2012-03-31

「医学史」は片手間の学問か

日本では
 科学史や医学史
というのは、大学内でもメインストリームではなく、片隅に追いやられている印象がある。
医学史研究者は、時々プロパーの歴史研究者に
 医学史研究なんて年寄の医者の道楽
などという揶揄をされたり、胡散臭い目で見られることがある。でも、それは本当なのか。

敬愛する医学史・科学史研究者のblogを二つ紹介する。
慶應の鈴木晃仁さんの
 身体・病気・医療の社会史の研究者による研究日誌
東京外大PDの若い科学史研究者、坂本邦暢さんの
 オシテオサレテ

少なくとも、このお二人がやっていることは
 片手間の学問
ではない。欧米では科学史研究には長い伝統があり、かつ学問的地位が高く、このお二人のdisciplineもそれに基づいている。知人の科学史研究者は、ハーバード大学の出身だが、
 科学史では、激しい議論が出て当たり前
だという話をこのあいだ聞いたばかりだ。日本だと
 発表者の学力・人格を疑うような質問
は、学会では控えられる傾向があるが、その手の厳しい質問が国際的な科学史関連の学会では珍しくない、とのことだった。
 専門家が時間を割いて出席しているのに、その貴重な時間をムダにするような「発表」は糾弾されて然るべき
ということだろう。

原発の問題一つを取り上げるにしても、
 成熟した科学史の観点からの議論
というのがほとんどなかった日本では起きるべくして起きた部分がある。欧米では科学史研究者は、アカデミックな世界だけでなく
 報道・出版の分野
にもたくさんいて、何か科学や技術に関した問題が起きた際には、専門家としてその問題を取り上げ、普通の人に、科学的に誤りなく、的確かつやさしく説明できるシステムができあがっている。
日本では
 文系出身で、なんの科学的思考や叙述の訓練も受けてない、ズブの素人の「自社の記者」が原発記事を書いたりしている
のとは大違いだ。
最近は欧米は、新聞記者のクビを切っているから、以前よりはこうした
 すぐ科学関連の専門記事が書ける人材
を、社内に置いているとは限らないが、社外には、すぐ連絡できて、確実かつ適切な記事を書くことの出来る筆者がいる。もちろん彼らは
 科学史関連の博士号や修士号を持っている筆者
だ。

なお、鈴木晃仁さんが、年末に慶應日吉キャンパスで開かれる
 アジア医学史学会演題募集
を呼びかけている。
 発表は英語
だ。国内で英語で医学史の研究発表が出来るチャンスなので、特に若い研究者には積極的に参加して欲しい。

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2012-03-28

特別講演会 馮錦榮香港大学教授「Galileo and Jesuit Science in 17th Century China」@3/27 人文研

中哲の先輩、馮錦榮香港大学教授の講演会が、昨日人文研で開かれた。
馮さんは、わたしが中文3回生の時の中哲のD1で、基本的に
 3回生/M1/D1
という組み合わせは、研究室でよく顔を合わせ、また、D1はM1の、M1は3回生の面倒を見る習慣だったので、結果的に3回生はD1とM1の先輩には特にお世話になる。わたしは、漢代の勉強をしていたので、中文と中哲と両方の授業に出ていた。で、調べ物等で中哲研究室には時々足を運んだ。その頃の中哲研究室は倫理学と一つの研究室を半分に区切って使っていて狭かったのだが、行くと、たいてい机の一つで、馮さんが勉強していた。馮さんの修論は、規定枚数50枚なのに
 本文50枚・注50枚・補論50枚
の150枚を、中国語で提出した、というので、有名だった。日本語と中国語では、圧縮率が違い、全文中国語で書くと、ほぼ1.6倍の内容になる。だから、馮さんの修論は、相当な分量なのだ。

