2012-05-29

生殖補助医療によって生まれる子どもの先天異常発生率は自然妊娠の1.3倍@1986年〜2002年に行われた南オーストラリア州全不妊治療のデータ解析(先天異常に脳性麻痺を含む)→女性の不妊歴は子どもの先天異常発生リスクを高める

日経メディカルオンラインによると、不妊治療によって得た赤ちゃんについて、非常に気になる分析結果が、オーストラリアで出ている。
 生殖補助医療によって生まれる子どもの先天異常発生率は、自然妊娠の子どもの1.3倍
というものだ。
自然妊娠と比較したオーストラリアのコホート研究
原論文は、NEJM誌5月10日号の論文に掲載された。概要はこちら。
Reproductive Technologies and the Risk of Birth Defects
この研究では
 人口160万人の南オーストラリア州で妊娠した女性の妊娠の転帰と先天異常があるかないかを分析
したもので、基礎となるデータは
 1. 1986年1月〜2002年12月の南オーストラリア州で行われたすべての不妊治療の情報
 2. 同州で報告が義務づけられている、20週以降または体重400g以上でのすべての出産と流産、死産に関する情報と母親の健康状態に関する情報
 3. 5歳の誕生日までに明らかになったすべての先天異常
である。この
 先天異常の定義
だが、
 脳性麻痺とあらゆる妊娠週数での先天異常による中絶または流産
を含んでいる。
 脳性麻痺先天異常に含まれているところがポイント
だ。
分析では
 1. 生殖補助医療を受けた女性の妊娠
 2. 過去に生殖補助医療を受けて妊娠した女性の自然妊娠
 3. 不妊と診断されていたが生殖補助医療は受けていなかった女性の妊娠
 4. 不妊症の記録がない女性の妊娠
について
 赤ちゃんが妊娠中から5歳の誕生日より前に先天異常と診断されるリスクを推定、比較
した。そして
 20歳以上の母親の妊娠は30万8974件
の内
 6163件が生殖補助医療によるもの
だった。また、あらゆる先天異常の発生率は
 生殖補助医療による妊娠 8.3%(513件)
 妊症診断歴がない女性の自然妊娠 5.8%(1万7546件)
と、
 生殖補助医療を受けた妊娠の先天異常発生率は高い
ことがわかった。
 未調整オッズ比は1.47(95%信頼区間1.33-1.62)
である。オッズ比が1より大きいというのは、
 発生率が高い(発生率が同じなら1)
ことを示す。この数値を
 母親の年齢、経産回数、胎児の性別、母親の人種、母親の出生国、妊娠の状態、母親の妊娠中の喫煙歴、社会経済的地位、両親の職業などで調整したオッズ比

 1.28(1.16-1.41)
と、1より大きく、有意差を示した。
不妊治療の内、卵子や精子により多くの操作を伴う
 体外授精(IVF)と卵細胞室内精子注入法(ICSI;顕微授精)による妊娠
を合わせて分析すると、
 先天異常の未調整オッズ比 1.43(1.26-1.62)
 調整オッズ比 1.24(1.09-1.41)

 先天異常発生リスクが有意に高まる
ことを示す。卵子や精子に高度な操作を行うVFやICSI、配偶子卵管内移植(GIFT)を除いた
 卵子や精子にあまり操作を行わない不妊治療によるすべての妊娠における先天異常
についても、
 調整オッズ比 1.24(1.08-1.43)
となり、
 やはり先天異常発生リスクが有意に高まる
ことが示された。
生殖補助医療それぞれについての分析は、次のようになった。


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「自然に生まれる」よりも37〜41週の満期産では計画出産の方が周産期死亡リスクが低い@1981〜2007年 17万6136人の妊婦の分析 イギリスの研究

出産の神話の一つに
 赤ちゃんは生まれてきたい時に生まれてくるんですよ
というのがある。これは本当なのか。
日経メディカルオンラインに、BMJ誌2012年5月19日号に掲載されたイギリスの研究として
妊娠37~41週の計画分娩は周産期死亡リスクが低い 医学的な必要性のない計画分娩の転帰を、自然な陣痛を待つ待機的管理と比較
が紹介されている。(要登録)
この記事によると、この研究は次のような条件の妊婦を分析したものである。


1. 満期産に相当する、37~41週で行われる、医学的必要性のない誘発分娩(計画分娩)が周産期死亡に与える影響を調べた
2. 分析対象は、スコットランドの産科部門で1981~2007年に扱った、妊娠37週から41週の妊婦による単生児の分娩
3. 研究期間中の分娩は160万5601件で、単生児の分娩は158万5319件だった。このうち妊娠週数などの条件を満たしたのは127万1549人の妊婦で、うち93万8364人に待機的管理が、33万3185人に誘発分娩が適用、誘発分娩のうち15万7049人は医学的に必要とされたもの、残りの17万6136人が今回の分析の対象になる計画分娩

上記の
 待機的管理
というのが
 自然に生まれるのを待つ出産管理
である。

さて、この
 1981〜2007年の17万6136人の妊婦の計画出産群と93万8364人の待機的管理群
を比較分析したところ
 妊娠週数37週から41週までの各週において、計画分娩は周産期死亡のリスク低下に関係
していることが分かった。
たとえば
 自然な頭位分娩、すなわち逆子等でなく、普通に頭から生まれてくる割合
は、


1. 39週までの各週 両群間に差はない
2. 40週以降 計画分娩群で有意に高い

ことが分かった。
その上、
 帝王切開や補助経膣分娩といった手術分娩
に関しても、
 計画分娩群にリスク上昇はほとんど見られなかった
だけでなく、
 妊娠40週以降では計画分娩群の方が手術分娩リスクは有意に低い
ことが分かった。
その他のリスクについては


1. 分娩後の出血 38週以降、計画分娩群で有意に少ない
2. 肛門括約筋裂傷 39週と40週には計画分娩群の方が有意に少ない
3. 新生児ユニットまたはスペシャルケアユニットへの新生児の入院 妊娠40週までのどの週も計画分娩群で有意に多い

