2016-08-13

車に38分間放置された6歳兄が生後13日の妹をなぶり殺しにする 母親は「62歳」、55歳で最初の妊娠、その後夫は病死、亡夫の精液を冷凍保存して更に2人の子どもを儲けていた@米・フロリダ

なんとも悲惨な事件がアメリカで起きた。
合掌。
アメリカはフロリダ州セント・ピーターズバーグで、62歳の母親が38分間、携帯電話の修理のために、6歳兄、3歳兄そして生後13日の妹を車内に放置、戻った時、赤ちゃんは死んでいた。赤ちゃんは、6歳兄に殴り殺された、という。詳細を読むと
 殴り殺された
というよりも
 なぶり殺しにされた
という方が正しい。この世に生を受けてわずか2週間足らずで、そんな苦しい死に方をしなくてはならなかった赤ちゃんが哀れでならないし、恐らく
 まさかそんなことになるとは思っていなかっただろう兄
の心も、6歳にして、癒やしがたい傷を負っている。

地元紙のTampa Bay Times
LIVE BLOG: BOY, 6, KILLS INFANT SISTER
が掲載され、胸の悪くなる、救いがたい報道が続いている。

62歳母というので驚くのだが、
 2009年、55歳のときに妊娠し、「想定外の妊娠」を扱うリアリティ番組に出演していた
というニュースが、上記ライブブログに引用されている。

In 2009 show, mother of 6-year-old boy who killed infant sister talks about her first pregnancy at age 55
リンク先を見るとわかるのだが、当時55歳だった母親が、
 妊娠30週で超音波診断を受ける様子
が写真に収められている。
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母親は、この
 55歳の妊娠
当時、すでに
  I'm Pregnant And... 55 Years Old.
という番組に出演していた。
 この時お腹に居た胎児
が、今回
 生後13日の妹を殴り殺した6歳兄
ということになる。

上記の記事群を纏めたアメリカCBSの報道。例によって、いい加減な訳なので、間違っていたらごめんなさい。


August 12, 2016, 12:51 PM Cops: Boy, 6, left alone in van, beat newborn sister to death(警察: バンに放置された6歳の少年は、生まれたばかりの妹を殴り殺した。

ST. PETERSBURG, Fla. -- A 62-year-old Florida woman is charged with aggravated manslaughter and neglect after authorities said her 6-year-old son beat his newborn sister to death while the children and their 3-year-old brother were left alone in the family's minivan.(セント・ピーターズバーグ、フロリダ州発 62歳のフロリダの女が、重罪謀殺と監護を怠った廉で告発された。この女の6歳の息子は、3歳の弟と自家用ミニバンに放置されている間に、生まれたばかりの妹を殴り殺した、と言われている。)

During a news conference Thursday, Pinellas County Sheriff Bob Gulatieri said the baby - 13-day-old Kathleen Bridget Steele - was pronounced dead Monday afternoon at St. Petersburg General Hospital. But investigators believe she died earlier, inside the van where her mother, Kathleen Steele, had left the children for 38 minutes while she visited a cellphone repair shop.(火曜日の記者会見で、ピネラス郡保安官のボブ・グラティエリは、生後13日の赤ちゃん、キャサリーン・ブリジット・スティールが、月曜午後、セント・ピーターズバーグ総合病院で、死亡を宣告された。しかし、捜査官達は、赤ちゃんはもっと早く、母親のキャスリーン・スティールが携帯電話修理店に立ち寄った38分の間、子ども達をバンに放置した際に、死んでいた、と見ている。)

"It was one of the worst things I've ever seen," the sheriff said.(保安官は、「これまで見た、最悪のものの一つです。」と言う。)

The newspaper reports Steele and her husband appeared on an episode of "I'm Pregnant and..." -- a Discovery Fit & Health reality TV show about women who face serious obstacles while pregnant. Steele's episode, which aired in 2009, was entitled, "I'm Pregnant and 55."(新聞が報じるところでは、スティールとその夫は、 a Discovery Fit & Health reality TVの"I'm Pregnant and...(わたしは妊娠したしかも…)"という、妊娠中に深刻な障害に直面した女性達を取り上げるリアリティ番組のある回に出演した。スティールのエピソードは、2009年に放映され、「わたしは妊娠した、しかも55歳」というタイトルだった。
Steele's husband died of cancer in 2011 at age 66. Deputies say the two youngest children were born through artificial insemination, using the deceased husband's frozen sperm. Steele had been raising the children alone.(スティールの夫は2011年、66歳で、癌で亡くなった。保安官代理は、2人の年下の子ども達は、亡くなった夫の冷凍保存されていた精液を人工授精して生まれたと言っている。)

The Tampa Bay Times reports Steele took the baby to a pediatrician Monday morning because she wasn't eating properly. The doctor found nothing wrong with the baby and later told investigators there were no signs of bruising or trauma.(タンパベイタイムスの報道では、スティールは、月曜日午前に、赤ちゃんがちゃんとミルクを呑まないと言って、小児科に連れて行っている。医師は、赤ちゃんに異状を認めず、後に捜査官に語ったところでは、全く痣や外傷といった徴候はなかった。)

Investigators say Steele went into the cellphone store at 1:50 p.m. Monday.(捜査官によれば、スティールは月曜午後1時50分に、携帯の店に入った。)

