2012-05-28

吉田秀和逝く NHK FM「名曲のたのしみ」はあと2回は放送されるらしい

吉田秀和が亡くなった。合掌。
ここはNHKから。


音楽評論家の吉田秀和さん死去
5月27日

クラシック音楽をはじめ美術や文学など幅広い分野で、多くの優れた評論を手がけた評論家で文化勲章受章者の吉田秀和さんが、今月22日に急性心不全のため、神奈川県内の自宅で亡くなっていたことが分かりました。
98歳でした。
吉田さんは、大正2年に東京で生まれ、当時の東京帝国大学の文学部を卒業後、戦後まもなく音楽専門誌に連載したモーツァルトの評論で注目を集めました。
クラシック音楽の豊富な知識に基づいた独自の評論を次々に発表して、日本に音楽評論の分野を確立したほか、美術や文学など幅広いジャンルで多くの優れた評論を残しました。
また、昭和23年に、現在の桐朋学園音楽部門の前身に当たる「子供のための音楽教室」の創設にかかわったほか、茨城県の水戸芸術館の館長を務めるなど、音楽教育や文化の発展にも力を尽くし、平成18年に文化勲章を受章しました。
吉田さんは、90歳をすぎても精力的に執筆活動を続け、最近も特に体調に問題はなかったということです。

小澤さん“本当の恩人”
世界的な指揮者の小澤征爾さんは、吉田秀和さんらが東京で開いた「子供のための音楽教室」の第1期生で、吉田さんが亡くなったことについて、「とてもショックです。吉田さんが創設した音楽教室がなければいまの自分は存在せず、本当の恩人です」と話しています。
小澤さんは「戦後まもない時期に、クラシック音楽の教育システムを作り上げたことは、いまの日本にとってかけがえのない功績だったと思います」と話し、「吉田さんの遺志を受け継いでこれからもよりよい音楽作りに取り組んでいきたい」と述べていました。
また、吉田さんが館長を務める水戸芸術館の運営団体の理事長で、ファッションデザイナーの森英恵さんは「吉田秀和先生はアーティストにとって宝石のような存在でした。音楽はもちろん、そのほかのファッションなどの文化もよく理解してくださった、ハンサムな国際人でした。大きな存在で、日本の宝物を失ったような感じです」とコメントしています。

吉田秀和は、わたしの子どもの頃にはすでに
 おじいさんの範疇
だったわけで、先日、久しぶりに
 NHK FMの「名曲のたのしみ」
を聞いたら、咳がひどくて辛そうで、大丈夫かな、と思っていたところ、昨日の訃報に接した。
NHK FM「名曲のたのしみ」は、NHKのサイトによると
 あと2回
は放送される。まずは5/31放送分(再放送)。


名曲のたのしみ  -私の試聴室-
チャンネル [FM]
2012年5月31日(木) 午前10:00~午前11:00(60分)
ジャンル 音楽>クラシック・オペラ
趣味/教育>音楽・美術・工芸

番組内容
                          吉田秀和
 - 私の試聴室 -                    
                              
「交響曲 第1番 ニ長調 D.82」    シューベルト作曲
                      (26分22秒)
          (管弦楽)チューリヒ・トーンハレ管弦楽団
               (指揮)デイヴィッド・ジンマン
                <ソニー SICC1452>              「交響曲 第2番 変ロ長調 D.125から         
             第1、2、4楽章」シューベルト作曲
                      (29分03秒)
          (管弦楽)チューリヒ・トーンハレ管弦楽団
               (指揮)デイヴィッド・ジンマン
                <ソニー SICC1452>

それと6/2放送分。


名曲のたのしみ  -ラフマニノフ その音楽と生涯-(23)
チャンネル [FM]
2012年6月2日(土) 午後9:00~午後10:00(60分)
ジャンル 音楽>クラシック・オペラ
趣味/教育>音楽・美術・工芸
番組内容
                          吉田秀和
 - ラフマニノフ その音楽と生涯 -(23)       
                              
「ピアノ協奏曲 第4番 ト短調 作品40」 ラフマニノフ作曲
                      (24分54秒)
            (ピアノ)レイフ・オヴェ・アンスネス
                 (管弦楽)ロンドン交響楽団
               (指揮)アントニオ・パッパーノ
              <EMI TOCE-90168>
                              
「ピアノ協奏曲 第4番 ト短調 作品40」 ラフマニノフ作曲
                      (24分30秒)
    (ピアノ)アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ
             (管弦楽)フィルハーモニア管弦楽団
                (指揮)エットーレ・グラチス
               <EMI TOCE-3185>
                              
「ピアノ協奏曲 第4番 ト短調 作品40から        
              第2楽章の一部」ラフマニノフ作曲
                       (2分30秒)
              (ピアノ)セルゲイ・ラフマニノフ
             (管弦楽)フィラデルフィア管弦楽団
               (指揮)ユージン・オーマンディ
           <BMGビクター BVCC-5114>

