W杯2010 ドイツ水族館のイギリス出身の蛸の予言はスペイン優勝で八発八中
朝起きたら、ちょうど
W杯決勝戦
が始まったところだった。
ファウルを意図的に使っても勝ちに行く判断
を固めたのがオランダで、出るは出るは、前半からイエローカードの山。なんせ
デ・ヨングがシャビアロンソの胸を蹴りに行く
なんて、普通だったら一発レッドじゃないか、という悪質なファウルも出るのだが、ハワード・ウェブ主審は、ともかく
イエローを出しまくる
ことで対処した。オランダがやればスペインだって黙ってないわけで、オランダは結局累積2枚で退場者を出して9枚、スペインは5枚と
14枚のイエローカードが乱れ飛ぶゲーム
とは相成った。
オランダの退場者は
延長後半4分でイエロー2枚でピッチを去ったハイティンハ
で、ここからは
1枚少なくなったオランダに、スペインが猛攻を掛ける展開
に。まあ、
どっちか退場者が出たら、そっちが負けるだろう
という拮抗した試合だっただけに、オランダの「やり方」は、やはり失敗したというべきだろう。
その後、スペインのイエニスタがゴールを決めたが、オランダは
オフサイドじゃないか
と全員が抗議。もっとも、オフサイドは認められず、これがそのまま決勝点になった。
喜んだイエニスタが
ユニフォームを脱いだ
ので
イエローを貰った
のは、まあ、しょうがないっちゃしょうがない。スペイン人だしな。と思ったのだが、
ユニフォームを脱いだアンダーウエアの上に何か文字が書いてあった
のだ。そのメッセージの意味を産経が報じている。
【W杯】亡き友に捧げた決勝ゴールとイエローカード イニエスタ2010.7.12 07:49
互いに何度もゴールを襲い合う死闘だった。延長後半11分、セスクのパスを受けたイニエスタは右足を振り抜いた。シュートは遠かったオランダのゴールに突き刺さり、イニエスタはそのままスタンドに駆け出しながらジャージーを脱いだ。規定から、イエローカードは覚悟のうえだった。アンダーシャツには「ダニ・ハルケ 俺たちはいつも一緒だ」と書かれていた。警告を受けても、どうしてもこれを見せたかったのだ。彼に。
ダニエル・ハルケはバルセロナ出身。エスパニョールの主将や、21歳以下のスペイン代表としても活躍した。だが、昨年8月、遠征先のイタリア・フィレンツェのホテルで急死した。急性の心臓疾患、26歳の若さだった。同じバルセロナを本拠地にするエスパニョールの中心選手として、イニエスタやシャビ、プジョルには、おなじみの仲間だった。
決勝ゴールとなる延長後半の得点を決めると、イニエスタは躊躇なくジャージを脱ぎ、左のコーナーポストに向かって駆けだした。主審は当然のように、笛を吹き、イエローカードをかざした。イニエスタには覚悟の警告だったのだろう。カードが飛び交った激しい決勝戦で、イニエスタは1枚も警告を受けていなかった。これが2枚目で退場となったなら、イニエスタもジャージーを脱ぐことはなかったろう。
いや、激しいゲームの中で、このアンダーシャツをみせるために、彼はファールを自重していたのかもしれない。それぐらい、冷静なプレーと、熱いハートを平気で共存させることができる選手だ。
(略)
試合終了直後のピッチサイド・インタビューでイニエスタは、「優勝についても決勝ゴールについても、言葉が出てこない。これはハルケと、家族と、仲間がもたらしてくれたものだ」と話した。
そうそう。試合直後のインタビューで、イエニスタは、何度も言葉に詰まっていた。やっと絞り出すようにこのコメントを出したのだった。
オランダが悔しがっているのは
FKで壁に当たった球がゴール横を飛んでいった場面
で、審判がGKを命じたシーン。オランダのファンマルウェイク監督の言葉。共同が拾っている。
「審判が見ていなかった…仕方ない」オランダ監督2010年7月12日9時14分
オランダ・ファンマルウェイク監督 負けたことには失望したし、つらい。終盤にCKがもらえたと思ったが、審判だけは見てくれていなかった。ただスポーツだから仕方がない。(共同)
もっとも、このプレイの直前に、オランダの危険なプレイがあったが、イエローカードを出さずに流したので、相殺かな〜と思って見ていた。
さて、これで
蛸のパウルの予言は「八発八中」
となった。各メディアが取り上げているので、貼っておこう。
まずは朝日。
スペイン歓喜「パウルよ永遠に」 予言ダコ、8戦全勝2010年7月12日11時3分
