2023-03-30

爆速OCR@Line

Lineはあんまり使ったことがない。
 未読か既読か
を気にするような環境にもない。
ところが、研究会のメンバーに
 LineのOCRが優秀
であることを教えてもらった。
具体的には
 zoomで研究会をやりつつ、必要な文献をその場でLineの自分のアカウントに画像として放り込み、OCRを掛け、chatにテクストを放り込む
という早技ができる。このOCRが爆速なのだ。
普通の日本語だけでなく
 漢文やチベット語やサンスクリット・パーリ語(後3者はローマナイズ)が混じっている文章
でも、割とちゃんとテクストを吐いてくれる。
Googleよりも速いし、変換率も高いように思う。

締切に追われている現在、大変ありがたく使っている。

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2022-06-30

藤井聡太五冠 10代最後の夏 将棋AIによる研究の今後

19歲の藤井聡太五冠の
 タイトル防衛戦の夏
が始まっている。7月生まれの藤井聡太五冠は19日に誕生日を迎え、20歲となる。

今年の防衛戦は、コロナ禍で変則的だった日程が通常に戻り、
 第7期叡王戦
が皮切りとなった。叡王戦では挑戦者出口若武六段をストレートで退け、最初の防衛戦をクリアした上に、これまで誰も防衛できなかった
 叡王戦で初防衛
を遂げた。出口若武六段といえば、2018年の新人王戦で、奨励会時代の出口若武三段と藤井聡太七段が対戦したのが、記憶に残っている。この時もストレートで、段位制限のため最後の挑戦のチャンスとなっていた藤井聡太七段が新人王を手にした。
叡王戦では捲土重来を目指した出口若武六段、第3局では、勝ち筋につながるところまで指したものの、勝機を手にできずに散り、局後の大盤解説会場でそのことを確認、思わず悔し涙が溢れた。

藤井五冠の防衛戦シリーズはここへきて
 第93期棋聖戦第1局では永瀬拓矢王座と二千日手、指し直し第2局で角換わりを受けて敗戦
 第63期王位戦第1局では豊島将之九段の角換わりを受けて敗戦
と、緒戦を2つ落とした。いずれも
 対戦相手の渾身の研究の角換わりを受けての敗戦
だ。
角換わりは
 詰めまで研究されている戦法
で、
 2020年第91期棋聖戦第3局で渡辺明名人が勝利した
時に、そのことが大きくクローズアップされた。その状況は現在も変わらない。

今日の第63期王位戦第1局2日目には
 渡辺明名人
がAbema将棋チャンネルの解説にやってきた。対藤井聡太五冠のタイトル戦では、
 2020年度第91期棋聖戦 1-3
 2021年度第92期棋聖戦 0-3
 2021年度第71期王将戦 0-4
と、番勝負ではとことん分が悪い渡辺明名人だが、劣勢の藤井聡太王位の戦いぶりを見て、かなりご機嫌な調子で早い段階で豊島将之九段の勝利を確信していた。
あるいは、
 今後の対藤井聡太五冠戦のヒント
を得られたのかもしれない。

負けはしたのだが、王位戦第1局は
 豊島将之九段の渾身の研究 vs. 対人研究はせず、盤面に全力で当たる藤井聡太五冠の棋力
の実に見応えのある勝負となった。昨年度
 藤井・豊島の19番勝負
とまで称された王位戦・叡王戦・竜王戦の3タイトル戦では
 第62期王位戦 1-4
 第6期叡王戦 2-3
 第34期竜王戦 0-4
と、いずれも藤井聡太五冠が勝利して防衛・奪取に成功、豊島将之九段はまさかの無冠へと転落した。
臥薪嘗胆、半年の間、豊島将之九段は、対藤井聡太五冠の戦略を練りに練っていたようだ。

豊島将之九段といえば
 AI研究を真っ先に取り入れた
ことで知られる。昨年苦杯をなめた後は、AIの環境を充実し、研究の精度を上げていただろうと想像される。

 

現在の
 将棋AI

 各ソフト同士が鎬を削る戦国時代
から
 dlshogi一強
へと移行した、といわれる。GPUをぶん回すdlshogi一強ということは
 高くて速いマシンを用意できるかどうか
が、研究精度を上げるための必須条件となった、ことを意味する。将棋AIに限らず、計算機を使う環境では
 高くて速いは正義
だ。