馮さんの研究の特徴は
 それまで誰も気がつかなかった文献をアーカイブから拾い上げる卓越した能力
にある。昨日の講演は2本行われ、1本目は英語、2本目は中国語だったのだが、どちらの発表でも
 これまで誰も気がついてなかった文献
が大量に駆使されていた。いつもながらのことなのだが、凄い。文献を博捜するため、香港・中国・台湾はもちろんのこと、日本や欧米の各地の図書館に赴き、貴重書の中から、宝を掘り当てるのだ。最近は更に韓国も射程内だ。韓国ではいま漢字を自由に読み書きできる韓国人が激減しているので、中国・香港・台湾・日本の研究者は、漢文文献を調査するチャンスである。埋もれている文献がまだまだあるはずだ。
そして、今回は
 文献を博捜する能力が文物にも向けられた
ので、北京や台湾の故宮博物院にある
 天文観測機器
が、たくさん紹介された。康煕帝の天文観測機器はフランスに発注されたもので、パリの職人とその工房のサインが入っている。美しく機能的なそれらの天文観測機器を見るだけでも楽しいのだが、そうした機器の原理やガリレオとの関連が、イエズス会の活動を媒介として、見事に説明されるのを聞くと、明末清初の科学技術や科学知識の広がりが手に取るように見えてくるのだ。ラテン語で書かれた科学書が、中国のこうした天文観測機器や、漢訳された宇宙論に反映され、それらは後に韓国や日本にも及んでいるのを、馮さんが丁寧に解き明かしてくれた。

馮さんは、まだまだ論文の「ネタ」があるそうで、これから大量に明末清初の中国の科学史に関する論考を精力的に発表する予定である。とても楽しみだ。

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2011-10-27

トルコの地震で隣国アルメニアの格納容器を持たない旧ソ連型軽水炉VVER-440/V-270(耐震改良型)のメツァモール原発に被害か→アルメニアはトルコを非難

「世界一危険な原発」などと呼ばれているのが
 アルメニアのメツァモール原発
である。メツァモール原発の原子炉2基は旧ソ連から供給された
 旧ソ連型軽水炉VVER-440
であり、現在は1980年に導入されたArmenia-2が稼働している。この2号機は
 VVER-440/V-230の耐震改良型のVVER-440/V-270
で、MSK震度という12段階の旧東欧の震度6以上で、自動停止するよう設計されているのだが、1988年7月に起きたアルメニア大地震後、いったんは閉鎖が決まった。しかし、その後、その方針は撤回され、炉の耐用年数30年を越えた現在も稼働している。

で。
先日のトルコ地震はトルコの東地域で起きたのだが、トルコの東に隣接するアルメニアのメツァモール原発も被害を受けた、とラジオイランが10/25付で伝えている。


2011年 10月 25日(火曜日) 16:06 トルコ地震で、隣国アルメニアの原発に被害

トルコ東部で発生した地震により、トルコと国境を接するアルメニアのメツァモール原発が被害を受けました。
トルコの新聞ザマンが24日月曜、トルコ原子力庁の情報筋の話として伝えたところによりますと、23日日曜、トルコ東部で発生したマグニチュード7.2の強い地震のため、同国とアルメニアの国境地帯にあるメツァモール原子力発電所に、被害が及んでいるということです。
この報道によりますと、アルメニアの原子力専門家らは、この原発の被害を受けた部分の修復作業を開始したということです。
さらに、「メツァモール原発からの放射能漏れの量は、それほど多くはないが、緊急速報によれば、この原発の周辺地域で検出された放射能の量は、基準値を超えている」としています。
トルコ東部・ワン県で23日に発生した強い地震により、これまでに数百人が死亡、他数千名の負傷者が出ています。
なお、今回の地震の揺れは、トルコ東部のほか、イランやアルメニアなど、トルコの複数の近隣諸国でも確認されています。