1は、出血量が余りにも多いと、お母さんも赤ちゃんも危なくなる。出来るだけ少ないのが望ましい。
2は、お母さんの産後の生活の質に関わる。かつて麻酔がなかった時代には、多産であったためにこうした損傷を受ける機会は今よりも多かったが、手術が難しいこともあって、肛門や尿道が傷つき、日常的に糞尿を垂れ流さざるを得なくなった母親達が少なからず存在した。子どもを産んだために起きた障碍であるにも関わらず、そういう母親は、悪臭と不潔さのために家族に疎まれ、共に住めなかったことすらあったという話が伝わっている。今はそうした出産時の損傷の手術は可能だが、裂傷の程度や場所によっては、深刻な影響が出ることがある。
3について、研究グループは
 周産期死亡率は妊娠週数が37週を超えると徐々に上昇し、その主因は分娩前の死産
であるので
 新生児の入院=死産せずに助かった
ということを意味し、
 計画分娩は死産のリスクを減らすのではないか
と考えている、という。

先進国においても
 満期産になる期間の計画分娩は周産期死亡の低下に役立つ
ことが、この研究では示されている。

これまでこうした研究がなかったわけで、
 生まれたいときに赤ちゃんが「母体に働きかけて生ませる」という「神話」

 あくまで「神話」に過ぎない
ことを、この研究は示唆している。

論文の原文はこちら。
Outcomes of elective induction of labour compared with expectant management: population based study(pdf)

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2012-05-12

襲ったのがヒグマよりは非力なツキノワグマであっても人間は骨折→とっても恐いアイヌ語会話集「クマ」の項目

先日
 人里に下りたヒグマを射殺したのがけしからん
とか言ってる人がいるとか聞いたんだけど、
 ヒグマを舐めている
としか思えない。

とっても酷い外傷の画像があるので閲覧要注意だが
 ヒグマよりは人的被害が少ないツキノワグマに「顔を殴られた被害者」の写真つき

 症例報告 クマ外傷の4例(PDF)

 『日本救急医学会雑誌』Vol. 22 (2011) No. 5 発行日: 2011年05月15日
に掲載されている。被害に遭われたお一人は
 ツキノワグマに殴られて、片眼を失う大けが
をされており、ヒグマより破壊力が小さいと言われているツキノワグマでも
 ちょっと殴られると、大変な破壊力がある
ことがわかる。
 手をクマに引っかかれた
と、報道では発表される外傷も、上記論文の外傷の説明を読むとわかるのだが
 非常に傷が深い上に、クマによる外傷は治りにくい
のである。


(略)クマは襲撃時に立位をとり、攻撃部位として頭頸部を標的とすることが多い。自験例は4例とも主に頭部顔面を受傷していた。攻撃の手段は鋭い爪を持つ前肢による殴打、または咬みつくことである。そのどちらも骨折を伴う程度の破壊力を持ち、広範囲かつ深達性の軟部組織損傷を来す。(略)しかし、4例とも致命傷を生じることはなかった。これはツキノワグマが本来は人を恐れる性格であり、人と出会ってしまった結果、防禦の目的で攻撃したためと考えられる。(略)
 症例1のように、顔面の広範囲な外傷を含む場合は脳神経外科、眼科、耳鼻科、口腔外科などの複数科合同の治療が必要となることも多い。(略)一般的には感染の可能性や高度の広範囲軟部組織損傷のため、治療を数回に分けて行う場合が多い。症例3や4のように表面だけの損傷にみえても内部に広範囲な剥脱創を呈していることもあるため、創の深さや範囲の確認が必要である。広範囲な顔面外傷の処置を行う場合は眼球、眼瞼挙筋、涙小管、耳下腺管、顔面神経などの損傷を確認する。これらの損傷に対しては顕微鏡下の修復が必要であり、損傷は陳旧例ほど再建が困難となる。(略)
 創部の細菌感染と破傷風の予防は重要である。一般に動物による外傷は咬創による汚染の他、草木や土泥による高度の汚染が併存し、かつ創縁が複雑で挫滅を伴っていることが多く、手術に先立って創部の十分な洗浄が感染予防に重要である。クマ外傷は咬創のみでなく前肢の爪による外傷もあるが、症例2のように傷の形態から爪による創か、咬創によるものかの鑑別は困難と考えられる。しかり両者において、感染の差を記載した文献は認められなかった。(以下略)
(pp.233-235)

要するに
 クマに襲われた場合は、それがツキノワグマであろうとも骨折を伴う程度の大けがをする
のである。特に
 顔面損傷の場合は、外見の修復が大変なだけではなく、傷ついた眼や耳、鼻、口、そして神経にも影響が及ぶ
ことを肝に銘じて欲しい。これがヒグマなら、殴られたらおしまい、死亡である。
それでもなお
 クマがかわいそう
とか言うのか。自分が熊に襲われない、安全な場所にいる人の暢気な感想としか思えない。

クマと暮らしていたアイヌの人達は、その点
 クマと暮らすことの厳しさ
をよく弁えていた。
手元にある
 明治31年に出された神保小虎・金澤庄三郎『アイヌ語會話字典』
には、クマの項目に次のような会話文が掲載されている。
 「北海道には熊は多く居ますか」
 「人を喰ひますか
 「毎年何人程喰ひますか
そして、この字典の序文には次のように書かれている。
 本書はアイヌ語を言語学上研究せんとして集めたる材料中より普通に行はるる語のみを撰びて假に辭書體になしたるもの
近くに人食い熊がいるかどうかは、この当時、
 普通に警戒すべき事柄
だった。それは今でも同じで、一度人を食ったクマは、人間を襲う。

以前、中国で
 パンダが可愛いから

 動物園の檻に入り込んで、パンダに咬まれた大学生
がいたけれども、最近の日本人は
 クマの怖さを忘れている
のではないのか。

そしてそれは
 クマに襲われた人の被害を「できるだけ小さく、面白い話として報道する」メディアの責任
でもある。

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2012-04-18

糖尿病がじわじわと30〜40代を侵攻中 30〜40代の「未婚者」「単身生活者」は栄養管理が難しい場合が多く、重症化する恐れ有

所謂「植物状態」の患者さんを多く抱える病棟勤務の看護師さんである、えぼりさんが、こんなtweetを。


https://twitter.com/eboli_ef/status/192267544562896897
eboli_ef: 新規ご入院。DMナメてて半放置のコントロール不良、そのうち動脈硬化で脳出血→いらっしゃいませ
 つーのがもはや黄金セオリーになりつつあるのがイヤンな感じ

こじらせた糖尿病が脳出血に到る、という経過は、割と無視されている嫌いがあるが、コトは重大だ。
えぼりさんの病棟にやってくる「意識のない患者さん」は高齢者ばかりではない。

えぼりさんは常々
 DM(糖尿病)には絶対なりたくない
とおっしゃっている。重症の糖尿病の行き着く先がかなり悲惨なのは、残念ながらあまり知られてないのだが、意識のない患者さんを多数看ていて、見送っていらっしゃるえぼりさんは、日々、そうした患者さんとも接している。そして
 糖尿病に対する「日本の一般の人達の警戒心のなさ」
にも、病棟の現実から、警告を発している。


https://twitter.com/eboli_ef/status/192279470898561024
eboli_ef: 30代40代の若い人でだな、
風邪がなかなか治らんとか
すっごい蜂窩織炎とか関節が腫れて痛いとか
痔ろうがひどいとかで来たら
実はDMだったのが判明って!
結構よくある話だから!
ついでにその風邪とか関節炎とか痔ろうがTBでしたってこともあるから!
こわいから!!