「渡辺明名人が130万円もするPCを導入した」
というのが、昨年辺り話題になっていたが、
 プロの道具がたった130万円
というのは、何とも不思議なことだった。というか、長年、個人で仕事用にパソコンを使っているが
 130万のPCが「とても高価」という価値観
は、謎すぎる。自動車より安いんですぜ。

dlshogiが天下を取っている今後しばらくは
 個人では購入出来ない高価な速い環境を棋士が利用できるか
が、
 将棋AIによる研究の最先端
になるだろう。
でもって、
 コンピュータ周りの世話役
が、必要になってくるだろう。

経団連の機関誌にも登場した藤井聡太五冠の財界でのファンは多いだろう。それを藤井聡太五冠が必要とするならば、
 藤井先生のためならいくらでも
と、最高の環境の提供を申し出る企業が複数あってもおかしくない。
 将棋AI研究環境整備は個人レベルから企業協賛レベルへ
と移行するのではないだろうか。

目の前の1勝よりも
 まだ見ぬ盤上の景色
を求める藤井聡太五冠、これまで
 敗北は新たな飛躍へのステップ
としてきた。
 深く緻密な角換わり研究
に対して、今後どう対処していくのか、目が離せない。

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2022-03-03

国会図書館次世代デジタルライブラリーの「全文検索」機能を使ってみる

国会図書館のデジタルコレクションには、常々お世話になっているのだが、
 次世代デジタルライブラリーでは全文検索可能
次世代デジタルライブラリー
https://lab.ndl.go.jp/dl/ と知り、やってみた。

山田崇仁さんの労作「前漢前少帝の諱について」(『立命館東洋史學』40, 63-102, 2017)
https://ci.nii.ac.jp/naid/120006643068 は、
 そもそも不明だったため「某」と記されていた前漢前少帝の諱
が、印刷の加減で
 恭
と誤読され、そのまま
 少帝恭
に訛化し、ついには中国にも飛び火するさまをトレースした論文だが、これが
 次世代デジタルライブラリーの全文検索
では、一発(というか、実際には「少帝某」と「少帝恭」を検索するので二発だけど)で結果が得られる。全文検索畏るべし。

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2020-02-25

敵に渡してはいけない兵器を完全破壊して撤退するマニュアル 戦車編@twitter

くまさん(@u8hSriIhfKKecCB)が
 敵に渡していけないM1エイブラムス戦車をどのように破壊して撤退するか
をtweetして下さっているので、紹介する。

 

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2017-12-10

機械学習で描かせたASCIIアートが凄い件

現在、学会で渡米中という、佐藤大哲さんがtwitterで
 会場で見かけたポスターを紹介
されているのだが、内容は
 機械学習でASCIIアートを描かせてみる
というもの。
まずはその成果をご覧あれ。



こちらがポスターの全体像。


う〜ん、その昔
 コンピュータアート
というと
 人間がASCII文字を並べて「画像」を作る
どう考えても、人間にやらせるのは
 難儀なもの
だったのだが、機械学習って、こういうの得意そうだよね。

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2017-10-17

嗚呼! 神戸製鋼(その2)アルミ・銅の合格証改竄は数十年前から@日経→40年以上前から@毎日

これはもうあかんやろ。
日経のスクープ。


神鋼不正、数十年前から アルミ・銅の合格証改ざん
神戸製鋼所のアルミ・銅製品の性能データの改ざん問題を巡り、同社の国内工場で数十年前から不正が続いてきたことが16日、関係者の話でわかった。神鋼はこれまで不正が行われた期間を約10年前からと説明してきた。(略)

要するに
 性能データの改竄

 恣意的な現場の判断
などではなく
 神戸製鋼所の基本的な体質
だったということだ。

もう取り返しが付かない。

続き。
毎日の報道。

続きを読む "嗚呼! 神戸製鋼(その2)アルミ・銅の合格証改竄は数十年前から@日経→40年以上前から@毎日"