位置関係をおさらいしておこう。

大きな地図で見る

矢印で示したのが、メツァモール原発の位置。そこから南やや西寄りに下がっていくと
 ヴァン Van
という地名が見える。今回の震源地に近いワン県の首都ワンである。

ところが、この報道に対し、昨日の共同によると
 アルメニアがトルコを非難
しているという。産経より。


アルメニアがトルコ非難 地震で「原発損傷」と報道
2011.10.26 20:55

 トルコ東部地震の影響で震源地に近い隣国アルメニアの原発から「放射性物質が漏れた」とトルコ紙が23日の地震発生直後に報道アルメニア側はこれを否定トルコの反応を「政治的」だと非難する一幕があった。同原発が旧ソ連型で「世界一危険」とされることや、両国の歴史的対立が背景にある。
 トルコ紙は同国原子力機関の話として、両国国境から十数キロにあるアルメニアの老朽化した原発が損傷し、放射性物質が漏れたと伝えた。同国エネルギー・天然資源省は24日「その事実はない」との声明を発表した。
 アルメニアのメディアによると、同国の原発担当閣僚は、トルコはアルメニアに新規原発を造らせず、電力不足の状態を続けさせたい政治的意図があると強調した。(共同)

まあ
 漏れてるか漏れてないかは、モニタリングすればわかる
と思いますが。しかし、
 ホントに漏れてるとすれば、碌でもない事態
ということに。

こんな報道が出ているわけなんだが、まだ、韓国は
 トルコに原発を売る気満々
なんだろうか。

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2011-10-26

民主党政権になってもまだまだダダ漏れ日本(その5) 世界に晒す日本の大恥 全衆院議員のパスワード盗難か

え〜
 日本の国会のセキュリティは、先進国とは思えないお粗末さ
ってことでFAですか?
ま〜、管理者権限で操作されたら
 中身はダダ漏れ
ですがな。
 世界に大恥を晒してる
って自覚は、衆院にあるんですかね〜。
朝日より。


全衆院議員のパスワード盗難か 管理者権限で操作

2011年10月26日3時0分

 衆院のネットサーバーや衆院議員らの公務用パソコンがサイバー攻撃を受けた問題で、議員と秘書の計約960人全員分のIDとパスワードが盗まれた疑いがあることが朝日新聞の調べでわかった。侵入者は、すべてのサーバーやパソコンのデータなどを操作できる「管理者パスワード」の盗み出しにも成功。これを入手したことで、衆院のネットワーク内を自在に動き回れるようになったという。
 関係者によると、侵入者は今年7月末以降、ウイルスを感染させた議員のパソコンを足場にして、衆院のサーバーや別のパソコンに感染を拡大させていった。議員約480人と秘書約480人の全員分にあたるIDやパスワードを盗み、本人になりすまして各自のパソコンを外部から操作することが可能だった。
 足場となった議員のパソコンに、すべての議員と秘書のパスワードなどが抜き取られた跡が残されていたという。

もう、笑うしかないな。

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2011-10-25

民主党政権になってもまだまだダダ漏れ日本(その4) 衆院事務局 8月のNTT東の警告を無視して今日やっと「対策」加藤衆院情報化推進室室長「調査は業者に丸投げ」

さすがだぜ、衆院事務局。
 何でも丸投げ
するから、こんな大間抜けな事態に。
産経より。


業者の警告放置、危機管理に甘さ 衆院サーバー不正アクセス
2011.10.25 22:04

 衆院のサーバーが不正アクセスを受けていた問題で、衆院事務局は被害が発覚した8月に、管理委託先のNTT東日本から「日常の事案とは違う」と警告を受けていたにもかかわらず、利用者の衆院議員らに対し、25日になって初めて注意喚起した。
 不正アクセスは25日の朝日新聞報道で明らかになったが、当初衆院議院運営委員会庶務小委の松野頼久委員長は記者団に「記事のような事実は確認されていない」と説明した。しかし、衆院広報室は同日夕になって、8月に不正アクセスがあったことを明らかにするなど説明が二転三転した。
 衆院情報化推進室の加藤祐一室長によると、議員や職員への貸与パソコンがウイルスに感染する例はよくあり、事務局には昨年10月からの1年間に、「ウイルスに感染した可能性がある」との相談が106件寄せられた。
 通常はパソコン内のウイルス除去で対処しているが、今回のケースは「サーバーへの不正アクセス」という重大事態だった。しかもウイルスは感染先となった議員パソコンに組み込まれた防御ソフトも突破していた。
 このため9月初旬に調査会社に依頼したが、25日現在調査結果は出ていないという。加藤室長は、「調査は業者に丸投げしており、具体的なことはわからない」と答えた。
 加藤室長は「情報流出は確認されていない」と説明するが「感染したパソコンが中国からアクセスを強いられた」との情報もある。