結局、ラフマニノフで終わっちゃうのね。
「名曲のたのしみ」というと
 オープニングの音楽なし、いきなり「名曲のたのしみ、吉田秀和」の吉田秀和本人のタイトルコールで始まる名物番組
で、初めて聞いたときは面食らった。

NHKには映像もあるので、その内、追悼で放映するかも。
番組として直近のものは2007年7月1日放映の
ETV特集 言葉で奏でる音楽〜吉田秀和の軌跡〜

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2012-05-23

Googleトップは弾けるアナログシンセ ロバート・モーグ生誕78周年記念@5/23

twitterでataru_mixさんが


https://twitter.com/ataru_mix/status/204952092987764737
ataru_mix: おい、このトップ絵、弾けるぞ!! RT @maffyn: モーグ生誕78周年でGoogleトップがw

とつぶやいてたので、早速googleトップに行くとそこには、
Morg
演奏可能な、ミニモーグが置いてあるじゃん!
たぶん、演奏が録音できるんだろうと思うけど、まだそこまで手を付けてない。

というわけで、今日一日、googleトップのモーグでお楽しみ下さい。(00:24)

続き。(00:47)
heibonshatodayさんが解析を。


https://twitter.com/heibonshatoday/status/204961238281764864
heibonshatoday: 今日のhttps://www.google.co.jp/英数の数字キーで鍵盤弾きながら、マウスかタッチパネルでピッチやらツマミがいじれるのか…いや、鍵盤弾けないけど面白い。

ataru_mixさんも。


https://twitter.com/ataru_mix/status/204961765145059328
ataru_mix: ええええ、このGoogleのMoog、数字キー同時押し下げで和音出てないか?

ということらしいですよ!!!(うちのMacBook Air+Safariだと数字キーに連動してないっぽい)→guri先生のご教示により
 キーボードをUSに変更
すると、数字キーと連動。

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2012-05-06

コンサートピアニストの宿命 弾きにくいピアノをどう弾くか Daniil Trifonov in Nara @5/6 秋篠音楽堂

Daniil Trifonovは龍神に歓迎されたのか、奈良の朝は雨だった。
朝の散歩には行けたのだろうか。

近鉄大和西大寺駅から歩いて2分、奈良ファミリーの5階に今日の会場
 秋篠音楽堂
がある。
 普段は、ピアノの発表会等でも使用されるのと同じスタンウェイ
をTrifonovが弾くことになりそうだ。

開演10分前に秋篠音楽堂に到着。聴衆の年齢層は、
 ピアノを習い始めた学齢前の子どもからご高齢の方
までと幅広い。前から3列目のTrifonovのよく見える場所に着席。最前列かぶりつきがなぜか3席あいている。
プログラムは以下の通り。


シューベルト/リスト:「12の歌」より “春のおもい”Schubert-Lisz, Fruhlingsglaube
シューベルト/リスト:「白鳥の歌」より “都会”Schubert-Lisz, Die Stadt
シューベルト:ピアノ・ソナタ 第21番 変ロ長調 作品960 Schubert, Piano Sonata in B-flat major, D. 960
(休憩)
ドビュッシー:映像 第1集 Debussy, Images I
  水に映る影 Reflets dans l'eau
  ラモーをたたえて Hommage à Rameau
  運動 Mouvement
ショパン:12の練習曲 作品10 Chopin, Etudes, Op.10

まずは、昨年の紀尾井ホールでも演奏した「春のおもい」を挨拶代わりに流麗に弾く。Trifonovを初めて聞く人には、優れた導入になる。
その次の
 Die Stadt
は、20世紀初頭の都会を表現しているように聞こえた。シューベルトが亡くなったのは1828年だけれども、都会の疎外が旋律から立ち昇る。
次が大曲の
 Schubert, Sonata in B-flat major, D. 960
なのだけど、第一楽章からピアノとの格闘が始まる。秋篠音楽堂のスタンウェイは
 中音域が「鳴らない」
のである。Trifonovの技術をもってしても、ぞっとするほど平板な音しか出ないのだ。
4/23のサントリーホールでは
 ショパンコンクールと同じという噂のFazioli
を特別に持ち込み、ショパンコンクールでも調律を手がけた日本人調律師が丹念に
 Trifonov向け調律
をしたピアノを、軽々と弾きこなしていたのだが、恐らく秋篠音楽堂のピアノは、ほとんど練習時間も取れなかっただろうし、調律師ともコミュニケーションが十分ではなかったのではないか。Trifonovの好む羽根のように軽いタッチとは明らかに異質のタッチに調律されたピアノで、
 自分の音を出す
のが、今日のTrifonovの課題の一つとなったのだ。
いや、どうするのよ、Trifonov。煌めく高音部の弱音の美しさは紛う事なきTrifonovの音なのだけれども、中音部の音色の凡庸さは
 ピアノが悪い
としかいいようがない。しかし、Trifonovは
 音楽家はどのような条件でも自分の演奏をする
ことをテーゼとしている人物だ。これは、あの悲惨としかいいようのないオケを相手に、チャイコフスキーコンクールでショパンのピアノ協奏曲を弾いた時の発言で、それは今も変わってないだろう。はらはらする思いで第一楽章を聞いていた。
そして
 Trifonovが常に最も得意とする緩徐楽章
が始まる。手元のプログラムには
 シューベルトの最も美しい緩徐楽章
と記されているが、この弾きにくいピアノで、Trifonovは美しい旋律を彼の特長である美音でこれでもかと展開する。この辺りから、Trifonovの本領発揮だ。キレキレの演奏で最後までを弾き切った。鳴らない中音域なのだが、このピアノ、
 ある程度のフォルテで叩けば響く
のである。但し、そうなると、Trifonovの何よりの特長である高音部の美しさはいささか損なわれる。そのリスクを冒してでもTrifonovはピアノをねじ伏せる。
第四楽章では、
 虚空を見つめて、内なるSchubertと対話するTrifonov
の姿が見られた。Trifonovのファンならおなじみの光景である。Schubertとの対話はうまく行ったようで、狂気を孕んだ熱狂の内に曲は閉じられた。
前から3列目で、Trifonovの表情も指も足元もよく見えた。