糖尿病は見えにくい病で、えぼりさんが挙げておられる
 治りにくい風邪・蜂窩織炎や関節の痛み・痔瘻
の受診がきっかけで見つかることがある。で、この状態で見つかると、かなり糖尿病としては進んでいる状態だと思われる。
糖尿病だけではない。
 治りにくい風邪や関節炎や痔瘻だと思っていたら、結核の症状だった
ということもある。
30代40代というと
 未婚だったり、結婚していても単身不任等で、単身生活者
である場合、
 糖尿病に絶対必要な栄養管理が出来ないか出来にくい
ことが往々にしてある。その結果、えぼりさんの最初のtweet
 DMナメてて半放置のコントロール不良
 そのうち動脈硬化で脳出血
という経過をたどり、えぼりさんの担当する
 意識のない患者さんの病棟
へ移ってくることとなるのだ。

政府は糖尿病の「末路」について、もっと国民教育をした方がいいよ。
いまの状態は
 労働人口が、健康管理ができないために重症の糖尿病や気づかれにくい結核で失われていく
ことに危機感を抱いているとは思えない。

糖尿病は
 決して軽い病気
ではない。

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2012-04-17

『周礼』医師を読む

必要があって
 『周礼』医師
を読んでいるというか注を付けている。鄭玄注と賈公彦の疏でやってるんだけど、鄭注に
 孟子曰
として引かれている「書曰」が気に入らないな〜。賈公彦が偽孔伝でやるのは構わないとしてだ。鄭玄に偽孔伝を使うわけにはいかない。
偽孔伝だと
 説命
ですかそうですか。
この「書曰」の二文字が果たしていつ『孟子』本文に入ったのか、極めて気になる。(たぶん、どこかで議論があるだろうから、あとでゆっくり捜そう)もちろん、鄭玄が何を見たかが一番気になる。

で、薬の話が出てくるので、
 現物通し
で、生薬の写真やら解説やらも付けているんだが、こんなものを発見。
正倉院
正倉院のホームページにいつの間にやら
 宝物全検索機能
がついているではないか! 杉本さん、ありがとう!
当然ながら
 種々薬帳
に見える薬物等のカラー写真が掲載されていて、エライのは
 倉番とか寸法
も併記されていて、生薬なら
 今の何に相当するか
も記述されているところ。
 名前はこれだけど、同定できない
場合は、或案もついていてとてもエライ。

本当にこんな行き届いた制度が古代中国周の時代にあったかどうかは別として、少なくとも
 『周礼』医師は、古代中国における「医療福祉」に関する記述
なわけで、中国医学の医師、中医師を目指す、中国・香港・台湾の中医学生諸君は、医古文の授業で必ずこの輝かしい父祖の
 民に奉仕する医師について記述した『周礼』医師
を最初に読むことになっている。確かにこれを中医学を志す若者が読めば、奮起すること請合である。

日本では漢方医学だけでは医師免許が取れないので、
 『周礼』医師
は忘れ去られているけど、江戸医学館の心ある医師達はこの
 『周礼』医師
を、自らの医業の依って立つところとしてたみたいだよ。彼らの蔵書目録を繙くと
 『周礼』医師
の部分だけ、単行本として持っているのを目にすることがあるから。
 西洋から持ち込んだ「医療倫理」
もいいけど、たまにはアジアの「医療倫理」も勉強して欲しいものだが、残念ながら
 大学で医学生相手に「医療倫理」を教えている人の99%は五経を読みこなせるほどは漢文が読めない
と推察されるから、ムリだろうけどね。

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2012-04-10

ググってビックリ セブンネットの「ベビ旅&マタ旅」サイト「赤ちゃん連れでも妊婦さんでも旅に出よう」本気か

2011-01-10 東京ディズニーリゾートからの妊婦救急搬送 「マタ旅」は妊婦とその家族を不幸にする第一歩→2007〜2009年の3年間で順天堂大学医学部附属浦安病院産婦人科で飛び込み出産1例、命に関わる常位胎盤早期剥離1例、子宮外妊娠1例、流産が18例、入院加療が必要な切迫流
http://iori3.cocolog-nifty.com/tenkannichijo/2011/01/post-ab0e.html

2011-01-10
沖縄ではたった96床のNICUを内地から来た「マタ旅」妊婦の早産児が奪う「マタ旅」は妊婦と家族を不幸にする第一歩(その2)日本屈指のリゾート地にして周産期医療資源が乏しい沖縄でも「マタ旅」妊婦が少なからず緊急搬送
http://iori3.cocolog-nifty.com/tenkannichijo/2011/01/96nicu2-cb9a.html
の続き。

調べ物をしていて、googleで
 マタ旅
と入れたら、
 セブン旅ネットの「ベビ旅&マタ旅」サイト
が筆頭に来た。謳い文句は
 赤ちゃん連れでも妊婦さんでも旅に出よう
だ。
勘弁してくれ。

でもって、
 妊婦さんでも安心の宿
として、
 ・焼津
 ・軽井沢
 ・神戸
のホテル・旅館がピックアップされてるんだが
 救急搬送できる範囲に大きな病院があるのか
で選んでるのかね。調べてみると
 焼津→焼津市立綜合病院(地域周産期母子医療センター)
 軽井沢→佐久総合病院(地域周産期母子医療センター)
 神戸→兵庫県立こども病院(総合周産期母子医療センター)/神戸大学医学部付属病院・済生会兵庫県病院・神戸市立医療センター中央市民病院(地域周産期母子医療センター)
てことで、神戸はともかく、焼津と軽井沢に行く場合は、地域周産期母子医療センターはあるけれども、そこに搬送されるということは
 地域医療を外来者が圧迫する
ってことだ。