The 6-year-old boy told investigators the baby started fussing and he tried to calm her. But deputies said the boy later used a doll to show how he repeatedly slammed the infant's head into the minivan's ceiling, dropping her on the floor, flipping her over and pummeling her.(6歳の少年は、捜査官に、赤ちゃんが大声で泣き始めたので、あやそうとした、と話した。しかし、捜査官によれば、後に少年は、人形を使って、どんな風に、赤ちゃんの頭をミニバンの天井にたたきつけたり、赤ちゃんを床に落としたり、拳で殴りつけたりしたかを示した、という。)

"The way he was describing it is he was tossing that baby around like a ragdoll," Gualtieri said, according to CBS affiliate WTSP.(「少年が述べているやり方は、彼が赤ちゃんを、ぬいぐるみの人形のように、あたりに投げていた、というものです。」)

According to investigators, when the mother returned to the van, the boy tried to tell her something was wrong with the baby. They said she disregarded him and stopped at another business, reportedly staying there for about a half hour, before going home. That's when she noticed the baby's injuries.(捜査官達によれば、母親がバンに戻った時、少年は母親に、あかちゃんがどこか変だ、と言おうとした。調査官たちによれば、母親は少年の言うことに耳を貸さず、別な店に立ち寄った。報道によれば、その間30分ほどで、家に戻った。その時、母親は赤ちゃんがけがをしていることに気が付いた。)

"The baby was beaten and traumatized," the sheriff said. "There was gross swelling in her face. Her skull was cracked in numerous places."(「赤ちゃんは殴られて、傷だらけでした。顔には大きな瘤が出来ていました。赤ちゃんの頭蓋骨には、あちこちにヒビが入っていました。」と保安官は言う。)

Even so, Gulatieri said Steele didn't call 911. Instead, she called a neighbor who is a nurse. The nurse recognized the baby was dead, but performed CPR until paramedics arrived.(それにも関わらず、グラティエリによれば、スティールは救急車を呼ばなかった。その代わり、看護師をしている隣人を呼んだ。看護師は赤ちゃんが死んでいると認識したが、救急医療士が到着するまで、心肺蘇生を行った。)
Investigators interviewed Steele Monday night. The sheriff said during the first hour, Steele never asked about the baby and even seemed aloof. He said Steele said, "I guess I have to plan a funeral."(月曜の夜、捜査官達は、スティールを尋問した。保安官によれば、最初の内、スティールは、赤ちゃんのことを尋ねもせず、むしろ冷淡な様子だった。「わたしがお葬式の準備をしなくてはいけないのではと思った」と保安官は言う。)

Gulatieri said the boy will not face criminal charges.(グラティエリは、少年は刑事責任は問われないだろう、と言っている。)

"The mistake is with the adult Kathleen Steele, not a 6-year-old boy," Gulatieri said.(「過失は成人のキャサリーン・スティールにあるのであって、6歳の少年にはない。」とグラティエリは言う。)

Steele was already being scrutinized by child protection investigators, Gulatieri said. Just three days after the girl was born, an accidental fire forced the family to stay in a hotel July 29, he said. When the fire alarm went off, Steele told deputies she put the baby in the car carrier but tripped going down the stairs and the baby tumbled out, striking her head. The baby was diagnosed with a minor brain bleed and stayed for two nights in the hospital, according to Gulatieri. A report was made to the child abuse hotline.……(グラティエリによれば、スティールは、児童福祉調査官に、すでに詳しく調べられている。赤ちゃんが生まれてちょうど3日目、7月29日のことだが、失火で一家はホテルに滞在せざるを得なくなった、という。火災報知器が鳴った時、スティールは赤ちゃんを車の荷台に置いたが、よろけながら階段を降りて、赤ちゃんが転がり出て、頭を打った、と言っている。グラティエリによると、赤ちゃんは、軽い脳出血があり、病院に2泊入院した。児童虐待ホットラインに、報告書が送られている。……)

とまあ、赤ちゃんは、生まれて3日後にも
 火事で避難する時に、母親に階段から落とされて、頭蓋内出血を起こしていた
という話で、その10日後には、兄に殺されてしまうのである。
 何のために、人工授精してまで62歳で赤ちゃんを産んだのか
全く残念としかいいようがない。

妹を殺した兄は、治療施設に送られたそうだが、低年齢で殺人のような重罪を犯してしまう子どもの心は、そう簡単に治療できるわけではない。
55歳で妊娠、56歳で出産、57歳で夫を癌で亡くした後に、下の男の子を人工授精で妊娠・出産、そして今年また、今回殺された女の子を人工授精で妊娠・出産したのだが、
 1人で子どもを育てていた
というその間、家では何が起きていたのか。
そもそも
 上に2人子どもがいる62歳の女性が、何故、もう1人人工授精で子どもを儲けようと思ったのか
が分からない。

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2016-01-09

あ・かるく、「いつか見た風景」 パトリシア・コーンウェル『標的』上下 講談社文庫

なんとなく、惰性で買っている年末恒例の
 パトリシア・コーンウェル 検屍官シリーズ
の第22作
 標的 (上・下)
だが、最初の印象といえば
 え? こんなに薄くなっちゃったの
というところだろう。
 前作『儀式』上下は総ページ数 768ページ
だったのに対し、
 今作『標的』上下は総ページ数 656ページ
と、
 なんともおとなしい長さ
に落ち着いている。
内容も、検屍官ファンなら
 次の展開が読めてしまう、ライトな筋立て
だ。翻訳の力か
 明るい印象の文体
なのも与って、
 すいすいあっという間に読める作品
になっている。

そうそう。今作では、ずっとパトリシア・コーンウェルが拘ってきた
 LGBTへの賛意、賛美
が、ずるっと抜けている。寧ろ、これまでとは趣向を変え、
 異性愛の描写に傾斜
していると言っても良いだろう。