休憩時間。他の会場では普通に入っていた
 調律が入らない
のである。Trifonovの意向なのか、会場の都合なのかは謎。

前半に空いてた席は、休憩終了時にはほぼ埋まっていた。最前列の3席にも若い女性3人が座る。
そして後半はドビュッシーから始まる。
休憩で調律しなかった、相性の今一なスタンウェイでTrifonovはどう弾くのか。

作戰は
 右手を強めに左手を軽く
だった。右手の旋律を前面に押し立て、左手を軽めに添える音作りである。

今年はドビュッシー生誕150周年に当たる。4/23のサントリーホールでは、当初予定されていたプログラムを変更して
 Debussy, Images I
を全曲弾くことにしたTrifonovが2週間前とはどう違う演奏をするのかが楽しみだった。サントリーホールでは、2曲目の
 Hommage à Rameau
がわかりにくかった印象があるのだけれども、今日はピアノが違うこともあるのか
 シンプルな演奏
になっていた。

さて、問題のChopin, Etudes Op.10。ショパンコンクールの時のように
 自分の思いに応えてくれる鍵盤
のピアノであればともかく、意に沿わない反応をするピアノで
 誰もが知っている作品を弾く
のは、難しい。しかも
 会場の雰囲気で演奏を変える
のがTrifonovである。今日のTrifonovは、手元のプログラムによれば
 クラシック音楽の奈良における司祭モード
らしい。会場には少なからぬ、ピアノを習っていると思われる
 ちいさいおともだち
が来ている。そのちいさいおともだちの耳に届くように、配慮してTrifonovは弾いているように聞こえた。但し、目の前のスタンウェイは、Trifonovの言うことを聞かない頑固者なので、時にTrifonovらしからぬミスタッチが零れる。
Etudes Op.10は、昨年のOp.25がそうであったように、
 全12曲がどのような有機的連関をもっているか
という観点で、Trifonovは弾く。多くのピアニストが
 個々の独立した曲
として弾くのとは異なる。誰もが知っている10-3の親しみやすいメロディーから、難曲の一つである10-4に移行するのを聞くのは実にスリリングだ。一呼吸置いて、10-3とは空気の色を変えると、一気呵成に10-4を弾く。美しく歌われる10-3から、指使いの厳しい10-4へ、矛盾なく、一つのまとまりをもった曲集として弾かれるのである。そして10-5は、Trifonovらしい、お茶目なタッチで演奏される。
ピアノとの相性の悪さは、10-8冒頭の大きなミスタッチで誰の耳にもはっきりした。がんばれ、Trifonov。
10-10、10-11と長調の曲が続く。10-10で安らかな夢のような世界を垣間見せ、10-11では、青春のはかなさを懐かしく、また苦く思いやる、夢から醒める直前のたゆたう気持ちを感じさせる。そして10-12は「革命」。Chopinの怒りが籠められているといわれるこの曲を、感情の奔流を表しながら凄いスピードで弾いていくのだ。

アンコールは3曲。
1. シューマン/リスト:献呈
 Schumann-Lisz, Widmung S.566 R.253
2. チャイコフスキー/少しショパン風に
 Tchaikovsky: Un poco di Chopin
3. ショパン/華麗なる大円舞曲
 Chopin: Grande Valse Brillante, Op.18
この3曲は昨年9月の紀尾井ホールでのプログラムおよびアンコールの内の3曲である。
昨年9月のリサイタルについては以下に。
 2011-09-09 Trifonovの幸せな夜@9/9 Daniil Trifonov Recital 紀尾井ホール
http://iori3.cocolog-nifty.com/tenkannichijo/2011/09/trifonov99-dani.html
いや〜、献呈をポップスのように弾いてましたよ、Trifonov。