で更に、このサイト、
 産婦人科医のアドバイスはなく、助産師のアドバイスだけ
ってところが凄い。
 助産師は「正常分娩しか扱えない」
ってところを華麗にスルーしている。てか
 問題がある出産は、助産師の知識では対応出来ないのに、あたかも助産師を「通常のお産も、母子の命に危険が及ぶお産もすべてOKな専門家」のように扱っている
ってのが、ダメだ。
たぶん、産婦人科の先生方から
 総突っ込みを受ける「マタ旅」アドバイス
を転載しておく。対応した助産師は
 西武池袋本店「プレママステーション」の助産師さん(氏名不詳)
だそうだ。
突っ込みどころはとりあえず赤で。[]して私見を入れておく


助産師さんに伺いました妊婦さん・赤ちゃん連れの旅行のポイント

妊婦さんの旅行や赤ちゃん連れの旅行には、何かと気になることも多いもの。
気をつけるポイントを、西武池袋本店「プレママステーション」の助産師さんに伺ってみました。

・妊婦さんの旅行はいつ頃なら行けますか?

胎盤ができた後、だいたい16週ぐらいからを安定期と呼ぶのですが、この安定期のあいだ、大体16週から27週くらい、または30週くらいまでがお勧めの時期となりますね。あまりお腹が大きくなってきてからでは動きづらく、楽しめないかもしれません。
ただ妊娠中は非常に個人差があります。例えばつわりのある方は、やはりつわり中は苦しいでしょうし。最終的には、かかりつけ医と相談[最終的に、ではなく、最初から要相談]していただきたいと思います。
また、妊娠経過が順調であるかということも大事です。
体調が悪い場合や、お腹が張りやすい、出血しやすい方は、あまりお勧めはできません。[体調が悪い、お腹が張りやすい、出血しやすい妊婦が旅行するなんてとんでもありません。赤ちゃんを大事にして下さい。出血量によってはお母さんの命も危険です。]

・計画時点から注意する点はありますか?

一番に、何においても無理をしないこと。
行き先、食事の内容も含め、すべてのスケジュールを無理をしないでたてる、ということが大事です。
行き先については、無理に医療体制の整っていない所には行かないほうが良い[無理に、ではなく「医療体制の整ってない所には行かない」が原則]と思います。妊娠中は何があるかわからない、という気持ちでいていただきたいです。
「キャンセル料が発生するから行かなきゃいけない」というのはやめて下さいね。特に海外旅行などは「キャンセル料が高いのでもったいない」からといって無理をして行きたくなりますが、ご自分のためにも赤ちゃんのためにも、無理は禁物です。

・妊娠中でも温泉に入れますか?

旅行に行かれるのが、安定期[後述のように安定期は赤ちゃんの環境が整ったということ以外の意味はなく、「旅行をしても安全」ということではない]であるという前提でお話しします。
まず、衛生管理がきちんとされていない温泉だと、大浴場で膣炎などの感染症にかかることもありますので、衛生的にきちんと管理がされているところをお勧めします。
秘湯[秘湯など言語道断。アクセスが悪いというだけで、妊婦に対する危険が高まる。]などに行くよりは、管理がしっかりした旅館やホテルのほうが安心、ということですね。
また、妊娠中はお肌が敏感になりやすいので、今まで平気だった、例えば強酸性のお湯がダメになってしまう方もいらっしゃいます。少し試してみてダメだと思ったら無理に入らずに、その場合は体を洗って出てくる、くらいの気持ちで行かれることをお勧めします。
妊娠中は、のぼせたり動悸が起こりやすくなりますので、そういうことが起こりやすくなるんだということを理解しておいて、具合が悪くなったらすぐにお湯からあがるようにしてください。
特に旅行先で、移動で疲れていたり、お風呂の温度が影響したりという理由で、お腹が急に張り始める事[「お腹が張る」って最悪の場合、何を意味するかこの助産師さんに医学的に説明していただきたいですね]があります。その場合はすぐに、お湯からあがって休憩してください。常に無理はしないことが大事ですね。
それから、温泉、浴場は滑りやすい[滑りやすい場所というだけで、妊婦には不適]ので、気を付けてください。お腹が大きくなってくると足元が見えにくいので特に気を付けたほうが良いですね。家族風呂や貸切風呂で家族と一緒に入るというのもお勧めです。

・移動時間はどのくらいまでOK?

移動時間については、ここまではOKで、ここからはダメということではなく、妊婦さんの状況によって個人差があります。
一般的な話としては、トイレを我慢すると、お腹が張りやすくなることもあるので、「トイレを我慢しないですむ距離」というのも大事になってきます。
また、移動中に座りっぱなしだと、むくみやすくなることもあります。ですから、むくみやすい、お腹が張りやすい、という方[むくみやすい、お腹が張りやすい妊婦さんに不要不急の旅行を勧めるとは]はマメに休憩をとっていただいたほうが良いですね。
車での旅行は、サービスエリアなどで休憩が取りやすいのですが、逆に大渋滞にはまると、自由に休憩が取れなくなりますので、繁忙期の車での旅行は避けた方が良いという考え方もあります。
電車と車では、どちらにもメリットとデメリットがありますので、状況に合わせて検討してみてください。

・大きなお腹でシートベルトができません

マタニティ用のシートベルトも販売されているので、車に乗る機会の多い妊婦さんは、一度調べてみると良いかもしれません。
妊婦さんはシートベルトの着用をしなくても罰則はないということになってはいますが、万が一の事[万が一って何か、説明していただきたいですね。そしてその場合何が起きるかも。]を考えると、お腹を圧迫しないような方法での着用をお勧めします。
車での旅行で長時間座っていると腰が苦しくなるので、腰あてを用意する、冷え防止のためにひざ掛けを用意する、むくみ予防のために足をまめに伸ばすなど工夫をしてみてください。車移動の場合は、少し荷物が増えても大丈夫というメリットを活かしてみてください。

・海外旅行に最低限必要な予防接種は、ありますか?