 事態を重く見た民主党の輿石東幹事長は25日の党常任幹事会で「国の危機管理に直結する問題だ」と指摘し、党内に調査チームを作ることを決めた。自民党の石原伸晃幹事長も25日の記者会見で「徹底的な究明を行うべきだ」と述べた。

ま〜、なんてか
 ダダ漏れ体制
だよね〜。民主党は、自民党政権時代の
 各種ダダ漏れ案件
について、国会で批判してた筈なんだが、与党になったら
 更にダダ漏れ、しかもあろうことか衆院の院内ネットから外国へ
って、まあステキ。

でだ、
 輿石東幹事長が「国の危機管理に直結」と言って、党内に調査チームを作ることを決めた
って、
 高度なギャグか何か
ですか。
 ソーシャルエンジニアリング
がアレと思われている民主党なんですが。


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民主党政権になってもまだまだダダ漏れ日本(その3) 衆院の3議員のPCがウイルス感染 サーバも1台やられる

どうせ
 1件だけじゃないだろう
と思ってたら、案の定。
産経より。


3議員のPCがウイルス感染 衆院サーバーに転移か 「情報流出」確認急ぐ
2011.10.25 15:17

 衆院のサーバーがサイバー攻撃を受けた疑いが持たれていた問題で、衆院事務局は25日、衆院議員3人に貸与したパソコンが8月末にコンピューターウイルスに感染していたことを明らかにした。同時期には衆院のサーバーの一つが不審な動きを繰り返していたことも判明。事務局は議員のパソコンが踏み台となりサーバーにウイルスが転移した疑いもあるとし、対策本部を設置し、情報流出の有無などを調べるとしている。
 問題を指摘した一部報道を受け、25日午前に開かれた衆院議院運営委員会の庶務小委員会(松野頼久委員長)で、事務局側は「サーバーに不審な動きがあったことはない」と説明していたが、午後になって訂正した。
 衆院事務局によると、ウイルスの感染は8月28日頃に判明。サーバーの管理委託を受けた業者が、うち1台に不審な動きがあることに気づき、経路を調べたところ、3議員に貸与したノートパソコンがウイルスに感染していることが判明した。大規模な感染拡大を防ぐため、この議員のパソコンとサーバー1台をネットワークから切り離したという。

 衆院では各議員に対し、2台のノートパソコンを貸与、衆院内のネットワークに接続するためのIDを交付している。事務局は25日中に対策本部を設置し、各議員にパスワードの変更などを促す方針を決めている。

さ〜てっと、9/19付の読売の記事が指摘していた
 まさか内閣府の実名入りメールの添付ファイルを開いた
とかじゃないだろな〜。

で、問題は
 サーバが1台やられている
ってことで、さてな〜
 何が仕込まれたか
って話なんだが、大丈夫かNTT東日本。

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民主党政権になってもまだまだダダ漏れ日本(その2) 衆院議員全員に「パスワード変更要請」