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2017-03-11

3,11がまたやってきた

今年も3.11がやって来た。
犠牲になられた方々に合掌。

3.11支援として
 Yahoo!が3.11で検索すると10円を寄付
というキャンペーンを行っている。


3.11 応援企画 - 3.11、検索は応援になる。
震災から6年がたちました。

まだ助けを必要としている人たちはたくさんいます。
時の流れとともに被災地を想う機会が減りつつある、これも現実です。

それでも、私たちは一年に一度、必ず「3.11」に帰る時がきます。

2017年3月11日、ヤフーで「3.11」と検索してみてください。
Yahoo! JAPANで「3.11」というキーワードで検索された方おひとりにつき10円が、
東北復興にたずさわる団体に寄付されます。

アクセスすると、検索窓が開いていて、そこに
 3.11
と入力する仕組み。検索すると、次のようなメッセージが出てくる。
311yahoo


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2016-04-22

「AEDのおかげで生還できました」@twitter

日本のあちこちに設置されているAEDが確かな仕事をした、これは珍しく、素晴らしいケース。@maiaxxxさんのtweetより。

倒れた人に、目撃者がすぐにAEDを使い、110番して救急車を呼んで、病院へ搬送した、まではよく報道されるけれども、その後
 無事に生還した
というところまでは、なかなか耳にしない。
@maiaxxxさん、本当に良かったですね。

おまけ。心肺蘇生を始める時間が1分遅れると、救命率はぐんと下がる。
誰かが倒れた時に、傍に目撃者がいて、その場で救急救命を始めた場合の1ヶ月後生存率と1ヶ月後社会復帰率の最新の統計が、
 『平成27年版 消防白書』第2章 消防防災の組織と活動 第5節 救急体制 5 救急業務を取り巻く課題(4)心肺機能停止傷病者の救命率等
に掲載されている。
2513zu
グラフを見れば分かるように
 年々、1ヶ月後生存率と1ヶ月後社会復帰率はほぼ上昇
しているのだが、昨年の統計では
 1ヶ月後生存率 12.2%
 1ヶ月後社会復帰率 7.8%
と、大変厳しい状況だ。たとえ
 救急救命されて、病院に搬送
されても、
 1ヶ月後に生きている人8人に1人
そして、
 倒れる前に近い「社会復帰」が出来た人13人に1人
なのだ。
@maiaxxxさんはその
 幸運な13人に1人
なのである。

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わんこ、ルンバを認識す

動物生態学的にも、面白い話。
@sugar_kei9090さんの家の
 わんこ vs. ルンバ
なのだが、

そうなのか、
 わんこよりルンバがヒエラルキーでは上の存在と認識
したのか。

よく、子どものいる家では、1番下の子どもが
 子どもはわんこよりヒエラルキーが下
と認識されて、えらい目に遭ったりするけれどもね。
何故わんこがそう認識したのかを知りたいな。

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2015-11-04

体育館に鯨出現 Magic Leap社のヴァーチャルリアリティ(VR)が現実を超える日

昨日の朝、見かけて吃驚した映像。アメリカの Magic Leap社が
 体育館に鯨を呼び出す
というものだ。

大きな波しぶきと共に、巨大な鯨が躍り出て、水しぶきを上げて姿を消す。鯨の起こした大きなしぶきが余波となって足元に迫ってくる。

どうやらMagic Leap社の開発しているバーチャルリアリティグラスを用いた、VRシステムが、このような驚くべき
 幻視
を可能にしているらしいが、技術や装備の詳細は明らかにはなっていない。

まだ、バーチャルリアリティグラスは、大きめのサイズらしいが、その辺りのデバイスの改良は、瞬く間に進むだろう。

多くの人が、同じものを幻視する。いまは驚きが先行するのだが、脳にとってそれが幸福かどうかは謎だ。
視覚に欺かれ、聴覚に騙され、眼前に出現した幻視。それが習慣となった時、通常の思考は乱れるようになるかも知れない。「内的視覚・聴覚」というとおかしいけれども、普段、わたしたちが「想像」しているものやことだ。それが、他者によって供給され、消費される世界が、近い内に当たり前になっていくだろう。

「想像」を侵食され、奪われた時(しかも、本人はそのことに気づかず、嬉々として、他者の与える「幻視」に身を委ねる)、人間に残るものはなんだろうか。

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