2021-06-30

朝からお習字 雅頌を読む(その1)

昨日、
 新型コロナウイルス肺炎ワクチン(ファイザー製)
の第1回を接種してきた。掛かり付け医に
 明日はおとなしくしててください
と言われたので、
 お~いお茶杯第62期王位戦七番勝負 第一局2日目 藤井聡太王位 vs. 豊島将之竜王
をBGVにしながら過ごすとして、思いついて
 『詩経』で出てくると鬱陶しい雅頌
を勉強することにした。
そうなんだよな、雅頌。
 小雅
 大雅
 周頌
 魯頌
 商頌
という
 国家儀礼用の音楽についた歌詞
なんだが、出典で出てくると
 またか、雅頌
という感じで、どうも好きになれない。民謡を集めた「国風」はともかく、演奏を聴いて、眠くなること必至といわれる雅頌。
いつまでも嫌っていてもしょうがないので、まずは
 篇名の書き出し
から始める。どのくらい雅頌が嫌いだったかといえば、
 全篇名の内、いくつか単語登録漏れがある
辺りで明白だ。篇名が登録されてないということは
 読んでない
ってことですからね、ええ。

一応、だらだら書き写した(not コピペ)した篇名を載せておきますよ。
この後、気が向いたら『毛詩』鄭箋で読んでいく予定。

小雅
鹿鳴之什
鹿鳴
四牡
皇皇者華
常棣
伐木
天保
采薇
出車
杕杜
魚麗
南陔

南有嘉魚之什
南有嘉魚
南山有臺
由庚
蓼蕭
湛露
彤弓
菁菁者莪

鴻鴈之什
鴻鴈
庭燎
沔水
鶴鳴
祈父
白駒
黃鳥
我行其野
斯干
無羊

節南山之什
節南山
正月
十月
雨無正
小旻
小宛
小弁
巧言
何人斯
巷伯

谷風之什
谷風
蓼莪
大東
四月
北山
無將大車

甫田之什
甫田
大田
瞻彼洛矣
裳裳者華
桑扈
鴛鴦
頍弁
車舝
青蠅
賓之初筵

魚藻之什
魚藻
采菽
角弓
菀柳
都人士
采綠
黍苗
隰桑
白華
緜蠻
瓠葉
漸漸之石
苕之華
何華不黃

大雅
文王之什
文王
大明

棫樸
旱麓
思齊
皇矣
靈臺
下武
文王有聲

生民之什
生民
行葦
旣醉
鳧鷺
假樂
公劉

蕩之什


桑柔
雲漢
崧高
烝民
韓奕
江漢
常武
瞻卬
召旻

周頌
清廟之什
清廟
維天之命
維清
烈文
天作
昊天有成命
我將
時邁
執競
思文

臣工之什
臣工
噫嘻
振鷺
豐年
有瞽


載見
有客

閔予小子之什
閔予小子
訪落
敬之
小毖
載芟
良耜
絲衣



魯頌
駉之什

有駜
泮水
閟宮

商頌

烈祖
玄鳥
長發
殷武

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2019-07-04

Wikisourceに『古今圖書集成』が入ってた件

ああ、吃驚。

必要があって、『望氣經』を調べていたら、

 Wikisourceに『古今圖書集成』が入っている

のを発見。どのくらい入ってるのか知らないけど、校正してない翻字付。

テクストの電子化、中国はどんどんぶち込んでくるぜ。

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2019-03-24

『四部叢刊』がダウンロード出来るようになっていた件

あらびっくり。
『四部叢刊』が無料でダウンロード出来るようになってるじゃないの!
原稿の校正をしていて、4bu
 『説文解字』『四部叢刊』本
をググったら、Wikimedia commonsに落ちているのを発見。
というわけで、中国学の院生が泣きながら数十万円を貯めて、『四部叢刊』を買う時代は終わったらしい。

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2019-03-21

【メモ】Winternitz: A History Of Indian Literature

Winternitz : A History Of Indian Literature Vol.1-3
がarchive.orgにおちていた。

PDFで3冊落とせる。

日本語訳は、中野義照訳が以前出ているが、次の通り。
インド文献史〈第1巻〉ヴェーダの文学
インド文献史〈第2巻〉叙事詩とプラーナ 以上がVol.1
インド文献史〈第3巻〉仏教文献
インド文献史〈第4巻〉ジャイナ教文献 以上がVol.2
インド文献史〈第5巻〉インドの純文学
インド文献史〈第6巻〉インドの学術書 以上がVol.3

続きを読む "【メモ】Winternitz: A History Of Indian Literature"

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2018-07-13

国会図書館デジタル化資料渡邉昶(奎輔)著『淡海魚譜』の書入の一部が撮影に失敗している件

国会図書館デジタル化資料には散々お世話になっている。
最近は一括ダウンロード機能も装備されて、使いやすくなった。
原色で写本や稿本、版本が見られるのはありがたい。