コンサートピアニストにとっては
 世界中の会場でその場にあるピアノを弾く
のが宿命である。今日のように、必ずしも意に染まないタッチのピアノであっても、それを手懐けたり、ねじ伏せたりしながら、自分の音楽を作り上げるのが、コンサートピアニストに課せられた仕事の一つである。
これからもTrifonovは、世界中で、自分のタッチとは相性のよくないピアノを弾くことが何度もあるだろう。そうした時に、音楽を放棄せず、あきらめずに
 自分の出来る解決策を見いだしていく
のがTrifonovなのだ。

これからもTrifonovの旅は続く。旅に育てられながら、Trifonovは確実に音楽の階段を上っていく。
そして何より
 作曲家としての視点
が、彼の楽曲解釈のすばらしさを支えている。単なる演奏家ではなく、もう一段高い場所から、Trifonovは自らの演奏する曲を見ているのである。これが21歳の若者なのだから、彼の音楽の将来は、いかなるものになるのか。Trifonovとの年齢差を考えると、彼の音楽の変遷と完成を最後までは見届けられないことだけが残念だ。

終演後、
 CDもしくは本を買った人が参加できるサイン会
があった。CDを買い求め、家人はiPadにサインして貰った。Trifonovは一瞬
 え? iPadにサインしてもいいの???
という顔をしたのだが、いいんですよ、ええ。本当はMacBook Airにサインして貰いたかったんだけど、諸般の事情でパス。

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2012-05-03

朝からインターネットラジオでDaniil Trifonov@The Lyric Concert With Paul Herriott

Facebookをチェックしたら
 朝5時からDaniil TrifonovのLive
がある、という予告。覗いたのが4時半過ぎだったので、そのまま、インターネットラジオに接続。アイルランドのラジオ局が、ワルシャワでのコンサートを流してくれる。
http://www.rte.ie/lyricfm/concerts/1533635.html
Daniil Trifonovは
 Chopin: Piano Concerto No.2 in F minor
アンコールで
 Schubert-Liszt: Die Forelle
 Chopin: Etudes op.25-2, 25-12
を弾く。Chopinの故国での演奏ということもあり、聴衆には大受け。

Chopinのピアノ協奏曲2番は、Chopinへの敬意を欠かさない、ワルシャワでの演奏だけに、オケも丁寧(チャイコフスキー・コンクールの時のあのオケを思い出して欲しい)。それ以上に、最近
 暴走気味の演奏も時々あるTrifonovが一音一音実に的確かつ丁寧
に弾いている。Trifonovというと
 弱音の美音
が、ショパンコンクールの時からの特徴だが、更に磨きを掛けた
 しっかりとした芯のある音
が響く。演奏者によっては叙情に流されすぎる恐れなしとしないピアノ協奏曲2番を、Trifonovは、
 確実な技術と、丁寧な音作り
で、オケと音楽を組み立ててゆく。第一楽章は、構成のしっかりした音楽を目指し、夢見る第二楽章は、曲想に溺れず、美しい音色と的確なタッチでまとめ上げる。ポーランドの民族音楽的色彩が濃い第三楽章では、難所だらけのパッセージを軽々とこなすだけでなく、
 ポーランドの音
を出すことに努める。外国人がポーランドの音を出すのは、非常に難しいといわれているのだが、Trifonovは、それをやりのけている。
ややタッチに疲れが見えたのは、ヘ長調に転調したコーダからの最初の部分で、指が縺れるところが何カ所があったのだが、それ以外はほぼ完璧にピアノ協奏曲2番を弾きこなした。

アンコールの「ます」も相変わらずの素晴らしさ。ほれぼれするような音色で、ますの姿を浮かび上がらせる。
Etudesの25-2と25-12は、これが
 コンチェルトを演奏した後のアンコールか
と思うと、恐ろしいというか、愛すべき「ヘンタイ(褒め言葉です)」の面目躍如。25-12で締めくくる辺り、ワルシャワのファンへのサービスを忘れないところがすばらしい。

思いがけない早起きで、幸せな一時を過ごすことが出来た。
上記サイトでは、1週間ほどは、今朝の演奏が楽しめる模様。
 

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2012-04-15

Daniil Trifonov、Gergiev指揮のマリインスキー劇場管弦楽団とProkofievのピアノ協奏曲1番を弾く(これから)→無事終了

日本時間の4/16 0:00から
 ゲルギーが指揮して、TrifonovがProkofievのピアノ協奏曲1番を弾く
という
 イースターコンサート
が始まる。イースターとは、ロシア正教会の
 復活大祭(パハス)
で、今年は4/15。