予防接種については旅行先の国によって決められています。原則としては、妊婦さんには生ワクチンは接種しないこととなっていますが、かかりつけ医とよく相談してください。[明らかに「レジャーでのマタ旅」の範囲を超えていますが]
行き先として、日本とは違った感染症がとても流行しているというような国は、お勧めできませんね。日本で普通に予防接種を受けていれば心配なく行ける場所を選んでみてはいかがでしょう?

・飛行機に乗る時の金属探知機は影響がありますか?

金属探知機については医学的に問題ない[金属探知機に対する対応と予防接種に対する対応とを比較すると、ちょっと恐いのですが。思い過ごしならいいんだけどね。]とされています。ただ、妊娠中で気になる場合には空港で係員に相談すると対応してくれる航空会社がありますので、確認してみてください。

・旅行先でマッサージを受けても大丈夫ですか?

マッサージの種類にもよると思います。
予約する時や申し込む時に必ず、妊娠中であることを伝えてOKであれば受けるようにしてください。
足の裏のマッサージで子宮を収縮させてしまう場合もあり、お腹が張ってしまうことがあるので、注意してください。もし、お腹が張ってきたら途中でもやめて休憩してください。
マッサージを受ける予定がある場合は、事前にかかりつけ医に相談してみると良いかもしれません。

・旅行に持って行った方がいいものや用意しておいた方がいい事はありますか?

母子手帳、保険証(海外の場合は海外保険)の二つは必ず持ち歩いて[これだけでは足りません。普通は宛名のない「紹介状」を持ち歩きます。なぜなら、もし何かあって、かかりつけ以外の産科に掛からなくてはいけなくなったとき、妊娠経過がわからない妊婦さんに対応するのは大変な困難を引き起こしますが、助産師だと「どんな妊婦さんでも一発でわかる魔法」があるのでしょうか。]ください。
薬については、かかりつけ医に相談して、必要な薬があれば持って行って下さい。
また、海外旅行の場合は産科用語、例えば「妊娠何週」「出血している」など、トラブルがあった場合に説明できるような単語を訳して持っていくと安心[そうならないためには、「行かない」のが原則]です。
国内でも海外でもそうですが、「何かあった時にかかれるような病院が周りにあるのか」できれば産科の救急の病院をチェックしておくと良いと思います[できれば、ではなく「必ずチェック」。かつ海外で産科にかかると莫大な費用を請求されるということも言っておかないとアンフェア]。
他にも事前に調べておくと良いことは「トイレ事情」。お手洗いを我慢するとお腹が張りやすくなることもあるので、注意してください。
食事の事情も調べておくと安心かもしれません。

・飛行機の中で注意する事

長時間のフライトになる場合は、車移動と同じで、むくみや冷えなどに気をつけて、腰当てやひざかけの利用や、血栓ができやすくなりますので足先の運動など工夫してみてくださいね。可能であれば、長距離の場合はスペースにゆとりのあるビジネスクラスなども、お勧めです。
また、気圧の変化で腸内のガスが膨らんでお腹が張りやすくなることもあるので、炭酸飲料はやめた方が良いとも言われています。
(以下略)

ええっと、上記付記した突っ込み以外で。まず
 安定期
というのは、一般に誤解されている
 赤ちゃんを流産・早産しない「安心な時期」
という意味ではなく、
 胎児と母体を繫ぐ胎盤の血管が完成する時期
だということを、敬愛する産婦人科医のsuzan先生が以前から口を酸っぱくして強調されている。つまりは
 胎内の赤ちゃんに酸素や栄養を供給し、赤ちゃんから出る余計なものを排出する「通路」が完成する
わけで
 安定期=赤ちゃんが育っていく環境が整った時期
というだけのことだ。
 旅行や移動に適した時期という意味は全くない
のだ。

そのことを
 上記の「助産師さん」も誤解している
のが痛い。てか
 その程度の認識で「マタ旅のアドバイス」をしている
ってことで、非常に危うい。

更に
 助産師の方が、産科医より「お産のことを知っている」風なアドバイス
もある。赤字にした
 事前にかかりつけ医に相談してみると良いかもしれません。
って、
 旅行に行く前に、必ず事前にかかりつけ医に相談するのが原則
だろう。

そう、
 助産師が母子ともに危険に陥るお産を最後まで取ることはほとんどない
わけで、
 旅行へ行って何かあっても、助言した助産師には責任はない
って気楽なアドバイスですな。

久々に凄いサイトを見た。

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2012-03-31

「医学史」は片手間の学問か

日本では
 科学史や医学史
というのは、大学内でもメインストリームではなく、片隅に追いやられている印象がある。
医学史研究者は、時々プロパーの歴史研究者に
 医学史研究なんて年寄の医者の道楽
などという揶揄をされたり、胡散臭い目で見られることがある。でも、それは本当なのか。

敬愛する医学史・科学史研究者のblogを二つ紹介する。
慶應の鈴木晃仁さんの
 身体・病気・医療の社会史の研究者による研究日誌
東京外大PDの若い科学史研究者、坂本邦暢さんの
 オシテオサレテ

少なくとも、このお二人がやっていることは
 片手間の学問
ではない。欧米では科学史研究には長い伝統があり、かつ学問的地位が高く、このお二人のdisciplineもそれに基づいている。知人の科学史研究者は、ハーバード大学の出身だが、
 科学史では、激しい議論が出て当たり前
だという話をこのあいだ聞いたばかりだ。日本だと
 発表者の学力・人格を疑うような質問
は、学会では控えられる傾向があるが、その手の厳しい質問が国際的な科学史関連の学会では珍しくない、とのことだった。
 専門家が時間を割いて出席しているのに、その貴重な時間をムダにするような「発表」は糾弾されて然るべき
ということだろう。

原発の問題一つを取り上げるにしても、
 成熟した科学史の観点からの議論
というのがほとんどなかった日本では起きるべくして起きた部分がある。欧米では科学史研究者は、アカデミックな世界だけでなく
 報道・出版の分野
にもたくさんいて、何か科学や技術に関した問題が起きた際には、専門家としてその問題を取り上げ、普通の人に、科学的に誤りなく、的確かつやさしく説明できるシステムができあがっている。
日本では
 文系出身で、なんの科学的思考や叙述の訓練も受けてない、ズブの素人の「自社の記者」が原発記事を書いたりしている
のとは大違いだ。
最近は欧米は、新聞記者のクビを切っているから、以前よりはこうした
 すぐ科学関連の専門記事が書ける人材
を、社内に置いているとは限らないが、社外には、すぐ連絡できて、確実かつ適切な記事を書くことの出来る筆者がいる。もちろん彼らは
 科学史関連の博士号や修士号を持っている筆者
だ。