で、長年のファンにちょっとネタバレすれば
 「登場人物一覧」を見ただけで犯人の一人が誰かすぐ分かる
だろう。上巻の一覧を見て
 こいつだろ
と思ったら、その通りで、拍子抜けした。ちなみに
 他の犯人は、登場人物一覧には出ていない
という
 これって、アリなの?
なルール違反が見られる。まあ、名前を出しちゃうと
 こいつが犯人に決まってる
ってすぐ分かるからね。もっとも、名前はないけど、上巻の段階で
 ああ、たぶんこれはアレで、その内姿を現すだろうな
と思った謎の人物が出てくる。というわけで
 あまりにも与し易すぎてガッカリ
というか
 看板は『検屍官』だけど、中身は別物
というか
 『検屍官』の「薄い本」
だと思って貰っても構わないかも。ともかく
 中身が薄い
んだもん。ま、その分
 読みやすい
けどね。

で、これは翻訳者の技倆の問題なのか、原作の問題なのか、原書を読んでないので分かりかねるが
 技術的な部分の説明が、いつになくわかりにくい
という、困った特徴もある。

で、ネタバレはしないけど
 今後、これでまた引っ張るんだ〜
というのが丸わかりな結末になっている。それがどう展開するかも、割と想像しやすい。そういう意味で
 CSI:マイアミ
が好きだった人には超お勧め。様式美って奴ですな。

ううん、どうした、パトリシア・コーンウェル。登場人物の年齢構成を『黒蠅』でむちゃくちゃにしたけど、『標的』の登場人物も、年齢に沿ってない、変な行動をしてるぞ。また、年齢の付け替えをする気か?
パトリシア・コーンウェルご本人は、今年で60歳になる。

ところで、今作が従来のパトリシア・コーンウェルの検屍官シリーズでもより 
    薄味
になったことを指摘したが、(下)では、より「わかりやすい描写やプロット」が増えてくる。長年のファンなら、これまでの作品の傾向から、この後どう展開するかをほぼ予想できるだろうし、残念なことだが、それは多分間違っていない。
これまでにも検屍官シリーズでは、アメリカのTV局CBSが制作しているクライムサスペンス「CSI:」Seriesを意識した描写が時々見られた。ご存知のように、検屍官シリーズがその制作のヒントの1つになったと思われる、科学捜査を主題とする「CSI:」Seriesは、本家「CSI:(ラスベガス)」スピンオフの「CSI: Miami」「CSI: NY」の3作品ともに終了してしまった。本家は昨年Series15を、2012年にMiamiはSeries10を、2013年にNYはSeries9を以て終わった。(現在は、全く別作品といってもいい「CSI: Cyber」だけが続いている。もうね、主人公のパトリシア・アークエットが出てくる度に「わたしは、アリソン・デュボワ」という「ミディアム」の台詞が頭に浮かぶ。)
で、『標的』上下を通読すると、ともかくも「わかりやすさ」が目に付く。パトリシア・コーンウェルの文体の特徴は、情報がびっしり描き込まれている割には、全体像がつかみにくいところだったのだが、今作では、そうした冗長さがなるべく排除されているようで、あたかも、「映像作品原作」のような「見通しのよさ」を感じる。そう、間に「原作をシナリオ化するための通訳」を挟まなくても、そのまま映像化しても、困らないような。
その代わり、パトリシア・コーンウェルが「大事」にしてきたはずの登場人物達は、まるで書割のような、薄っぺらい人物へと後退している。いつもだと、ケイが、「絶え間ないしつこい頭痛」等に悩まされ、鎮痛剤をしこたま呑む様子等が繰り返されるのだが、今回は、この辺りの「ケイの肉体的苦痛の描写」も超あっさり。ま、読んでいて楽しい部分じゃないから、この「削減」は歓迎したい。
プロットといえば、従来の作品で使われてきた手法を自ら「コピペ」したような、意外性のなさに溢れている。検屍官シリーズの醍醐味は
 読者を裏切る展開
だった筈なんだけど、裏切るどころか、予想通りに話が進む。
「薄い本」と先に言ったけれども、まさに
 パトリシア・コーンウェル本人による「二次創作」のような印象
を受けるのだ。
LGBTへの賛意・賛美を捨てているのも
 あるいは映像化して世界中に売るため

 「主張を薄め」て、「一般受けしやすくした」のか?
と勘ぐることも出来るだろう。映像作品を売る相手は、必ずしもLGBTに寛容な国や地域ばかりではないからな。アメリカ国内だけならともかく、本家「CSI:」が世界150か国に配信されたことを考えれば、
 パイは大きい方がいい
と思ったとしてもおかしくはないだろうね。

パトリシア・コーンウェルは、自らの「現在」を作品に投影する作家として有名だ。今の作者は、自分が作り上げてきた「作品世界への愛」よりも、「映像化の魅力」の方が勝っているのではないか、そんな疑念を抱いた。

おまけ。
役に立つ、検屍官シリーズの年表。『審問』までの間に、登場人物がどうなっていたかを、これで検証できる。
検屍官シリーズ 年表

更におまけ。
これまでの検屍官シリーズの感想。
2006-06-12 違うシリーズになって三作目 パトリシア・コーンウェル『神の手』上下 講談社文庫
http://iori3.cocolog-nifty.com/tenkannichijo/2006/06/post_aa09.html
2009-01-10 パトリシア・コーンウェル『検屍官』シリーズ続編が出ないわけ
http://iori3.cocolog-nifty.com/tenkannichijo/2009/01/post-0824.html