こちらで登録すると、無料で視聴できる。
VALERY GERGIEV CONDUCTS PROKOFIEV – DANIIL TRIFONOV PERFORMS THE 1ST PIANO CONCERTO

で、Medici.tvに登録したら、ちょうど
 五嶋みどりのコンサート
をやっているところ。


五嶋みどり公式サイト スケジュール

2012年4月15日(日) 11時

国・都市 スペイン:バルセロナ
会場 L'Auditori
共演 ヴァシリー・ ペトレンコ (指揮)
バルセロナ交響楽団
曲目 ブラームス:ヴァイオリン協奏曲

というわけで、いまはTrifonovを待ちながら、五嶋みどりのブラームスのヴァイオリン協奏曲を聴いているところだ。

続き。(7:22)
イースターコンサートの会場の様子。
Ec5
天井の真ん中につり下げられているのは
 イースターエッグ
だ。
予定では0:00からだったのだが、ロシア時間は健在。0:00でもまだオケが会場に入っておらず、観客もまばら。Medici.tvのストリーミング放送は、バルセロナ交響楽団が
 Elgar, Variacions Enigma(エニグマ変奏曲)
をやっているのが続き、ひょっとしたら全曲聴けちゃうかも、と思ったくらい。
予定よりはやや遅くコンサートが始まる。今回のイースターコンサートは
 4人のピアニストがプロコフィエフの4つのピアノ協奏曲を弾く
上に、
 プロコフィエフのすべての交響曲(1-7番)を演奏
して、かつ
 バレエ音楽「ロミオとジュリエット」「シンデレラ」も演奏する
という
 プロコフィエフ記念企画
である。で、記念すべき開幕コンサートのピアニストがDaniil Trifonovって訳。
本日のプログラム。
 Symphony No. 1 in D major, Op. 25
 1. Allegro
 2. Larghetto
 3. Gavotta: Non troppo allegro
 4. Finale: Molto vivace

 Piano Concerto No. 1 in D-flat major, Op. 10
 1. Allegro brioso
 2. Andante assai
 3. Allegro scherzando
(休憩)
 Symphony No. 5 in B-flat major, Op. 100
 1. Andante
 2. Allegro marcato
 3. Adagio
 4. Allegro giocoso

交響曲1番とピアノ協奏曲1番はごく短い作品。ゲルギーは、相変わらず、打点のわかりにくい、手をひらひらさせる指揮なんだけど、これについて行けるマリインスキーの愉快な仲間達はエライ。
特に、第3楽章の入りなんて、見てても全然わからないのに、ゲルギーが上半身を傾けるや、きっちり入った。この辺りから、ゲルギーの真骨頂で、第3楽章の最後、テンポが緩くなっていかにも止まりそう、という感じになって終わったところで、間髪を入れず、第4楽章へ突入。Molto vivaceの軽快なテンポで、
 木管殺し
のフレーズが続く中、各パートがともかくがんばる。Piccoloの音が冴え渡る。
Trifonovが来る前に、ピアノを入れないといけないので、しばしの休憩。演奏開始前に
 携帯電話はお切り下さい
とアナウンスしていたのが、元の木阿弥。みんなヒマだから、ブラックベリーとかiPhoneとかをいじっている。
Trifonov目当てのお客さんは少なくない。ピアノ搬入の間にちょこちょこ会場に入ってきて、席がびっしりと埋まる。

さて、ようやくTrifonovが登場。まずは、満面ニコニコ顔で弾き始める。いかにも
 ここでピアノが弾けて幸せ
といった、喜びに溢れる演奏。それからは、「プロコフィエフとの会話もしくは交信」がうまく行ったと見えて、音楽に没入する。
Ec1
驚くべき速さで打鍵するTrifonov。相変わらず猫背で弾くのだが、音の美しさは変わらない。
Ec2
慎重な面持ちなのだが、弱音の美音は健在。よく響く。
Ec3
第2楽章ではこんな笑顔で弾いていた箇所も。
Ec4
曲の終わりに近づくにつれ、Trifonovには「何か」が憑依し、憑かれたように鍵盤を白く細く勁い指が駆け回る。
相変わらず、とんでもないぜ、Trifonov。

アンコールは、
 Modest Mussorgsky "Hopak" from "Sorochintsy Fair"
だと思う。いつものように
 自由すぎるテンポ
で弾いて、喝采を浴びていた。

今後のスケジュール。

GERGIEV, TORADZE: PROKOFIEV
MOSCOW EASTER FESTIVAL - GERGIEV
2012年4月17日0:00:00

GERGIEV, VOLODIN: PROKOFIEV
MOSCOW EASTER FESTIVAL - GERGIEV
2012年4月25日0:00:00
 

GERGIEV, BABAYAN: PROKOFIEV
MOSCOW EASTER FESTIVAL - GERGIEV
2012年4月26日0:00:00

そう。4/26 0:00から
 Trifonovの先生であるBabayanとゲルギーが共演する。
のだ。曲目は、
 Symphony No. 7 in C-sharp minor, Op. 131
 1. Moderato
 2. Allegretto — Allegro
 3. Andante espressivo
 4. Vivace — Moderato marcato

 Piano Concerto No. 5 in G major, Op. 55
 1. Allegro con brio
 2. Moderato ben accentuato
 3. Toccata: Allegro con fuoco
 4. Larghetto

 Symphony No. 6 in E-flat minor, Op. 111
 1. Allegro moderato
 2. Largo
 3. Vivace
の3曲。ちょっと楽しみ。
それと、Volodinとの共演の夜には
 Egyptian Nights, Symphonic Suite, Op. 61
が最後の曲に選ばれているのだが、演奏されることがあまりない珍しい曲だとのこと。

おまけ。Trifonov/ゲルギーの紹介ページに謎の自動翻訳が。
まだ髪がふさふさしている1998年のゲルギーの写真の下に謎の文字列が見える。
Ger98
ピーター臀部
って何?

