにバイアグラは十分な議論もせずに、6ヶ月で承認された。まさにジェンダーバイアスの最たるものです。
バイアグラで
男の力を取り戻した!
と勘違いし、昂揚した中年以上の男性たちが、相手の状態を考えない、自分本位の性行為で、中年以降の女性の内性器を傷つける。
そもそも中年以降は、男性も女性も、性ホルモンの量が減っていく。女性ホルモンであるエストロゲンの減少は、女性器から潤いを奪い、組織は薄くなり乾燥する。こんな状態であることを顧みずに、バイアグラの威を借りて、男性が性行為をするなら、苦痛でしかなく、怪我もするだろう。傷の深さにもよるが、出血するような怪我なら、なかなか治りにくい。痛かろうが、出血しようが、更に性的接触を続けるようなら、女性の身体的・精神的ダメージは大きい。
こうした現場の声を、どうして
バイアグラの話が大好きなメディアが全く取り上げてこなかった
のか。
男性の自分勝手な性行為を制限するような情報は、オミットしてきたのではないのか。その記事を書く、男性記者で、
バイアグラの恩恵
と思う者はいても、
パートナーを傷つけていることの罪深さ
には思いを致すことはなかったのだろう。おそらく、メディアの中年以上の男性記者で、バイアグラ使用歴がある場合は、
自分とパートナーの間に起きた「軋轢」
は
個人的な、どうでもいい事象
として、頭の隅から追いやられていたのではないのか。
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