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2013-04-20

ボストンマラソン爆破事件の「容疑者2(Dzhokhar A. Tsarnaev, 19)」身柄を確保される(速報)

先ほど、ボストン警察がtweet。


CNNは、容疑者がパトカーに乗せられて連行された、と現地からレポート。ただし、暗すぎて、容疑者が後部座席に乗っていたかどうかは確認できず。
逮捕劇を待っていた住人達が、警官に確認したところ、
 犯人確保
との返事だったので、大きな拍手が起きたという。

CBSはただいまLive Streaming中。
http://boston.cbslocal.com/live-video/
容疑者逮捕。
Cbs1

負傷していると思われ、病院にまず搬送。
Cbs2

更にボストン警察がtweet。


こちらはFBI Bostonのtweet。


この後、現地時間21:30から記者会見。


しかし、死亡した兄の負傷の状況を聞いても
 先ほど確保された弟はかなりの重傷
の筈。
 生きて病院を出てこられるのか
が、最初の関門ではないか。

アメリカの報道も、周辺住民も、法執行官達も大喜びなんだけど、また
 ムスリムへの風当たりが強くなる
んだろうな。

続き。(10:48)
ただいま記者会見中。
 容疑者は病院に搬送されたが、容態は重篤
とのこと。

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2011-08-17

イギリス暴動 迅速で厳しい判決 facebookに実際には起きなかったけど暴動を煽動する書き込みを行った2人の若い男が4年の実刑判決

ロンドンからイギリスのあちこちの都市に飛び火した暴動だが、イギリスでは町中に張り巡らされた監視カメラ網の映像や、SNSの書き込み等によって、逮捕者が相次いでいる。
昨日は、
 Facebookで暴動を煽った
として、
 20歳と22歳の男に4年の実刑判決
が下った。この判決の凄いところは
 先週逮捕して、もう判決という迅速さ
だけでなく
 Facebookの書き込みが、直接なにかの暴動のきっかけにはならなかった
のにも関わらず、
 4年の実刑をもたらした点
である。

イギリスの"Guardian"紙から。前半だけざっと訳しておく。間違ってたら、ごめんなさい。


England riots: pair jailed for four years for using Facebook to incite disorder
(イギリス暴動:2人がfacebookを使って混乱を引き越した廉で、四年の実刑)

Two men – whose posts did not result in riot-related event – sentenced at Chester crown court after arrests last week(2人の男-彼らの(facebookへの)投稿は暴動に関係した事件を引き起こさなかったが、チェスターの刑事裁判所は先週の逮捕の後、判決を下した)

Helen Carter
Tuesday 16 August 2011 18.49 BST

Two men have been jailed for four years for using Facebook to incite disorder.
(2人の男がfacebookを使って混乱を引き越した廉で、4年の実刑(となった。)

Jordan Blackshaw, 20, from Marston near Northwich, and Perry Sutcliffe-Keenan, 22, from Warrington, appeared at Chester crown court on Tuesday. They were arrested last week following incidents of violent disorder in London and other cities across the UK.
(ノースウィッチ付近のマーストン出身のジョーダン・ブラックショー(20)およびワリントン出身のペリー・サックリフ・キーナン(22)は、火曜日にチェスター刑事裁判所に現れた。彼らは先週、ロンドンとイギリス中の諸都市で起きた暴動の後に逮捕された。)

Neither of their Facebook posts resulted in a riot-related event.
(彼らの(facebookへの)投稿は暴動に関係した事件を引き起こさなかった。)

During the sentencing, the recorder of Chester, Elgin Edwards, praised the swift actions of Cheshire police and said he hoped the sentences would act as a deterrent to others.
(判決の間、チェスターの刑事法院臨時裁判官、エルジン・エドワーズはチェシャー警察の迅速な行動を賞賛し、この判決が他への抑止力となることを望むと述べた。)

Assistant Chief Constable Phil Thompson said: "If we cast our minds back just a few days to last week and recall the way in which technology was used to spread incitement and bring people together to commit acts of criminality, it is easy to understand the four year sentences that were handed down in court today.
(フィル・トンプソン警察副本部長は、「先週のたった数日のことを思い返し、煽動を拡大し人々が一緒に犯罪行為を行うようにテクノロジーが使われたやり方を思い出すならば、今日、法廷で言い渡された懲役四年の判決(の意味)を簡単に理解出来るだろう。」と述べた。)

"In Cheshire, we quickly recognised the impact of the situation on our communities and the way in which social media was being used to promote and incite behaviour that would strike fear in to the hearts of our communities.

"From the offset, Cheshire constabulary adopted a robust policing approach using the information coming into the organisation to move quickly and effectively against any person whose behaviour was likely to encourage criminality. Officers took swift action against those people who have been using Facebook and other social media sites to incite disorder.

"The sentences passed down today recognise how technology can be abused to incite criminal activity, and send a strong message to potential troublemakers about the extent to which ordinary people value safety and order in their lives and their communities. Anyone who seeks to undermine that will face the full force of the law."