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2012-03-20

京都市営地下鉄東西線の発車楽曲を京都市交通局が公開している件

さすが京都、というべきなのか、
 京都市営地下鉄東西線の発車時に流れる琴の楽曲

 京都市交通局が地下鉄案内サイトで公開
している。


東西線の発車楽曲

地下鉄東西線は行先別に構内に流れる発車音が異なります。

名前 発車音が流れる行先 説明 楽曲データ
(以下略)

で、上記から、楽曲データ以外を抜き出すと、こんな感じ。


古都の朝靄(ことのあさもや)
各駅共通 上り醍醐・六地蔵行き
とばりのように京の町並みに降りてくる朝靄の印象がモチーフになっています。

醍醐寺の鶯(だいごじのうぐいす)
各駅共通 下り二条行き
醍醐駅の近くにある醍醐寺の梢にとまる鶯をイメージしました。

春開き(はるびらき)
御陵駅 京阪京津線京都市役所前行き
京都の穏やかな春の雰囲気を水琴窟の音をベースに仕上げました。

詩仙堂猪脅し(しせんどうししおどし)
御陵駅 京阪京津線浜大津行き
古都の雅やかな情景を想起させる旋律に,ししおどしの音が強烈なインパクトを与えています。

だってさ。
実際の楽曲は、上記サイトでご確認を。

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2012-02-04

Daniil Trifonov Piano Recital in Nara@5/6 15:00- チケット予約開始

というわけで、Daniil Trifonovの奈良ピアノリサイタルのチケットは
 本日10:00〜 0742-35-7070 秋篠音楽堂運営協議会(631-8511 奈良市西大寺東町2-4-1
ならファミリー6階)予約開始(営業終了時間は18:00)
だ。
 座席指定で前売り券は4000円(当日 4500円)
会場の座席表はこちら。
秋篠音楽堂座席表

回線があまり引かれてないらしく、予約の電話がかかるまで20分弱を要したが、希望の座席が取れた。

リサイタルの曲目はこちら。


5月6日(日) 開演15:00(開場14:30)■ダニール・トリフォノフ ピアノ・リサイタル
(略)
シューベルト/リスト:「12の歌」より “春のおもい”
シューベルト/リスト:「白鳥の歌」より “都会”
シューベルト:ピアノ・ソナタ 第21番 変ロ長調 作品960
ドビュッシー:映像 第1集
  水に映る影
  ラモーをたたえて
  運動
ショパン:12の練習曲 作品10
(以下略)

去年はショパンのEtudes, Op.25を全曲やってくれたけど、今年はOp.10全曲に挑戦。その他もこれまで聞いたことのない曲目が多く、実に楽しみだ。ショパンの10-12が
 革命
である。盛り上がって終わるプログラムだな〜。

GW最終日の午後、奈良でTrifonovのピアノを楽しめるとは、なんとも贅沢。当日、近畿においでのかたは是非。
秋篠音楽堂は、近鉄大和西大寺駅下車すぐ。交通の便もよいので、京都や大阪からも簡単に来られる。

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2012-01-16

Daniil Trifonov Valery Gergiev指揮ウィーンフィルライブ(その2)ウィーン保守系高級紙の昨日の演奏の講評

オーストリアの保守系高級紙"Die Presse"がクラシック欄に昨晩のDaniil Trifonovとゲルギエフ指揮ウィーンフィルの共演の講評を載せている。ドイツ語。途中から。


Gergiev mit fröhlichem russischen Allerlei(ゲルギエフと愉快なロシアの「詰め合わせ」)
15.01.2012 | 18:15 | (Die Presse)

Daniil Trifonov, vielfach preisgekrönt

Damit bot sich für Besucher des Musikvereins ein durchaus interessanter Vergleich, hat doch Trifonov, hinter dem zweitplatzierten Kärntner Ingolf Wunder, beim letzten Chopin-Wettbewerb 2010 in Warschau den dritten Platz belegt. (Wunder konnte erst am Freitag im Brahmssaal seine Chopin-Kompetenz unter Beweis stellen.)

In der Saison 2010/11 zog Trifonov außerdem aus, um weiters beim Rubinstein-Wettbewerb in Tel Aviv den ersten Preis, und den Grand Prix beim 14. Tschaikowsky-Wettbewerb in Moskau einzuheimsen.

Im Musikverein stellte er sich jedenfalls als ganz konträres pianistisches Temperament bei Tschaikowsky vor. Mit ungebremstem jugendlichen Elan, mit großem Spaß an der eigenen Virtuosität, mit voller Wucht und Härte stürzte er sich in das Akkordgewitter und durch die Oktavkaskaden, fand aber dann doch in den leiseren Momenten auch zu klaren, feineren Tönen.