ところで、写本や版本には
 書入
といって、その時の所蔵者が自分の意見を墨で直接書き入れていることがある。欄外に直接書く場合もあるし、別紙に書いたものを貼り付ける場合もある。国会図書館デジタル化資料として公開されている
 渡邉昶(奎輔)著『淡海魚譜』
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2538222
は、小島宝素が自分で写した写本に、別紙に書いたコメントを貼り付けているのだが、
 紙が折れたまま撮影されたために、書入が読めない箇所が4箇所
あるのを見つけた。
 6葉裏〜7葉表
 10葉裏〜11葉表
 17葉裏〜18葉表
に当たる箇所に貼り付けられた4つの書入だ。
6
10
17
う〜ん、実に残念だ。すぐには再撮影はしないんだろうから、
 見えないところを読みたい時は、直接国会図書館に行って、「紙が折れていて書入が読めないので、原本を閲覧させて欲しい」と請求
しないといけないじゃんね。ただ、web公開されているので、すんなり直接閲覧の許可が下りるかどうかは不明。

納品時の検品で見落としたのだと思うけど、
 書入には重要な情報が含まれていることがある
ので、
 業者の責任で、きちんとした撮影する/発注者もちゃんと確認する
ことを徹底して欲しいものだ。

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2018-03-20

国会図書館デジタル化資料 ついに「全コマダウンロード」機能搭載!!!!

苦節うん年。
 10コマ
 20コマ
 50コマ
と、制限付きの画像ダウンロードしかできず、何かとイライラさせられていた
 国会図書館デジタル化資料
で、
 web公開分
に、とうとう、待ちに待った
 全コマダウンロード機能
が搭載された。20180320_102129
「印刷する」ボタンの横の
 全コマダウンロード
を押せば、完了。

これで気持ちよく、サクッと落とせるぜっ。
ありがとう、国会図書館!!!!

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2017-12-05

羅繼祖「跋新修本草」

今となっては、最善本ではないので、再び刊行されることはないだろうけれども、1985年に上海古籍出版社から景印出版された
 森立之手鈔『新修本草』
には、この本を中国に持ち帰った
 羅振玉
の孫である
 羅繼祖の跋
がついている。当時としては丁寧な出版で、平装版だけど、景印は美しいし、朱書や朱印はちゃんと朱で印刷されている。
何故、羅振玉が森立之の手鈔本を持ち帰り、孫の繼祖が跋を書くことになったかは、本文を読むと分かるのだけど、現在はあまり注意されていない文章のように思うので、ここに転写する。
文字の誤りがあるかも知れないので、その点はご寛恕下さい。



《新修本草》影鈔本十卷(十冊) 先祖羅振玉於光緒辛丑(一九〇一)奉兩江、湖廣兩督赴日本視察教育時,得之於東京書肆。每卷後有森氏手跋。越七年,又由先祖題識於卷端。先祖比次去日,買到許多醫書。其中影寫和舊鈔,大都為森氏開萬冊府藏本,有些還有森氏題識。先祖對這些書都曾一一作跋。
 先祖見背,楹書零落,即《大雲書庫藏書題識》所著錄的也已多數易主。惟此《新修本草》殘本和明正統陝西官本《玉機微義》(亦爲森氏舊藏),仍保存在我手裏。一九七九年夏,我讀了吳德鐸同志《從<新修本草>看中日兩國的學術交流》一文(《中華文史論叢》一九七九年第二期),其中說到:
 「在羅振玉所寫這篇書錄(按指書端題識)中,有一個非常重要、値得中日兩國本草學、科學史和版本書志學者注意的問題……日本學術界影印他們所存的天平寫本時,只找到六卷,其它四卷(卷十三、卷十四、卷十六及卷二十)連同小島父子補輯、仿寫的卷三均不知去向。値得重視的是,羅振玉所得的十卷,不僅有這四卷,並且都是據仁和寺本傳寫的,它們恰好正是仁和寺本所藏在日本己亡佚的部分。……」
 呉文還訂正了先祖在題識中把「六」寫成「八」的筆誤。
 這部書從光緖辛丑到現在,在我家整整八十年未見天日,現在經有關方面的努力,由上海古籍出版社影印出版,爲中日兩國的本草工作研究者提供實物資料,實在使我感到欣慰。正如吳文所說,《新修本草》能引起中日兩國學術界普遍的重視,是和日本幾位醫學名家多紀、小島、森、澁江等的辛勤勞動、努力鑽研分不開,而他們的這種精神也是値得兩國人民學習和欽敬的。至於森氏此本與他本的異同,以及吳文指出的各點,需要專家們去深入研究,恕我不在這裏再贅一辭了。我的跋文,也只想明一下這部書能保存在我家直到今天的經過。
 又,先祖《敦煌本本草集注序錄跋》(《永豐鄕人稿》乙下)裏提到藏有一部日本醫家森約之校輯的本草集注手稿。森氏此書曾由我在先祖去世後讓給了日本黑田源次博士,至今可能還藏於遼寧醫科大學圖書館。這是森氏的一家之學,如能就原稿整理印行,也是兩國醫學界的盛事,很希望它能夠實現。
羅繼祖 一九八〇年九月七日於長春吉林大學宿舎之後書鈔閣