見せしめという意味が強いことは、裁判官も言ってるけど
 法を犯す者はばしばし処罰するという当局の姿勢
を見せつけることで、今後同様の暴動が起きないようにする狙いがある。

日本で
 暴動関連の書き込みで逮捕、翌週判決で、実際には起きなかった暴動煽動で実刑
なんてことは、現下の司法制度ではありえないのだけど、イギリスは厳しい。
記事に載ってる片方の男の写真は
 いかにも不良の白人のにいちゃん
という感じに写ってるけど、こんな雰囲気のにいちゃん、人種を問わず、世界中どこの町にでもいるだろう。おもしろがって、騒ぎを大きくしようとしただけで、
 4年の実刑
という辺り、大英帝国は容赦ない。


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2010-04-26

消防車乗り逃げ@兵庫県西宮市

1995年阪神淡路大震災から15年も経つと、こんな事件も起きちゃう西宮。毎日より。


消防車乗り逃げ:GPSで特定 8分後に発見 兵庫・西宮

 25日午後8時50分ごろ、兵庫県西宮市本町の市道で、火災通報を受け駐車していた西宮消防署の消防車が、乗り逃げされた。約8分後、東へ約800メートル離れた市道に放置されているのが見つかった。県警西宮署は窃盗事件として捜査している。
 同市消防局によると、雑居ビルで自動火災報知機が鳴っているとの通報があり、5人が1台の消防車で出動。4人がビルに入り、車外で車の誘導に当たった1人が盗難に気付いたが、振り切られた。市消防局がGPS(全地球測位システム)を使い、消防車の位置を特定した。中島日出男消防局長は「弁解の余地はなく、再発防止に努める」とコメントした。【後藤豪】

GPSが付いているので、すぐに見つかったけど、
 緊急車両を盗む
って、すげーな、西宮。こういうことをするアホは、たぶん阪神淡路大震災時子どもだったか、関西にいなかった奴なんじゃないかな、と思いたいのだが、何を考えているのやら。

この手の乗り逃げは、犯人が見つかりにくいかも知れないけど、頑張って捜してくれ、兵庫県警。あらゆる災害・事故対応の敵だ。

しかし、消防車を盗むとはね。子どもがミニカー集めるのとは話が違うぞ。

で、消防局長のいう
 再発防止に努める
って、
 車両確保要員も現場に同行させる
ってことか? なんか甚だしく消防の本来の指命にそぐわないような気がするが、肝心の消防車を乗り逃げされちゃ話にならないもんなあ。ワイルドすぎるぜ、西宮市。

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2009-11-11

オバマ来日直前スペシャルコンボ炸裂 米陸軍軍曹の「ひき逃げ」と小沢一郎「キリスト教は独善的 イスラム教も排他的」発言

このタイミングで
 基地移転問題で揺れる沖縄の米兵が「ひき逃げ」
するは、小沢一郎は何を血迷ったか、
 キリスト教やイスラム教は排他的
と言っちゃうは。沖縄の米兵は
 米兵の「事故はいつも最悪のタイミング」の法則
に則ったモノだけど、小沢一郎の場合は
 不気味の国日本
をより一層印象づけるという意味で、碌でない。麻生太郎が
 少なくともパパ様に会えた「キリスト者」
というのと比較すると、その立ち位置の不気味さがより鮮明になる。
しかし
 反一神教
なんですか、小沢一郎は。
 キリスト教もイスラム教も敵に回す
って、豪胆ではなく、こういうのを
 身の程知らずの蛮勇
というのである。
 友達の友達はアルカイダ
という鳩(弟)も困ったもんだが、こういう不見識な「実力者」ほど、世の中の役に立たないものはいない。各種原理主義者のターゲットになるだけじゃないか。ま
 日本で宗教テロは起きない
とタカをくくっているんだろうけど
 日本はオウム真理教による宗教テロが起きた国
であることは、日本人以外はよく知っている。
 外国人参政権に積極的な小沢一郎
が、外国人の宗教に対し狭量なのは、結局
 宗教とは関係ない「外国人」のみウェルカム
だからじゃないのかね。要は
 宗教弾圧国家中華人民共和国の中国人いらっしゃい
ってことね。

キリスト教やイスラム教をけなして、仏教を持ち上げたつもりかも知れないが、
 仏教にだって排他的な宗派はあるし、一神教的宗派もある
って話になるわけで、仏教が恒に包括的で広く開かれているなんて考え自体がヘン。真言宗に媚びを売ったのかも知れないけど、全然効果的ではないな。松長有慶大僧正もさぞ困惑されたのではないか。

沖縄の「ひき逃げ」はこういう展開に。
読売より。


沖縄ひき逃げ、米軍拘束の軍曹が現場走行認める

 沖縄県読谷(よみたん)村のひき逃げ死亡事件で、在沖縄米軍に拘束された陸軍の2等軍曹(20歳代)が、米軍の調べに対し、7日の事件当日、現場を車で走行したと認めていることがわかった。
 人をはねたことは覚えていないと話しているという。
 県警は10日、基地外の自動車修理工場で押収した2等軍曹の乗用車の割れたフロントガラスに付着していた毛髪と血液が、死亡した男性(66)のものと一致したことを明らかにした。

(2009年11月11日03時03分 読売新聞)

証拠が語っているので、ひき逃げで確定だけど、たぶんシラを切り通すだろう。

小沢一郎の発言はこちら。産経より。


「キリスト教は独善的」と小沢氏、仏教は称賛
2009.11.10 21:21

 民主党の小沢一郎幹事長は10日、和歌山県高野町で全日本仏教会の松長有慶会長と会談後、記者団に宗教観を披露した。この中で小沢氏はキリスト教に対し「排他的で独善的な宗教だ。キリスト教を背景とした欧米社会は行き詰まっている」との見解を表明。イスラム教については「キリスト教よりましだが、イスラム教も排他的だ」と述べた。
 国政に影響力を持つ与党の実力者による批判発言だけに、波紋を広げる可能性がある。
 一方、仏教に関しては「現代社会は日本人の心を忘れたり見失っている。仏教は人間としての生きざまや心の持ちようを原点から教えてくれる」と称賛した。