【ベルリン=松井健】サッカーW杯南アフリカ大会の試合結果を当て続け、「予言ダコ」として世界的に有名になったドイツ西部オーバーハウゼン水族館のタコ「パウル」は11日の決勝と10日の3位決定戦の結果も的中させ、今大会を「8戦全勝」で締めくくった。
AP通信によると、マドリードでスペインの優勝を喜ぶ群衆の中には「パウルよ、永遠に」と書いた横断幕まであったという。パウルは9日、3位決定戦でのドイツ勝利を予言したが、ちゅうちょしたあげくにドイツを選んだ動きについて、後半37分になって決勝点を決めたドイツの試合経過まで正しく当てた、と喜ぶドイツメディアもあった。
準決勝敗退に怒ったドイツのファンから「食べてやる」と脅されたり、勝ち上がったスペインから招待を受けたりと、どこか影の薄かったW杯公式マスコットをしのぐアイドルとなったパウル。ただ、すでに2歳半で、人間でいえばかなりのお年寄り。2年後のサッカー欧州選手権や4年後のW杯ブラジル大会まで生きて予言するのは難しそうだ。
読売はあっさり。
タコ予想8戦8勝、最期?の予想はスペインV予言は最後まで的中した。
ドイツ戦の試合結果をすべて当ててきた独西部オーバーハウゼン水族館のタコ「パウル君」は、スペインが勝った決勝の予想もズバリ的中させて、足の数と同じ8戦8勝の成績でW杯南アフリカ大会を締めくくった。
ドイツ戦以外を予想するのは初めてで、2008年の欧州選手権では決勝の予言を外したこともあった。しかし、そんな不安も吹き飛ばした。タコの寿命は3歳前後のため、2歳のパウル君にとっては最後の予想となった。(2010年7月12日09時59分 読売新聞)
毎日は共同をそのまま使う。
パウルはそろそろ「寿命」なので「後継者育成を検討」
だとか。
南アW杯:タコ「パウル君」の予言 決勝戦も大当たり“予言”はすべて当たりだった--。11日に行われたサッカーのワールドカップ(W杯)南アフリカ大会決勝戦で、スペインがオランダに勝利すると予言していたドイツ西部オーバーハウゼン水族館のタコ「パウル君」。今大会のドイツ代表の計7試合と決勝戦の結果をすべて的中させ、「驚異的」と受け止められている。
パウル君の予言は「的中し過ぎる」ため、世界的な話題に。9日の予言の際は、世界各地から100人以上のジャーナリストが殺到。欧米や中東の計約600のテレビ局が生中継したという。
ドイツ有力紙は、今回W杯のDVD特集を製作するとしたら、表紙にふさわしいのは「パウル君」とした。
同水族館によると、タコの寿命は3歳前後。2歳のパウル君は「年齢の限界」のため、W杯予言は今回限り。水族館は後継者を「育成」し、2014年の次回ブラジル大会に備えることを検討している。(共同)
まあ、他の蛸がパウルのように
よく当たる
かどうかは不明だけど。
こちらは産経。スペインサポーターの
蛸ペイント
がステキ。
スペインファンは、パウル君のイラストをスペイン色に染めて、試合に臨んだ(AP)
で、例によって
動物大好きなNHK
はこんな感じ。
占いタコ すべて的中で人気沸騰7月12日 11時26分
サッカーワールドカップ南アフリカ大会で、ドイツチームの勝敗の予想をすべて的中させ、世界的な注目を集めているタコが、決勝戦でのスペインの勝利もみごと当て、優勝国スペインをはじめ世界各国で人気が沸騰しています。
ドイツ西部の水族館で飼われているタコのパオルはエサの貝が入った2つのケースのどちらを選ぶかでドイツの代表チームの勝敗を占い、1次リーグと決勝トーナメント、それに3位決定戦までの7試合すべてで予想を的中させました。そして日本時間の12日未明に行われたオランダ対スペインの決勝戦でも、スペインの勝利をみごと当て、スペインの首都マドリードではサッカーファンが「タコのパオルよ、永遠なれ」などと書かれた横断幕やパオルの絵を掲げて盛り上がりました。またインターネットのサイトでも「パオルに優勝トロフィーをあげるべきだ」「私のテストの答えも教えてほしい」などと世界各地からパオルの快挙をたたえる書き込みが相次いでいます。すっかり有名になったタコのパオルですが、タコの平均的な寿命は3年ともいわれ、現在、2歳半のパオルは今回のワールドカップで、占いの世界からは引退するのではないかとうわさされています。
まあ、
ほのぼのニュースに仕立て上げる腕前
は、いつもながらですな、NHK。で、当然ながら
ダーウィンが来た!
で
蛸特集
をやるんだろうな。
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