1980年代前半というと
 日中友好
は日中両国のスローガンであり、中国は日本からの円借款などで、近代化を推し進めていた時期である。
こうした時期にこんな形で、森立之手鈔『新修本草』が出版されていたことは、覚えておきたい。

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2017-10-17

旧版『アリストテレス全集』が破格値な件

アリストテレスといえば
 万学の祖
と称されるわけで、毎年、必ずどこかで扱うことになるのだが、思い立って
 旧版『アリストテレス全集』岩波書店
を手元に置くことにした。まあ、どこの大学図書館にも普通に置いてある書物なのだけど、手元にあった方が何かと便利だ。
ところで、
 旧版
と書くわけは
 新版
があるからで、旧版と同様、岩波書店から
 若い読者に読みやすいこなれた訳の新版『アリストテレス全集』
が出ている。
 これまでの古典学の成果
も盛り込まれているので、そっちを買ってもいいのだが
 過去の論文や書籍との術語の摺り合わせ
の問題があるので、古い方にした。

で。
わたしが良く使うのは
 動物学上下(7/8巻)
 動物運動論・動物進行論・動物発生論(9巻)
なんだけど、amazonで買うととっても廉い。今回は「日本の古本屋」とヤフオクと眺めて、一番安価なところから購入したのだが
 1冊300〜600円程度
で買えてしまうわけだ。

その昔、
 高くて買えなかった『アリストテレス全集』
が、こんなにあっさり、破格値で入手できてしまうのは、うれしいような悲しいような。
古本価格がここまで崩壊してるのは
 新版が出た
上に
 「大きな物語」崩壊後の世界
では
 読者層が限られる
からだろう。

面白いんだけどね、アリストテレス。
さすがにギリシャ語で読む元気はないので、それは後回し。

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2017-10-16

清・王念孫『讀書雜志』が「王念祖」になっている件@北京大学図書館/archive.org

必要があって
 高郵王氏父子の著作
を見なくちゃいけない。
こういうときは
 近年、北京大学図書館がコレクションに寄与
している
 archive.org
を覗くと、いいことがある。

果たして、あったのだけど、これ何だ?
20171016_140301
拡大
Bd
 王念祖
って誰よ?

登録する時に誰かがタイプミスしてそれっきりなんだろうけど
 王念孫
に直しておいて欲しいものだ。

archive.orgだけど、最近は
 素直に漢字で検索が通る
ようになっていて、超便利。

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2017-01-29

「云云」と書いて何と読む? 余聞

現代日本語で
 云々
と書いてあったら
 うんぬん
と読むのだけれども、その話を聞いて思い出したのが
 『史記』封禪書
だ。
 封禅(ほうぜん)
とは、中国の帝王が行った
 とんでもなく大規模な祭祀
である。吉川忠夫先生による『世界大百科事典』の定義より。


中国の帝王がその政治上の成功を天地に報告するため,山東省の泰山で行った国家的祭典。〈封〉と〈禅〉は元来別個の由来をもつまつりであったと思われるが,山頂での天のまつりを封,山麓での地のまつりを禅とよび,両者をセットとして封禅の祭典が成立した。

もともとは、
 山頂で「封」、山麓で「禅」の祭
を行っていたのだが、その後両方を
 泰山で行う
ことになった。上記記事は次のように続く。

封禅説の成立は戦国末以後のことであって,それには方士が深くかかわっていたものと考えられる。史実として確認できる最初の封禅は秦の始皇帝28年(前219)に行われたそれであり,つづく漢の武帝の元封1年(前110)に行われたそれによって詳細が明らかとなる(略)その後,後漢の光武帝,唐の高宗や玄宗,宋の真宗たちも莫大な国費を投じて封禅を行った。

で、

泰山において政治上の成功の報告を行うとともに不死登仙を求めるところの封禅の説

という封禅を行うことが、
 中国皇帝の見果てぬ夢
となった。

で、
  『史記』封禪書
には、春秋時代の知恵者、斉の管仲が述べた
 過去の帝王が封禅の祭を行った山の名前
が列挙されている。管仲は、これまでに72人の帝王が封禅の儀式を行ったけれども
 名前を覚えているのは12
として、封禅を行った帝王と祭を行った山の名前を挙げていくのだが、


無懷氏封泰山、禪云云虙羲封泰山、禪云云神農封泰山、禪云云炎帝封泰山、禪云云、黃帝封泰山、禪亭亭。顓頊封泰山、禪云云帝俈封泰山、禪云云封泰山、禪云云封泰山、禪云云、禹封泰山、禪會稽。封泰山、禪云云、周成王封泰山、禪社首。

無懐氏以下9人の古の帝王が、
 云云山で禅の祭を行った
と言っている。
「云云」は、山の名としては
 うんうんさん
であって、
 うんぬんさん
ではないらしい。

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