Entsprechend orchestral auftrumpfend begleiteten ihn die Philharmoniker unter Gergiev, und auch wenn etwa im zweiten Satz nicht alle punktgenau gemeinsam ins Ziel kamen, am Ende wurden Orchester und Solist für diesen proper besorgten Wunschkonzert-Moment herzlich gefeiert.

ざっとgoogle翻訳で英訳して眺めたんだけど、やはり、昨夜の、チャイコフスキーピアノ協奏曲1番の、特に左手の和音の崩れは
 mit voller Wucht und Härte(全力で荒々しく)
という指摘を受けてるようだな。DIe Presseのクラシック評は、その後
 fand aber dann doch in den leiseren Momenten auch zu klaren, feineren Tönen.
(but then found in the quieter moments too clear, subtle tones.)
と続く。この"zu"の語感が、google翻訳の"too"でいいのか、これはわかりません。

若さがいささか暴走した観のあるDaniil Trifonovの昨夜の演奏だが、天下のウィーンフィル相手に、ゲルギエフがついていたとはいえ、あれだけ好き勝手やってしまう実力というのは、別な意味で凄い。ま、ウィーンフィルが次呼んでくれるかどうかは、これはまた別な話なんだけど、更に成熟したピアニストとなったTrifonovとウィーンフィルの共演も是非聞いてみたい。
 

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2012-01-15

Daniil Trifonov Valery Gergiev指揮ウィーンフィルライブ(放送中)@1/15 19:03〜(ウィーン時間11:03)

さて、陽暦で小正月(って意味ないけど)の今宵、
 Daniil TrifonovのピアノがValery Gergiev指揮ウィーンフィルと共演
をしているところで、ただいまライブ放送中。
http://oe1.orf.at/konsole?show=live

曲目は、以下の通り。


Sergei Prokofiev: Symphony No. 1 in D major, Op 25, "Symphonie classique"
Peter IljitschTschaikowsky: Concerto for Piano and Orchestra No. 1 in B flat minor, Op 23

(transfer from the Great Hall of the Musikverein in Vienna).
Presentation: Sibylle north
(Transmission in Dolby Digital 5.1 Surround Sound)

他に何かドイツ語が聞こえてたのは、Trifonovのアンコール曲かな〜。ホフマンとか言ってたような。

プロコの1番は短いのですぐ終了。これからTrifonovでチャイコの1番.(19:23)

ということでライブ終了。(20:19)
ウィーンフィルと共演するのは恐ろしいことだ、というのは、クラシックに関わる楽器をやったことがある人なら、一度は先生から聞かされているエピソードだろう。わたしの知るバージョンは、ある若手の指揮者が初めてウィーンフィルを振る、というので、新聞記者だったか、どんな具合の仕上がりかを楽団員に尋ねると
 あいつが何振るか知らないけど、俺たちは田園やるよ
と答えた、という話柄である。
 指揮者が誰だろうと、音楽は作ってしまえる程度には俺たちはやれるよ
というのがウィーンフィルに在籍する楽団員の誇りで、そうした手練れ相手に指揮をするのも当然大変ながら
 共演するソリスト
というのは、たぶんもっと大変だ。なまなかな腕では
 おい、小僧(orお嬢ちゃん)、俺たちとやるには100年早いぜ
くらいは、びしっと音楽上の決着をつけられるだろう。

Daniil Trifonovの守護天使Valery Gergievが指揮者としてついているとはいえ、相手はウィーンフィル。そう事は簡単には運ばない。
第一楽章、どうも最初からTrifonovの左右のバランスが危なっかしい。緊張しているのかも知れない。もともとTrifonovは技巧派というほど超絶技巧でバリバリ弾くタイプではない。
 一音一音の美しさを生かした演奏
を得意としている。並のオケなら、
 ソリストの荒が目立たないような下支えをする演奏
もしてくれるかもしれないが、相手は天下のウィーンフィルである。ともかくオケは
 第一楽章はお手並み拝見モード
という
 京都のイケズもかくや
という演奏振りで、決して
 Trifonovが崩れても助けてくれない
のである。その代わり
 君の欲しい音はこれだろ、この音色で、この強さ、このテンポなら満足だろ
という音を、管も弦もきっちり返して寄越す。こうなったら、
 自分の弾きたいのはこれだ
と、ソリストも全力で臨まねばならない。今夜のTrifonovは、やはりこうした
 早い、難しいパッセージでの弱い部分につけ込まれる時間
が時々あった。並のオケとなら
 ミスタッチも自分の音楽
と丸め込めるだけの美音と実力を持っているTrifonovだが、さすがにウィーンフィル相手では
 正確なタッチと美しい音と両方を確実にする
以外方法がない。
第一楽章が終わると、かなりの咳が会場から漏れた。