キリスト者麻生太郎の悪口を言いたくて、口が滑ったのかどうか知らんけど、まあ
 政界の実力者が言うべきセリフではない
のは確かですな。てか、こんな見識では、今後小沢王朝が無事に続くとは思えないんだけどね。
韓国にもキリスト教徒はたくさんいるんだけど、韓国のキリスト教徒に向かっても
 キリスト教は排他的で独善的だ
と言ってみろよ、小沢一郎。もし
 西洋のキリスト教はダメだけど、韓国のキリスト教はイイ
なんて言い出したら、それはそれで見物だけどな。

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2009-02-28

気の毒でなんね(要東北アクセント)83歳の干した販売用のホッケ300匹が盗まれる@青森鰺ヶ沢

これは何ともお気の毒。
日本語の中でも
 他地域のヒトには聞き取りの難しい津軽弁
の話される津軽は鰺ヶ沢の話。
読売より。


ばっちゃ気の毒、ホッケ干し300枚盗難…青森・鰺ヶ沢

すっかり空になった小屋で、残されたわずかなホッケ干しを集める吉田さん

 青森県鰺ヶ沢町赤石町大和田、国道101号沿いの通称「焼きイカ通り」で海産物などを販売する吉田商店で27日朝、販売用に加工していた「ホッケ干し」約300匹が盗まれているのが見つかった。

 1人で店を守ってきた吉田セツさん(83)は、「店を始めて25年になるが、こんなひどいことは初めて。悪い人はいるものだね」とがっくり肩を落とした。

 観光名所でもある焼きイカ通りは、魚介の生干しや海産物加工品を販売する約10店が軒を並べている。吉田さんの店では、横4メートル、縦3メートルの小屋でホッケを干して加工。26日夕方までホッケを開いては干す作業を続けていたが、翌朝、それまで干したほぼ全部のホッケがなくなっているのに気づいた。小屋にはカラスやウミネコ対策で金網が張られ、出入り口には南京錠がかけられていたが、金網の一部が引きはがされていた。

 吉田さんは被害に気づき、あまりの動揺で転倒したといい、「がばっとやられて、力が抜けてしまった。あんまりだ。価格は2万円ほどかもしれないが、手間がいたわしい」と涙声で話した

 吉田さんはすぐに鰺ヶ沢署に被害届を出したが、署員も、高齢者をあざ笑うような卑劣な犯行に、慰める言葉も見つからない様子だった。

(2009年2月28日11時05分 読売新聞)

いやはや、ホッケを盗んだ奴は、罰当たりだな。おばさんかわいそうに。
 ショックのあまり転んでケガ
したって、その落胆振りが目に浮かぶようだ。

尚、新聞記事中ではおばさんはあたかも共通語に近い日本語で話しているかのようだが、当然
 おばさんの津軽弁を記者が聞き取って共通語訳
したものと思われる。

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2009-01-10

パトリシア・コーンウェル『検屍官』シリーズ続編が出ないわけ

講談社の年末ドル箱のシリーズ翻訳小説だった
 パトリシア・コーンウェル『検屍官』シリーズ
なのだが、最近続編が出ていないようだ。

去年の11月頃から、突然FOX/FOX crime/AXNなどの
 アメリカの犯罪モノドラマ
に嵌ったのだが、よく見ていると
 かつてパトリシア・コーンウェルが『検屍官』シリーズで描写していた鑑識の手技
が、
 家庭で見られるドラマで再現されている
のである。それも、『検屍官』シリーズでは、
 あたかも大事のように描写されていた「鑑識の上級テクニック」
が、
 ドラマではごく普通の一こまとして流れている
のである。

これじゃあ
 大量のリサーチャーを雇って『検屍官』シリーズを書き続けるメリットはない
よなあ。

なおかつ、テレビ局の方が、資金にモノを言わせて、
 より先端的な鑑識手法
を繰り出してきているし、『検屍官』シリーズでは
 スカーペッタがなんでも中心
だけど、TVのこの手の犯罪モノは
 チームによる解決がメイン
だ。

まさに、時流は
 パトリシア・コーンウェルの「経験」やリサーチを追い越してしまった
わけで、
 小説としてこれから何か新しいことが出来るか
というと、結構難しい。

だってさあ、"BONES"あたりだと
 腐乱死体の詳細な描写をビジュアルでやってしまう
わけで、パトリシア・コーンウェルが『検屍官』シリーズを書き始めた頃は
 さすがにTVじゃ放映できないだろう
というような場面が
 あっさりと、特殊技術などでTVドラマで再現されている
のである。最近見た
 "BONES"第三シリーズの第14話
なんて
 腐乱死体の頭蓋骨から溶け落ちる目玉に虫が群がっている
という極めてリアルなグロいシーンを流していた。『検屍官』シリーズがわりとよく取り上げた
 性犯罪の被害者
は、"LAW & ORDER SVU"とか"CSI"の各シリーズなんかに普通に出てくる。

そういう意味では
 検視と鑑識について、新たに文字で何かやろうとする
のは、難しい時代になっちゃってるわけで、そもそも最初の物語世界を破壊して続けようとした最近の『検屍官』シリーズは、
 歴史的役目は終わっちゃった
ってことなんだろうなあ。

突然若返ったケイ・スカーペッタよりも、テレビシリーズのBONES(テンペランス・ブレナン)の方が、よっぽど若々しくて、ある部分は欠落していて、共感が持ちやすいだろうしなあ。
ともかくも
 一人の主人公にあれこれ詰め込む『検屍官』シリーズの手法
は、
 優れた才能が結集して鑑識活動に当たるTVシリーズ
よりは、時代遅れになった、ってことだな。