何を今更。
朝日より。


全衆院議員にパスワード変更要請 サイバー攻撃で議運
2011年10月25日13時30分

 衆院内のネットサーバーや議員らの公務用パソコンがサイバー攻撃を受けてウイルスに感染した問題で、衆院の議院運営委員会は25日午前、臨時の庶務小委員会を開き、衆院事務局に対策本部を設けて調査することを決めた。全衆院議員らには、ネット利用のパスワード変更を求める。政府内でも、内閣官房や警察当局が調査に乗り出した。
 庶務小委員会は、松野頼久委員長が同日朝に開催を呼びかけた。各党の委員からは「サイバー攻撃を受けている状況を放置していたのは問題だ」などといった意見が出たという。
 小委員会終了後の記者会見で、松野氏は対策本部の役割について「現状を調査し、法に触れていることがあれば警察に通報する」と説明。議員らに対するパスワード変更は衆院事務局が3カ月に1回求めているが、サイバー攻撃の発覚を受けて改めて要請することにしたという。

ええ〜? 普段は
 3カ月に1回変更
なの? ダメじゃね?
つか
 要請だけしてる
ってオチじゃないよね?

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トルコの地震が韓国の原発輸出に影響か

一昨日起きたトルコ東部の地震。
震源となったワン県が、クルド人が多く居住する、トルコ国内で難しい問題を抱えている地域でもあり、なかなか国際的な人的援助の手が届きにくいと聞く。
亡くなられた犠牲者に哀悼の意を捧げるとともに、被害にあわれた方達が一刻も早く救助されますように、そして被災者の方が救援されますよう、祈っています。
NHKより。


トルコ地震 余震で救出作業が難航
10月25日 5時21分

トルコ東部で起きた地震では、これまでに270人以上が死亡し、依然、倒壊した建物の中に多くの人が閉じ込められているとみられていますが、現地では余震が続き、救助活動は難航しています。
トルコ東部で23日に発生したマグニチュード7.2の地震では、震源となったワン県の広い範囲で建物が倒壊するなど、大きな被害が出ていて、首相府によりますと、これまでに279人が死亡、およそ1300人がけがをしたということです。現地では、2日目の夜を迎えましたが、都市部での建物の倒壊に加え、郊外の村の被害の状況はまだ把握しきれていないということで、依然、多くの人が倒壊した建物の中に閉じ込められているとみられています。このため、トルコ全土から駆けつけたおよそ1200人の救助隊や、軍の部隊が、重機などを使って夜を徹しての救助活動を続けていますが、相次ぐ余震で作業が中断されるなどして、救助活動は難航しています。トルコに対しては、アメリカや日本などが緊急援助を申し入れていますが、トルコ政府は、これまでのところ外国からの援助がなくても対応できるとしています。地震のあった地域には、少数民族のクルド人が多く住んでいて、トルコ軍は、南のイラクとの国境付近で、武装組織「クルド労働者党」との戦闘を続けています。このため地元のクルド系政党は、軍事的にも政治的にも微妙な地域であるために、外国からの支援を断っているのではないかと批判しています。

72時間が一つの目安なのだが、映像等で見る限り、救助は困難な中で進められている。

ところで、今回のトルコ地震について、東亜日報がこんな記事を載せている。


トルコ大地震、韓国の原発輸出に影響必至

OCTOBER 25, 2011 03:13
「トルコ政府が、大地震で混乱しているため、原子力発電所建設についての方針を決めかねている。しかし、今後、トルコの原発推進が大変困難になったことは明らかな事実だ」(国内原発業界関係者)
23日(現地時間)、トルコでマグニチュード(M)7.2の大地震が発生し、これまで難航していたトルコの原発建設プロジェクトが実現しないのでないかという観測が出ている。今回の地震を機に、トルコ政府が原発建設計画をあきらめる可能性が高くなったためだ。