なお、鈴木晃仁さんが、年末に慶應日吉キャンパスで開かれる
 アジア医学史学会演題募集
を呼びかけている。
 発表は英語
だ。国内で英語で医学史の研究発表が出来るチャンスなので、特に若い研究者には積極的に参加して欲しい。

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2012-02-24

「みなさまの受信料」でお薬三昧? NHK職員 ハワイで麻薬所持の疑いで身柄拘束→東京の自宅から麻薬見つかる→追記あり

今度は
 ハワイで身柄拘束
だってよ。
TBSより。


麻薬所持の疑い、NHK職員逮捕へ

NHK職員を麻薬取締法違反の疑いで警視庁が逮捕の方針です。

 このNHK職員は編成局ソフト開発センターの46歳のディレクターで、今月、ハワイのホノルルに入国しようとしたところ、違法薬物を所持していたとして現地の当局に身柄拘束されたということです。この男は、東京の自宅に麻薬を隠し持っていた疑いですでに警視庁が捜査を進めています。
 警視庁は24日夜、ハワイに捜査員を派遣するとともに、男が帰国し次第、麻薬取締法違反の疑いで逮捕する方針です。ディレクターの身柄拘束についてNHKは、「現在、事実確認中」とコメントしています。(24日16:43)

あ〜あ。
 アメリカで薬物所持で身柄拘束
って、ヘタすると二度とアメリカ行けないんじゃないの。

ま、
 持って入った
んだったら、
 自宅にも隠し持ってるだろう
とガサ入りますがね。

NHKの薬物汚染、一体どこまで広がっていくのやら。
1人捕まったって事は、それだけじゃなかろう。NHKの場所も
 ナイスすぎる渋谷
だからな。

で、いろいろ疑問。この
 薬物所持が本当
だったとしてだ、
1. 2月末って、リフレッシュ休暇で行ったのか?
2. ハワイに一人でいく人はあんまりいないし、テレビ屋だったら、最低でもカップルだろう。家族と行ったのか? 家族で行くのにお薬所持とはややおかしな話。
3. 家族じゃないとすると、誰とお薬込でハワイに行ったの?
って辺り。

続き。(18:09)
時事の続報。


NHKディレクター宅に麻薬=ハワイに渡航、捜査員派遣-警視庁

 警視庁によると、NHK編成局のディレクターの男(46)の東京都内にある自宅から麻薬が見つかった。男はハワイに渡っており、警視庁は24日、現地に捜査員を派遣する方針を固めた。(2012/02/24-17:39)

あ〜、現物が出ちゃったんなら、完全アウトでしょう。よほどなんかマズイことがあって、嵌められたとかいうんでない限り。まだNHKトップにはなにも出てない。

さらに続き。(18:18)
共同より。


NHK職員、ハワイで身柄拘束 違法薬物所持容疑

 NHKは24日、米国に入国する際に違法な薬物を所持していたとして編成局ソフト開発センター所属の男性ディレクター(46)がハワイで身柄を拘束されたと発表した。
 NHKによると、ディレクターは10日以降欠勤していた。海外に出掛ける際に必要な届け出もしておらず、渡航理由は不明という。上司と警察官が自宅を調べたが、ディレクターの姿はなかったという。

 NHK広報部は「事実関係について確認をしている」としている。

2012/02/24 18:11

あれあれあれあれあれ〜?
 無断欠勤でお薬持ってハワイへGO!
だったってこと〜?
いろいろ拙そうな香りがぷんぷんしてるんですが、大丈夫じゃないぜ、たぶん。

更に更に続き。(18:25)6時のニュースでやったってさ。うちでは地上波が入らないから、画像は拾いモノ。


NHK職員 ハワイで身柄拘束

2月24日 18時8分

NHK編成局のディレクターが違法な薬物を持っていたとして、ハワイで身柄を拘束されました。
このディレクターは東京の自宅に違法な薬物を持っていた疑いもあり、警視庁はハワイに捜査員を派遣して身柄の引き渡しを受け、取り調べることにしています。
この職員はNHK編成局ソフト開発センターの46歳の男のディレクターで、Nhkdd4
今月、ハワイの空港で違法な薬物を持っていたとして身柄を拘束されました。
Nhkdd3
ディレクターは今月10日に勤務したあと、連絡が取れなくなり、Nhkdd2届け出を受けた警視庁が15日に都内の自宅を調べたところ、薬物のようなものが見つかったということです。
警視庁はハワイに捜査員を派遣して身柄の引き渡しを受け、麻薬取締法違反の疑いで取り調べることにしています。
NHKは「職員が薬物事件で身柄を拘束されたことは誠に遺憾です。Nhkdd1捜査に協力するとともに事実関係の確認を急ぎ、厳正に対処します」としています。

だってさ。
なんかいろいろ
 ヤバそうな話
なんですが。

一番よろしくないのは
 「みなさまの受信料」が薬物の原資になってる
ってことで、その金は当然
 ブラックなところへ流れて行ってる
って話。

でもって、NHKの不倶戴天の敵、朝日。(18:41)


NHKディレクター、麻薬所持容疑 ハワイで身柄拘束

 NHK編成局ソフト開発センターのディレクターの男(46)が米ハワイのホノルル空港で、違法薬物を所持した疑いで現地当局に身柄を拘束されていることが24日わかった。この男の東京都内の自宅からは麻薬が見つかっており、警視庁は同日夜、麻薬取締法違反(所持)容疑で捜査員をハワイへ派遣する。
 渋谷署とNHKによると、男は10日に出勤した後、NHK側と連絡がとれなくなった。15日、上司と渋谷署員が男の自宅に入ったところ、男の姿はなく、室内から麻薬が見つかったという。
 NHKによると、私用で海外に行く場合も届け出が必要だが、ハワイへの渡航について男から事前の届け出はなかった。男は、海外制作のドキュメンタリーの日本語版の制作などを担当。持病があり、仕事を休みがちだったという。

 持病があって、仕事を休みがち
って、
 薬物所持で身柄拘束、自宅から麻薬
と何か関係あるのか、朝日。
 麻薬常用しなくちゃいけないくらいの癌末期
だったら、そもそもハワイに行かんだろう。