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2008-11-22

霞ヶ関の警視庁に「自分が元厚生次官を刺した」と男が出頭(速報)

自動車は軽自動車で昭和37年生まれの男が警視庁に出頭。

画像は拾いモノ。
速報。
Tbs12

いまTBSが警視庁に乗り付けた模様を放映中。
Tbs1

後部座席に血痕、刃物もあった模様。(22:36)

警視庁から。
男が、一人で霞ヶ関の警視庁に乗り付け、出頭。
乗っていた車は川越ナンバーの軽自動車のレンタカー。
バッグから血の付いたナイフが出てきた。(22:37)

現在、慎重に調べている模様。

FNNの速報。


元厚生次官宅連続襲撃事件で「次官刺した」と男が警視庁に出頭

元厚生次官宅連続襲撃事件で、「次官刺した」と男が警視庁に出頭した。
(11/22 22:33)

日刊スポーツの速報。


「次官刺した」ナイフ所持した男警視庁へ

 22日夜、東京都千代田区霞が関の警視庁に、男性が車で乗り付け「次官を刺した」と話した。警視庁によると、男性は血の付いたナイフを持っているという。警視庁は男性を麹町署に同行し、元厚生次官ら連続殺傷事件との関連について、慎重に調べている。

 [2008年11月22日22時29分]

いま地上波で生放送はTBSとフジだが、TBSだけが警視庁と中継を出している。
Tbs13

警視庁記者クラブからは
 46歳 コイズミツヨシと名乗る
という情報が上がってきている。

さらに続き。(22:58)
地上波はTBSが独走中。
警視庁記者クラブから。
Tbs114
刃物を持っているということなので
 銃刀法違反で任意で取り調べ中
とのこと。

23時からNHKでもニュース開始。

産経の速報。


軽自動車の男「次官刺した」と警視庁に 連続殺傷との関連捜査
2008.11.22 22:22

 22日午後9時40分ごろ、東京都千代田区霞が関の警視庁に男が軽自動車で乗りつけ、門の直前で停止した。庁舎の警備に当たっていた機動隊員が身柄を確保。男は「次官を刺した」などと話しているといい、警視庁麹町署で元厚生次官ら連続殺傷事件との関連を慎重に調べている。
 調べでは、男が乗っていた軽自動車はピンクの川越ナンバー。男は血の付いたナイフを所持していたとみられ、後部座席には段ボール箱が2個置かれていた。

NHKの全国ニュースは5分で終了。

現在地上波はTBSだけが生でやっている。(23:14)
 男は「コイズミツヨシ」と名乗っており、さいたま市北区在住で、住民票なども出頭の際に持ってきている
とのこと。
「住民票持参で出頭」なんて容疑者は、これまで聞いたことがないぞ。

NHKはやっと再びニュースに。(23:27)
NHKニュースより。


“元次官を刺した”男が出頭

11月22日 23時12分
東京と埼玉で元厚生事務次官やその家族が相次いで襲われた事件で、22日夜、東京・霞が関の警視庁に「元事務次官を殺した」と言って男が出頭しました。
男は血のついたナイフとスニーカーを持っているということで警視庁は連続殺傷事件と関連がないか事情を聴いています。
22日夜9時半すぎ、東京・霞が関の警視庁に男が車で出頭し「元事務次官を殺したのは自分だ」と警備に当たっている警察官に話しました。警視庁の調べによりますと男は血のついたナイフとスニーカーを持っているということです。男は自分の名前を「コイズミツヨシ」と名のり46歳だと話しているということです。身長は1メートル60センチくらいだということです。また男が乗ってきたのは軽乗用車で埼玉県の川越ナンバーのレンタカーだということです。警視庁は東京と埼玉で元厚生事務次官やその家族が相次いで襲われた事件と関連がないか麹町警察署で事情を聴いています。

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2008-11-18

連続テロ? それとも偶然? 年金畑の厚生元事務次官夫妻刺殺、上司にあたる元事務次官妻が刺されて重傷→厚労省内は戦々恐々

まだ関係があるかどうかは判らないが、21時前から
 厚生省元事務次官の妻が宅配便を装った男に玄関先で刺され重傷
というニュースが速報で流れている。

今朝は
 その部下にあたる元事務次官夫妻が玄関先で刺殺
されたのが発見されている。

まさかとは思うが
 旧厚生省の年金政策に対する不満を持った人物or団体による連続テロの可能性もある
として、警察庁が厚労省関係者の身辺警備を厳重にするように指示を出した。

NHKニュースより。


元厚生事務次官の妻 刺される

11月18日 21時16分
警視庁によりますと、18日夜、東京・中野区の住宅で元厚生事務次官の妻が宅配便を装った男に刺されて大けがをしました。命には別状がないということです。警視庁は、逃げた男の行方を追うとともに、さいたま市で別の元厚生事務次官の夫婦が殺害された事件との関連について捜査しています。
18日午後6時半ころ、東京・中野区上鷺宮の元厚生事務次官の吉原健二さん(76)の住宅で、妻の靖子さんが宅配便を装った男に玄関先で刃物で刺されて大けがをしました。命には別状がないということです。警視庁の調べによりますと、刺した男は身長が1メートル60センチくらい、年齢が30歳中肉で野球帽をかぶっていたということです。これまでの調べによりますと、靖子さんはドアを開けていきなり刃物で胸や腹などを数か所刺されたということです。警視庁は逃げた男の行方を追うとともに、さいたま市で元厚生事務次官の山口剛彦さん夫婦が殺害された事件との関連について捜査しています。

