「マスコミたらい回し」とは?(その151) 「聖地奈良」に新たなヒーロー誕生 朝日新聞東裕二記者 今度もまた市立病院問題で揉める生駒発かつ土曜日深夜と医療の薄い時間帯での脳卒中を疑われた高齢者の救急要請を「低血糖発作で9病院受け入れ不能」記事に
わたしの父方は、曽祖父から始まってII型糖尿病患者が多い。祖母も、先日膵臓癌で亡くなった叔父も、父もII型糖尿病だ。
祖母は狭心症もあったから、小学校高学年以来、わたしたち同居の孫には
祖母の様子がおかしかったら、胸のペンダントの中にぶら下げているニトログリセリンを服用させるか、低血糖のようだったら砂糖水を作ってすぐに飲ませる
のが重要な仕事としてあった。祖母がちょっと呂律が回らなくなったりしたら、それは低血糖だったから、台所に走っていって、濃い砂糖水を作って渡した。このくらいなら、小学生でもできる作業である。
だから、次の記事を読んでよく分からないのは
なぜ家族が低血糖発作を疑わなかったか
という点に尽きる。祖母がトイレで低血糖発作を起こしたときも、わたしは砂糖水を飲ませたことがある。中学生くらいの時だったかな。
家族が通報したというのだが、ひょっとしたら、老夫婦お二人だけの家庭なのだろうか。それとも嚥下障害があるとか、特別な患者さんなのだろうか。老夫婦お二人だけだったとすると、緊急の処置は、簡単なことでもできないことがある。そうであったのならば、実にお気の毒だ。
今度も朝日新聞奈良総局の東裕二記者の記事だ。またしても
市立病院問題で揉めている生駒市の事例
である。どうも
生駒市立病院問題の論陣を張るために「朝日新聞に有利な材料を集めて報道している」
ようにしか思えない。こうした情報について、ネットでは
リーク元は、市長周辺ではないか
とさえ噂されている。
朝日新聞が現市長とタッグを組んで、生駒市立病院問題を有利に進めようと世論誘導をはかる記事がこれら一連の「生駒発救急搬送問題記事」
ではないか、というのがネットの噂である。ま、あくまでも噂だがな。
9病院に断られ1時間20分後に搬送 奈良で発作の男性2009年11月17日3時31分
奈良県生駒市で7日、自宅で低血糖発作を起こした男性(69)が県内や大阪の9病院に搬送を断られ、通報から約1時間20分後に大阪府の民間病院に運ばれたことがわかった。男性は今も治療中。同市では3月と10月にも患者が6~7病院に搬送を断られ、その後死亡しており、県地域医療連携課は「根本的な救急受け入れ態勢を整備する必要がある」と話している。
市消防本部などによると、7日午後11時45分ごろ、男性の家族から119番通報があった。救急車は6分後に到着。救急隊員は脳卒中の疑いもあるとみて、2次救急の当番病院や県内、大阪府の病院などに照会したが、「処置中」などの理由で断られた。10回目の照会で大阪府大東市の民間病院に搬送が決まり、8日午前1時6分に収容された。
奈良県は5月、消防が受け入れ病院を検索するシステムに、従来の診察科別のほか「心筋梗塞(こうそく)」「脳卒中」など症状別の可否情報を加えた。市消防本部は今回、「脳卒中」を受け入れ可とした県内2病院に照会したが、いずれも「処置中」で断られたという。(東裕二)
ええと、
11/7夜11時45分ってほとんど日曜日になりかかっている土曜の真夜中
じゃないか。自宅で低血糖発作の処置ができなかったので、もうろうとしたままだったのは、しょうがないにして、
69歳で夜間倒れた
となると、救急隊は
脳卒中の疑いがあります
と通報してくるに決まっている。そうすると
土曜から日曜にかけての深夜で脳外科の準備のある奈良県内の救急搬送先は限られてくる
わけで、照会された
県内2病院
が、土曜深夜の奈良県医療の最大値に近い筈だ。
以下は
初診の高齢者で恐らく糖尿病患者の脳卒中疑い例を診てくれる、設備の整った病院
というのは、奈良県外でも限られてくる中に、順繰り電話を掛けていった結果である。確かに
10病院に照会
というのは数として多いが
1時間20分で搬送完了
だ。
脳梗塞のゴールデンタイムは「発症3時間以内」
だから、1時間20分という搬送に要した時間は、それを満たしている。
生駒市消防本部は頑張った
と誉めるべき事例だろう。
そもそも、
土曜午後〜月曜早朝までは、全国的に医療資源の薄い時間帯
であり、なおかつ
脳外科は全国的に「風前のともしび」の診療科
である。土曜深夜に救急応需ができる病院が果たして全国にどれだけあることか。
こうした実態を見ず、単に
生駒市の救急体制がなってないのは、生駒市立病院問題のせいだ
という論陣を張りたいがために
疲弊しきっている脳外科に追い討ちを掛ける「為にする記事」を書いている
のが
朝日新聞奈良総局の東裕二記者
である。
1時間20分で10の病院に照会を掛けて、ちゃんと搬送でき、脳疾患ではないこともわかった
という
実に当然の処置
を、
なんのために記事にして、現場を侮辱するのか
その意図を聞きたいですな、東裕二記者。
まあ、
毎日新聞奈良支局の高瀬浩平記者は、夜間受診したら、慎重な先生が対応、「walk in SAH(軽度の頭痛でやってくるクモ膜下出血)」を疑って濃厚な検査を受けた
ようですから、次に東裕二記者が頭痛で来診することがあれば、
フルコースで対応
してもらえることでしょう。以下の話ね。
2009-11-13「マスコミたらい回し」とは?(その149)「大淀病院産婦死亡事例」で頭部CTは必須だったと煽った毎日新聞奈良支局の高瀬浩平記者 新型インフルエンザ絶賛流行中で混雑している夜間に熱もないのに頭痛で受診 CTで蓄膿症と判明
この点については、「ドロッポ小児科」先生が貴重なコメントをお寄せ下さり、ご教示をいただいた。再掲する。
それは、診察した医師がwalk in SAHを否定したかったのではないかと思います。歩いてやってくるくも膜下血腫の患者は時折みられ、しかも典型的な強い頭痛ではなく、どことなくふわふわするとか軽い頭痛とかという曖昧な症状を訴えることもしばしばあります。
こういうとき、CTがすぐ使えるなら、使っておいた方が無難ですし、CTを撮らず帰して、病状が進行して後遺症が残った場合、患者が新聞記者でなくても裁判で負ける確率が高いだろうと思います。
結果だけを見れば蓄膿症ですが、熱がないのに頭が重く頭痛がして、わざわざ救急受診をする患者というのは、医師側から見れば「地雷が(重症が)埋まっているような」患者です。
とはいえ、新聞記者が不適切な受診をして、医療資源を濫用し、そのことを反省するそぶりもなく記事にすることについては、BLOG主様の指摘するとおりだと思います。
中で働いている人もやっぱり毎日新聞クオリティなんですねということで。
次は
生駒市内で、休日深夜など医療の薄い時間帯に脳梗塞を起こして、9より大きい数の病院が受け入れ不能
とかいう記事を書きますか、東裕二記者。
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