追記(2/25 12:20)
わし先生と麻酔科医先生から貴重なコメントを頂いたので再掲する。
こちらはわし先生。


いや、がんに伴う痛みをモルヒネ系鎮痛剤で治め、今生の思い出にハワイへ、というのはありえる線です。痛みさえ治まれば海外旅行くらいできる、という程度のがんの患者さんは少なからずおいでです。

ま、そんなケースではなさげですが。

こちらは麻酔科医先生。


医療用麻薬をおつかいの患者さんでもちゃんと届け出をだせば、医療用麻薬をもって出入国が可能です。
http://www.mhlw.go.jp/bunya/iyakuhin/yakubuturanyou/dl/iryo_tekisei_guide-13.pdf
でもあきらかにそういうケースじゃなさそうですね。

わし先生、麻酔科医先生、コメントをありがとうございます。
なるほど
 鎮痛目的で医療用麻薬を使用中であれば、届けを出すことで出入国は可能
だけど、
 今回のケースは、どう考えてもそうじゃなさそう
ですね。


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2012-02-17

NHK クロ現「産みたいのに産めない ~卵子老化の衝撃~」@2/14放映 卵子老化も問題だけど、本当に問題なのは「育てる側の体力が落ちること」

まだ韓国にいるとき、NHKの国際放送でクロ現が始まった。それがこの
 「産みたいのに産めない ~卵子老化の衝撃~」
だった。番組内容。


「卵子は老化する。35歳を超えると妊娠が難しくなる」。医師の言葉に、不妊クリニックのセミナーに集まった夫婦たちに動揺が走る。今や、不妊治療・検査を行ったことのある夫婦は、6組に1組。女性の社会進出につれ晩婚化が進み、35歳を過ぎて不妊治療を始め、初めて「卵子の老化」を知る人が増えている。平均寿命が80歳を超え、40代の“モテ期”や“美魔女”など、老いすらもコントロールできるようになったかに見える現代。しかし、今も老いを克服できないのが、ヒトの卵子だ。こうした中、若いうちに卵子を凍結し、いつか出産をという未婚女性も現れ、医療現場では、卵子の老化を「止める」研究が進む。しかし、卵子の時を止めれば、問題は解決されるのか?これまで知られてこなかった卵子の老化と、女性達を取り巻く現実を通して、「適齢期に産める社会」に必要なものは何か考える。

出演者
杉浦 真弓さん(名古屋市立大学大学院医学研究科教授)


てか
 卵子老化の衝撃
って何だよ、1976年頃に朝日新聞科学欄で生殖医療についての連載をやっていて、それで
 卵子老化と不妊について
は、読んだぞ。今から36年前から
 知ろうと思えば、いつでも知ることが出来た情報
であり、たぶん、この
 卵子老化の衝撃
は、
 NHKに多数存在している「高齢独身女性」もしくは「高齢未出産女性」の「受けた衝撃」
というのが本当のところだろうと思う。てか
 NHKの職員は「男女とも自分は年を取らない」と勘違いしている手合いが多い
というのが偽らざる印象だ。
 地位や金さえあれば「生物学的な時計は無視できる」と信じていた
んじゃないのか。
NHKは
 女性に優しい職場
である。大学時代の同級生がNHKで働いているのだが、40代半ばで二人目の子どもを妊娠、切迫早産となり、長期休職して出産、復職しようとしたら、赤ちゃんが重い病気であることが判明して、それからは闘病を支える日々が続いた。残念ながら、手を尽くしたけれども、赤ちゃんは助からなかった。
その後同級生は復職している。かなり責任のある地位でも、職員が出産・育児するためには休業して、出産・育児に専念できるようできるよう、取りはからってくれるのがNHKである。

NHKは、もともと女性保護の手厚い職場である上、職業柄、中には
 いつまでも若い、自分は不可能を可能にする特権的な女、まだ子どもはいないけど、閉経するまではいつでも出産OK
と勘違いする人間がいてもおかしくない。

当然、番組の取材対象は、
 35歳以降、卵子の老化で妊娠しにくくなることを「知らなかった女性」に焦点が当たる
んだけど、それって
 本当に「そういう、今時情報に疎い人ばかり選んだ」
んじゃないかと疑っている。
 人間は生物
だというのは、厳然たる事実だ。
 人間の死亡率が100%
というのもそうだ。誰しもいつかは死ぬ。

この世にひとたび生まれ出たものは、否応なしに、その最期、つまり死に向かって進まざるを得ない。
死ぬまでに、
 生物学的な成果、すなわち子どもをこの世に残すことが出来るかどうか
というのは、あらゆる生物の課題であり、
 すべての同種の動物が子孫を残せるわけではない
ことも、これまた生物学的事実だ。人間だけが例外というわけにはいかない。秋になると、鮭が群れをなして生まれた川を遡り、多数のオス達が血みどろになって一匹のメスを争うのも、この
 自分の遺伝子を残せるかという課題をいかに解決するか
という物語の一コマに過ぎない。産卵を終えると、彼らの一生は終わる。川は死んだ鮭で溢れる。

進化した生物である人間は、その進化の過程で、いろいろなものを犠牲にしてきている。直立歩行が、
 難産
を生じやすくしているのもその一つである。
一方で、現代日本が
 女性が子どもを産みやすい社会でない
ことも現実である。いくらキャリアを積もうとしても、社会人であれば、20代半ばの、
 生物としての人間がもっとも妊娠出産に適している時期をみすみす妊娠・出産・育児で棒に振る
ことは、キャリア人生が早期に終了してしまうことを意味する。これが、大学院生で、親が元気であれば、まだ25歳前後に配偶者を得て、子どもを産み育てるために、1-3年の「休学期間」を作ることも可能かも知れないのだが、残念ながら、昨今のアカデミック市場の冷え込み振りは
 女子院生が出産するような余裕
を与えない。むしろ
 それなら、学問を続けなくてもいいでしょう
と引導を渡される嫌いすらある。そもそも
 配偶者がすでにいる女性研究者が、常勤職に就くのは、独身の女性研究者よりは難しい
傾向があると常々感じている。
 ダンナがいるなら、常勤じゃなくてもいいじゃん
というのが、世の傾向だ。男性社会であるアカデミックの世界では、
 妻を働かせて、食わせてもらった男性研究者の話題
には事欠かないのだが、
 夫がいる女性研究者の就職
については、冷たい。