刺した男が30代というのは、何を意味するのか。
退官した官僚の現住所を調べ、本人や家族を襲ったのだとしたら、周到な計画を練った上での犯行と言うことになる。

さいたま市の事件の被害者と中野区の被害者の間には、
 現在の年金政策を固めた当時の年金局長と年金課長
という関係があった。

毎日より。


殺人:さいたまと関連?…別の元厚生次官の妻が刺され重傷
(略)

 山口元事務次官は東大法学部を卒業後、1965年に厚生省に入省、年金局年金課長、年金担当の官房審議官、年金局長などを経て、96年から厚生事務次官を2年9カ月担当した。その後、社会福祉・医療事業団と、事業団が組織変更した独立行政法人福祉医療機構の理事長を08年3月まで務めた。年金課長時代に85年の年金制度大改正を手がけ、省内では「年金制度のスペシャリスト」と呼ばれていた。

 吉原元次官は1955年、東大法学部を卒業し、旧厚生省に入省。児童家庭局長、年金局長を経て86年から2年間、社会保険庁長官、続いて88年から2年間、厚生事務次官を務めた。【浅野翔太郎、小泉大士、西田真季子】

 ◇ともに年金局長経験

 2人の元厚生官僚トップは、共に旧厚生省の年金局や官房の要職を務めた。10年の入省年次の違いはあるが、吉原氏が88年6月に事務次官に就任した際、山口氏も同時に官房会計課長に就任。直接の上司と部下として、予算編成や国会折衝など、中枢として官房を取り仕切った。基礎年金制度の導入を決めた85年の年金制度大改正後の省内を、共に切り盛りしたことになる。

 経歴にも類似点がある。吉原氏は84年6月、年金分野のトップである年金局長に就任。2年間務めた後、社保庁長官を経て事務次官に就いた。一方、山口氏は81年8月から2年間年金課長を務め、92年7月に年金局長、96年7月に保険局長となり、当時の事務次官の汚職事件を受けて同年11月に後任の次官に就任した。

毎日新聞 2008年11月18日 21時41分(最終更新 11月18日 21時54分)

年金政策に深く関与した当時の官僚がなぜ今日になって、狙われているのか。
まだ、事件の背景はよく分からない。

なお、ニュースウオッチ9では、警視庁から生中継を出したのだが、担当記者が
 宅急便を装った
と2回も原稿を読んでいた。
 宅急便は商標
なので、おやまあ、と思って見ていたが、次に中継をもう一度警視庁から出したときには
 宅配便
と、やっと言い換えていた。NHKの記者のレポートの際には、カメラ目線になるように、カメラの横にカンペを書いてある筈なので、間抜けなのが元の原稿を書いた記者だったのか、カンペを書いた担当PDだったのか、両方だったのかについては謎。

続き。(22:30)
厚労省内は戦々恐々としている模様。
毎日より。


殺人:「年金テロか」…厚労省は重苦しい雰囲気

 旧厚生省の2人の元トップ宅で相次いで惨劇が起きた。18日、さいたま市と東京都中野区で2人の命が奪われ、1人が重傷を負った元次官宅の殺傷事件。2人の元エリート官僚は現役時代、ともに年金制度を担っていた。「これは年金テロなのか」。年金不信で国民の信頼を失った厚生労働省は重苦しい雰囲気に包まれた。

 東京・霞が関の厚労省。国会対策の仕事をしていたキャリアは、記者から一報を聞くと「エーッ」と叫び絶句した。その後、そのキャリアの元には情報を確認する電話がひっきりなしにかかってきたが、「まだ何も聞いていない」と動揺した様子で対応。記者には「これは年金テロでないのか、恐ろしい」と語るのが精いっぱいだった。そのキャリアはその後、「すぐに家に電話しなければ」と、家族に戸締まりに注意するように自宅に電話をかけた。

 厚労省は事件の一報が入った直後から、人事課職員が中心となり、事務次官と社会保険庁長官の経験者へ安否確認と注意喚起の電話を入れ始めた。深夜まで担当局長にも連絡を広げていくことにしている。現役と歴代幹部の住所リストを警察当局に提出し、警備を要請した。

 事件の一報は首相官邸サイドにも、午後8時半ごろ厚労省からもたらされた。

 「元厚労事務次官の山口さん夫妻が殺された事件は、それだけにとどまらないかもしれません。厚労省関係者で別の人がやられた。これは政治テロの可能性があります」

 この一報は、麻生太郎首相や河村建夫官房長官にも伝えられるとともに、首相官邸には内閣危機管理監らが駆けつけ、情報収集にあたった。

 自民党厚生族幹部は「二人とも年金の専門家。何年か前に国会に歴代厚労事務次官の退職金に関するリストを提出しており、二人ともそのリストに載っていた。 」厚労省内には恐怖感が広がっている。政治テロだとすると、大変な問題だ」と語った。

これ以上、被害が広がらないことを祈る。

さらに続き。(23:25)
確実に恐怖は厚労省関係者に拡がっている。
【社会】厚生行政経験者に警戒を指示 - 警察庁スレッドより。


600 :名無しさん@九周年:2008/11/18(火) 23:01:18 ID:0jNMZez/0
うちの親も一応厚労省の局長経験者なんだけど、
さっき注意喚起?の電話が省から掛かってきた

年金関係の畑で働いてたわけじゃないのに。。。
夜中にいきなりだったから、母が動揺してしまっている

掛ける方は、機械的に掛けてるだろうから、掛かってきた方は動揺するよね。

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