●揺れる大地、揺れる原発事業

24日、原発業界と関連当局によると、今回の地震は、99年にトルコで発生したM7.6の大地震(死傷者2万人)以降12年ぶりに発生した大規模地震だ。99年の地震はトルコ北西部で起きたが、今回の地震は南東部で発生した。震源の位置が予測していなかった場所に大きく移動したのだ。地盤が不安定な断層地帯に位置するトルコは、地球上で地震活動が最も活発な国家の一つとされる。実際、フィナンシャル・タイムズ紙(FT)は最近、世界で最も地震の危険が高い原発として、トルコがロシアとともに推進する「アクユ」原発を挙げた。
しかし、慢性的な電力不足に悩んできたトルコ政府は、「30年までにエネルギー需要の20%を原発でまかなう」という目標を立て、積極的な原発建設プロジェクトを推進してきた。アクユ原発のほかにも、トルコ北部のシノプ地域に21兆6000億ウォン規模の原発を建設することを決めた。
韓国政府はこのシノプ原発の受注のために、昨年3月からあらゆる努力をしてきた。昨年8月には、事業の構造、財源の調達、工程、用地、電力販売の単価、人材養成など、原発建設に必要なすべての事項に対する両国の共同研究も終えた。しかし、12月に日本がトルコ原発受注に割り込み、状況が変わった。トルコが韓国との交渉を中断し、日本と交渉を始めたのだ。当時、日本では「トルコ原発が(地震のノウハウがある)日本に向いた」と考えられた。
状況は今年3月に完全に変わった。東日本大地震で福島原発事故が発生し、日本の海外原発事業が全面停止したためだ。トルコ内でも、「日本の原発も不安だ」として反対世論が激しくなった。

●韓国の原発輸出、戦略修正は必至

トルコ政府は最近まで、「それでも原発を進める」という立場を守ってきた。7月28日に東京電力がトルコの原発事業をあきらめるなど、日本との交渉が難しくなると、8月10日に韓国を訪れたトルコのザフェル・チャーラヤン経済部長官が、崔重卿(チェ・チュンギョン)知識経済部長官と会談した。チャーラヤン長官は、自国メディアとのインタビューで「原発交渉は韓国など様々な国に開かれている」と述べ、国内では再びトルコ原発受注に対する期待が高まった。
しかし、今回の大地震で、トルコ政府の原発プロジェクトは完全に座礁する可能性が高いと原発業界は見ている。原発輸出の主要攻略国家の一つとしてトルコを挙げてきた知識経済部(知経部)と韓国電力も、戦略の修正が避けられないもようだ。知経部の関係者は「ひとまず年末までは日本との交渉の推移を見守る計画だ」と慎重な態度を示した。

地震国トルコに原発を建設するのは、これだけの地震が起きてしまった今となっては到底進められない計画だろう。

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2011-06-20

5/14に起きた浜岡原発5号機の復水器細管損傷は制御棒駆動ポンプ・圧力抑制室まで塩分が入る致命的な状態 制御棒駆動ポンプはベアリング使用なのに塩分が入るって何? 最悪、制御棒が動かせなくなる恐れがあるのに発表は「点検情報」で分かりにくい個所に文書を置く中電

中電浜岡原発で
 5/14に復水器の細管損傷事故が起き、海水400トンが流入
したのだが、
 中電は「積極的に公表しているとはいえない」やり方でサイトにこの経過を掲載
している。要するに
 発表はしますが、「大事じゃないフリ」をする「目くらまし戦法」
だ。ともかく
 掲載場所がわかりにくい
のだ。
これね。
 浜岡原子力発電所5号機 主復水器細管損傷の調査状況について 2011年6月17日(pdf)

どこに入ってるかというと、
http://www.chuden.co.jp/energy/hamaoka/hama_info/hinf_tenken/2011.html
 HOME>エネルギー・環境・原子力>浜岡原子力発電所>公開情報>点検情報>2011年
という深いディレクトリに埋もれている。

さて、
 浜岡原発5号機で何が起きているか
については、元東電社員、現医師の「院長の独り言」の今日付記事
 2011年06月20日 浜岡5号機(7)制御棒駆動装置まで塩分が・・・
で、いんちょう先生が詳しく説明して下さっている。
是非、ご一読を。