そして第二楽章。弱音の美音、高音の美音を得意とするTrifonovは
 緩徐楽章の美しさが身上
であり、今夜の演奏もその例に漏れなかった。第一楽章で時々感じた不安定さは影を潜め、すべてのパッセージでピアノとオケの美しい共演が聞こえた。こういう時のウィーンフィルは凄い。
 ピアノの高音パッセージの裏にまできちんと管が乗ってくる
のである。第一楽章でもダブルリードやフルート群の美しさは際立っていたが、第二楽章ではそれが更にすばらしかった。そして、Trifonovも
 ダブルリードの裏を弾くところでは、きちんと相手の音を拾って弾く
という、チャイコフスキーコンクール当時でも考えられなかったような高度な音楽的判断ができるようになっている。ゲルギーとの世界音楽修行の旅は、確実にTrifonovの身になっている。喜ばしいことだ。
これが出来ずに、自分勝手に演奏を続けていると、相手の奏者が
 何だ、これだけいい音出してやってんのに、このソリスト、音拾ってくれないじゃん、つまんね〜
みたいな感じになって、音楽もダレちゃうんだよね。

一転ティンパニーの一打で始まる激しさを秘めた第三楽章では、
 祝祭の音楽
がそこここに展開される。頭からピアノの難所が続き、オケは自分たちの持ち分で、きっちり音を出してくる。
上行するパッセージに絡んでくる木管、特にフルート群の音がすばらしい。
途中
 あ、ゲルギー、ここから飛ばすか
と一瞬驚くテンポの箇所があったのだが、すぐに押さえた。
曲の終わりにあるパッセージでは、Trifonovは、いずれ劣らぬ名手揃いの弦や管と競争していた。ゲルギー、止めないんだな。どうなるかと思いましたとも。

曲が終わって、反応はまあまあかな。大絶賛ではなかったが、相当の絶賛を受けていた。
アンコール前の放送時間、残りは1分少々。ここでTrifonovは、あのちょっと小声で遠慮するような早口で
 ムソルグスキー
と言ってたような気がする。めちゃくちゃな速いテンポで弾き始めて、聴衆の度肝を抜き、その後も自由すぎるテンポで曲を終わり、あまりの
 自由さ
に、どうやら聞き手は脱力した様子。
 おいおい、この子、とんでもない子だね
という感じで、拍手をもらっていた。

まあ、ロシアが伝統的に誇るヘンタイ(褒め言葉です)の天才の系譜に連なるTrifonovだからな。
ドキドキとにやにやと感嘆の入り交じる、スリリングな一時だった。

続き。(22:14)
アンコール曲はたぶんこれ。
 Modest Mussorgsky "Hopak" from "Sorochintsy Fair"

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2011-11-23

18歳 ショパンコンクール優勝直後のPolliniのChopin: Etudes op.10, op.25

Polliniといえば、Chopin。
で、ChopinのEtudes op.10 とop.25といえば、普通はPolliniの1972年ドイツグラモフォン録音盤が
 定番
であり、不動のものなんだけど、今日届いたのは
 Polliniが録音したにも関わらず、発売には首を縦に振らなかった18歳、1960年ショパンコンクール優勝直後の録音
だ。
この後、Pollliniは長い沈黙の時期を迎えることになるんだけど、実に面白い。てか
 え、これがPolliniなの?
と驚いちゃう。

HMVの触れ込み。


ポリーニのショパン:エチュード初出!

2011年9月29日 (木)
ショパン:エチュード
マウリツィオ・ポリーニ
1960年のEMI録音が初登場!

ショパン・コンクール優勝の年に録音されたポリーニ18歳の感性!
世界初発売 日本語解説付き
034
1960年、弱冠18歳にして第6回ショパンコンクールを満場一致で完全制覇したポリーニ。その時、審査委員長を務めていたアルトゥール・ルービンシュタインが、「彼は我々審査員の誰よりも上手い」と絶賛したのは有名です。その直後にポリーニはEMIと契約を結び、ショパン:ピアノ協奏曲第1番をリリースし大絶賛を博しました。
 その後約10年近く、表だった演奏活動から遠ざかり、1971年に活動再開とされていましたが、実はショパン・コンクール優勝の年、なんと、ショパンの練習曲集をEMIに録音していたのでした。この若き日の録音はお蔵入りになったまま、その後ポリーニがDGと契約を結び、同曲の新録音を1972年に行い、このDGでの新録音が大ヒットとなったため、かつての録音は今日まで50年以上も埋もれていたのでした。
 LP発売時のタスキに「これ以上何をお望みですか?」という吉田秀和氏の言葉が記載された72年のDG録音とはまた違い、今回リリースされるものはポリーニ18歳のみずみずしい感性溢れる録音です。DG盤とは全く異なる音作りは非常に興味深く、ポリーニ・ファンならずとも、音楽ファン必聴の一枚です。(ユニバーサルIMS)

1972年の定番と比べると、指が回ってなかったりするし、音楽の組み立ても完成までにはまだ至ってはいないんだけど、若さの特権である音楽の瑞々しさは際立っている。
18歳でなければ弾けないショパンなのだ。
そして、時に鍵盤をたゆたう指のタッチが、この後、10年近く、沈黙を守ることになることを予感させるような演奏だ。

1960年録音盤と1972年録音盤を続けて聞くのが個人的おすすめ。


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