そんなこんなで、あるいは生活のために、あるいは目標のために、
 25歳でなんて子どもを産めなかった女性達
がいるのは確かだ。いざ、生活が安定し、研究者なら常勤職を得て、配偶者を見つけて結婚すると
 高齢初産
ということになる。
ちょうど、周囲がベビーブームで、同じ研究班の3人が3人とも子どもを授かったのだけれども、いずれも、配偶者はこの高齢初産になったかなる直前くらいの年齢であり、30歳はすでに超えている。

30歳を過ぎると、何が問題かと言えば
 子育ての体力が著しく低下する
ことである。仕事をしている女性ならば、30歳前後で、がくんと体力が落ちて、無理が利かなくなる瞬間を知っている。仕事なら、自分一人で調節すればまだなんとかなる。
しかし、子育ては
 子どもが相手
である。子どもはお腹にいたとはいえ、もっとも近しい他人であり、決して親の思い通りにはならない。もちろん、中には、周囲に
 この子は親助けやなあ
と感心されるような、手のかからない子どももいるとはいえ、それは例外。生まれて2ヶ月は2時間、3時間おきに起きて授乳しなければならない。育ち具合によっては、夜泣きが酷かったり、夜の授乳間隔がなかなか短くならなかったりもする。保育園に預けると、感染症をもらってきて熱を出し、家で看病をしなくてはならなくなる。
 自分の都合さえつけばなんとかなった「オトナだけの生活」
とは違った向き合い方を迫られるのだ。

子どもの誕生は決してゴールではない。
遅くに子どもを授かると、そこをうっかり忘れがちになるが
 誕生からが子どもの人生の始まり
なのである。子どもが独り立ちできるまで、責任をもって育てられるか。親の「理想」と子どもの現実が齟齬したとき、親が、子どもに譲ることができるのか。それとも
 世間体
を気にして、できもしないことを子どもに押しつけるのか。
高齢の親たちは、それまで
 自分たちが割に思い通りに過ごしてきた過去が長かった
ので、つい、そのことを考えないのだけれども、実は
 高齢の親の問題
はそこにある。比較的若く子どもをもった夫婦の方が、まだ
 子どもに譲ることできる
ことがあるのは、長年の習慣ができあがってしまってからだと、それを変えていくのには相当な努力が必要だからだ。それに
 若い内は体力がある
から、多少の無理は利く。30歳を過ぎ、だんだんに無理の利かなくなっているところへ
 すべての時間に闖入してくる「子ども」に適合できない
場合、さまざまな悲劇が起こることもあるのだ。

高齢出産の問題は実は
 その後の子育てのフォロー
にある。もう、実の親は年老いすぎて、孫の世話は出来ない。場合によっては、親の介護と、子どもの世話と、両方をしなくてはならないのだ。

できるならば、
 子どもの両親以外に子どものケアが出来る大人が何人かいる状態
でないと、年齢が上になればなるほど、高齢初産の子育てはかなり辛くなるだろう。
もちろん、ここまでの話は
 子どもが健康
であったときの話で、子どもが先天的・後天的に障碍をもったり、重い病気になったりすれば、さらにしんどい話になっていく。

不妊治療でありがちなのは、
 努力したし、お金もかけたんだから、「それに見合う立派な子どもが生まれる」
という間違った考え方をする人達が出てくることだ。
 子どもは、生まれるまでにかけたお金の多寡とはまったく関係なく生まれる
のであり、どんな子どもであっても引き受ける覚悟がなければ、これまた辛い話になっていく。

そうした「辛い話」はクロ現ではスルーしていたけれども
 生まれた後、どう育てていくのか
が一番問題なのだ。

まあ、たぶん
 NHK職員の俸給だと、高価な不妊治療を何度も受けられ、生まれてからは、ベビーシッターを個人的に雇える程度の余裕
はあるから、そこまで気が回らないんだろうね。

取材PDが誰だか知りたいよ。

あと、どういう事情だったかはわからないけれど結果的に子供を持たなかった国谷さんに、この話題をやらせたのは、ちょっとね〜。国谷さんには、しんどい番組だったんじゃないのかな。

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2012-02-07

フラグを立ててどうする 石原伸晃自民党幹事長「寝たきりの胃瘻患者はエイリアンみたい」発言(その2)「尊厳重視」と釈明

釈明は当然だと思うけど、そもそも
 言葉の選択にデリカシーが欠如している
ってのが、問題の根本にある。
 石原新党の最終目標は「ノブテル総理誕生」
とかいう話もあるそうだが、まあ、これだけ
 肝心な時に、一番まずい表現を選べる才能を持った父子
も希有で、
 石原総理誕生
は、父子どっちにしても、勘弁して欲しい。

NHKより。


“胃ろう発言”尊厳重視からと釈明

2月7日 20時38分

自民党の石原幹事長は記者会見で、口から食べることができずチューブで胃に栄養を送る「胃ろう」を受けている患者の様子を「エイリアン」に例えたみずからの発言について、「しっかりとセンテンスを見ていただきたい」と述べ、人間の尊厳を重んじる観点からの発言だったと釈明しました。
自民党の石原幹事長は、6日のBS朝日の番組で、「胃ろう」を受けている患者の様子を視察した際の感想として、「意識が全くない人に管を入れて生かしている。何十人も寝ている部屋を見せてもらったとき、何を思ったかというと、『エイリアン』だ」と述べました。
この発言に閣僚や野党の一部から批判が出ていることについて、石原幹事長は7日の記者会見で、「そんなダイレクトな言い方はしていないと思う。間違いだ。しっかりとセンテンスを見ていただきたい」と述べました。
そのうえで石原氏は「私は人間の尊厳を重んじていかなければならないということを絶えず言っていて、私自身も『胃ろう』のようなことは行わないと、夫婦の間で決めている」と述べ、人間の尊厳を重んじる観点からの発言だったと釈明しました。
「胃ろう」を巡っては、回復の見込みがない認知症の終末期の患者にも行うかどうか、学会などで議論が行われています。

医療費削減や終末期医療の延命措置について、きちんと議論したいんだったら、もっと慎重に言葉を選ばないとダメじゃん。
しかし、これが
 50を過ぎたオトナで、元与党だった自民党の現幹事長の発言
なのだから、いろんな意味で恐いぜ。

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