特に問題の部分を引用する。


2011062001_2

驚いたのは、下の図。着色部は、塩分の影響があったと書かれており、
・復水貯蔵槽
・制御棒駆動ポンプ
・水圧制御ユニット
・圧力抑制室
まで、塩分の影響があると示されています。原子炉系からの塩分の除去は進んでいると書かれていますが、これら復水貯蔵槽につながるラインの塩分については一切記述がありません。
 とくに制御棒駆動装置に塩分が入ってしまったのはもう致命的。
なぜ、入ったのか不思議ですが系統図を見ますと、復水ポンプと復水昇圧ポンプのあいだから制御棒駆動水ポンプの吸い込み側に配管があります。ここから復水貯留槽に逆流する形で、塩分が系統に流入。制御棒駆動装置まで塩分が進入したのでしょう。
 また、残留熱除去ポンプを通じて、圧力抑制室まで塩分が流入したと思われます。
 とくにこの炉系はABWR。制御棒駆動装置が改良されています。2011062002

 よく見てください。ここには、ボールベアリングが使われています。ここに塩分が入ってしまいますと、致命的。(最悪、制御棒駆動が出来なくなる)スクラム水のところにCRDはつながっているはず(ここはあんまり詳しくないので、もしかしたらシールされているのかもしれませんが)

さらに圧力抑制室にまで塩分が入ってしまうとは・・・

今回の報告は、点検情報に分類しているようですが、早晩おおきな発表をせざるを得ないと思われます。

 すべては、系統隔離を直ちに行わなかったとがめです。1円(トラブル報告)を惜しんで、100億円を失いました

 もし、記者のかたなどみられておられましたら、復水器のトラブルに注目するのではなく (中部電力は、ここを聞いてもらいたいはずです)、上記で述べた原子炉系統の塩分の影響について質問してください。特に、制御棒駆動装置の塩分流入は、安全に直結するはなしです。

 まあ、実に
 とんでもない状況
ですね、浜岡原発5号機。てか
 中電の事故対応体制

 事故があれば速やかに対応
ではなく
 事故があっても出来るだけ長く隠す対応
になっているために、このような
 制御棒駆動のためにベアリングを使っている場所に塩分流入
などという
 あり得ない事態を引き起こしている
ものと思われる。てか、いんちょう先生ご指摘の
 圧力抑制室にまで塩分が入ってしまう
てのも、凄いように思いますが。

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2011-06-03

原発安全神話はただの騙り 日本原電の敦賀2号機 87年の運転開始から24年間1度も点検しなかった配管に33個所の穴 継ぎ手も弛んで放射性ガス漏れ

どこが
 原発は絶対安全
なんだか。
日本原電敦賀発電所の
 敦賀2号機
で、
 放射性ガス漏れ
があったんだけど、原因は
 運転開始から1度も点検してなかった配管からのガス漏れ
だと! いや
 原発安全神話はただの騙り
だって、よくわかりますな。
共同より。


敦賀2号、配管33カ所に穴 87年の稼働後、点検せず

 日本原子力発電は3日、微量の放射性ガスが外部に漏れた敦賀原発2号機(福井県敦賀市)のトラブルは、放射性ガスが通る配管に33カ所の微小な穴が開いていたことが原因と発表した。同社は1987年の運転開始以来、この配管の点検をしていなかったことも明らかにした。
 2号機では5月2日に1次冷却水の放射性物質の濃度が大きく上昇し、原子炉を停止。同8日に排気筒から微量の放射性ガスが漏れた。
 日本原電の調査で、冷却水の放射性物質濃度を低減させる系統の配管に33カ所のごく小さな穴が見つかった。また、3カ所の継ぎ手部分からもガスが漏れていたことが確認された。

2011/06/03 21:23

そりゃ
 放置
してたんだから、放射性ガスだって漏れるだろうよ、日本原電。
いろんな意味ですげー。

続き。(6/4 11:00)
で、疑問なんだけど
 今回明るみに出た事以外で、これまで何も「悪さ」はしてなかったのか
って話。
しかし
 点検見落とし
じゃなくて
 そもそも点検してなかった
って、どんな
 整備マニュアル
なんだか。

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